LINE公式からのステップ配信はスマホで完結可能?

LINE公式アカウントのステップ配信をスマホだけで完結させたいと考えている方に、先に結論をお伝えします。ステップ配信はスマホの専用アプリでは設定できず、ブラウザからWeb版の管理画面にログインする必要があります。アプリを開いてもステップ配信のメニュー自体が表示されません。

ただし、これは「PCがないと運用できない」という意味ではありません。スマホのブラウザからWeb版にアクセスすれば、設定そのものは可能です。この記事では、アプリで何ができて何ができないのか、スマホのブラウザで運用する手順、そして実際にどこまでスマホだけで回せるのかを整理します。

ステップ配信はスマホアプリでは設定できない

	LINE公式アカウントの専用アプリとブラウザ版で使える機能の違い

先に結論

LINE公式アカウントの管理画面には、スマホの専用アプリ版とブラウザで使うWeb版があります。ステップ配信はWeb版のみの機能で、アプリ版には搭載されていません。スマホで設定したい場合は、アプリではなくブラウザからWeb版へログインしてください。

アプリ版はメッセージ配信やチャット対応など、日常的な操作を外出先で行うことを想定した作りになっています。そのため、シナリオを組み立てるような設計系の機能はWeb版に集約されています

アプリ版で使えない主な機能

機能 アプリ版 Web版
ステップ配信 使えない 使える
オーディエンスを使った絞り込み配信 使えない 使える
リサーチ(アンケート) 使えない 使える
メッセージ配信 使える 使える
チャット対応 使える 使える
分析の確認 使える 使える

ステップ配信を諦める必要はありません。アプリでできないだけで、同じスマホのブラウザからならWeb版を開けます

スマホのブラウザでWeb版を使う手順

  1. スマホのChromeやSafariでLINE Official Account Managerにアクセスする
  2. LINEアカウントまたはビジネスアカウントでログインする
  3. 対象のLINE公式アカウントを選択する
  4. メニューから「ステップ配信」を開いて設定する

アプリを入れていると自動でアプリ側が起動してしまう場合があります。その際は、ブラウザの設定からデスクトップ表示に切り替えると、Web版の画面を開けます。

押さえたいポイント

Web版はPCの画面幅を前提に設計されています。スマホのブラウザでも操作はできますが、シナリオの分岐や配信タイミングを一覧で見比べる作業は窮屈になります。設定はPC、確認と修正はスマホという分担が現実的です。

スマホだけで完結できる範囲

スマホだけで完結できる範囲

実務でどこまでスマホだけで回せるのかを、作業の種類ごとに整理します。

作業 スマホでの現実的な可否
ステップ配信の新規作成 ブラウザ版なら可能。ただし分岐が多いと操作しづらい
配信中シナリオの停止・再開 問題なく行える
配信文の誤字修正 問題なく行える
配信結果の確認 アプリでも確認できる
複数シナリオの比較・改善 画面が狭く、PCのほうが効率がよい

つまり、一度組んだシナリオを運用し続けるだけならスマホで完結できますが、ゼロから設計する場面ではPCがあったほうが早いというのが実際のところです。友だち追加直後のあいさつから3通程度を流す単純な構成なら、スマホだけでも無理なく組めます。

設計する前に知っておきたい標準機能の上限

スマホかPCかという以前に、標準のステップ配信には仕様上の制限があります。ここを知らずに設計を始めると、途中で組み直しになります。

  • 配信期間は最大30日まで
  • ステップ数は最大20まで
  • 開始条件は友だち追加やオーディエンスなどに限られる
  • 購買履歴や会員IDを条件にした分岐は組めない

30日という期間は、購入後のフォローや初回来店の促進には十分です。一方で、半年かけて休眠客を掘り起こすようなシナリオは、標準機能では組み切れません。

スマホ運用で見落としやすい3つのこと

1. 複数人での運用は権限設計が先

店舗スタッフがその場で触れるのはスマホ運用の利点ですが、誰でも配信できる状態は事故のもとです。LINE公式アカウントには管理者と運用担当者などの権限があり、配信権限を持たせない設定も選べます。

スマホで気軽に触れる環境ほど、誰がどこまで操作できるかを先に決めておくことが重要になります。

2. 開封されやすいからこそ設計が効く

LINE公式アカウントから配信したメッセージの平均開封率は約55%とされています。届きやすいチャネルであるぶん、内容がずれたときの反発も早く現れます。

出典:LINEヤフー株式会社(2022年6月調べ)

平均ブロック率は約36%というデータもあり、シナリオを組んで自動で流し続ける以上、内容が合っているかを定期的に見直す必要があります。

出典:LINEヤフー for Business公式note

3. 自動化したあとの放置が最大のリスク

ステップ配信は一度設定すると自動で流れ続けます。裏を返せば、内容が古くなっても止まりません。終了したキャンペーンの案内が配信され続けるといった事故は、実際によく起こります。

月に一度でよいので、配信中のシナリオを開いて内容を確認する時間を決めておくと防げます。この確認作業はスマホでも十分に行えます。

まとめ

ステップ配信はスマホの専用アプリでは設定できませんが、ブラウザからWeb版にログインすれば操作できます。組んだシナリオを運用し続けるだけなら、スマホだけで完結させることも可能です。

一方で、シナリオを設計する段階ではPCのほうが効率がよく、標準機能には30日・20ステップという上限もあります。スマホで完結するかどうかより、やりたい施策が標準機能の範囲に収まるかを先に確認すると、判断を誤りません。

標準機能の上限が見えてきたら、次に気になるのはツールを導入すると配信の設計や自動化がどこまで変わるのかという点ではないでしょうか。次の記事で5つのメリットとして具体的に解説しています。

よくある質問

LINE公式アカウントのアプリでステップ配信は設定できますか

できません。ステップ配信はWeb版のみの機能です。スマホから設定したい場合は、ブラウザでWeb版の管理画面にログインしてください。

スマホのブラウザからでも問題なく設定できますか

設定自体は可能です。ただしWeb版はPCの画面幅を前提としているため、分岐の多いシナリオを組む場合は操作しづらくなります。

標準機能のステップ配信でどこまでできますか

配信期間は最大30日、ステップ数は最大20までです。友だち追加を起点にした初回フォローや購入後の案内には十分ですが、長期のシナリオや購買データを使った分岐は組めません。

無料プランでもステップ配信は使えますか

機能自体は使えます。ただし無料のコミュニケーションプランは月200通が上限のため、友だちが増えるとすぐに配信できなくなります。

PCとスマホでどう使い分けるべきですか

シナリオの設計と改善はPC、配信中の確認や文言の修正、停止と再開はスマホという分担が現実的です。