LINE公式アカウントで画像を使った訴求をしたいときに欠かせないのがリッチメッセージと、そのカスタムテンプレートです。文字だけの通常メッセージと違い、画像とタップ導線を組み合わせて配信できるため、セール告知やクーポン配信、商品訴求で広く活用されています。
ただし、テンプレートは正方形・横長・縦長・カスタムの4種類があり、どれをどう使い分けるのか、カスタムでは何ができて何ができないのかが分かりづらいところです。この記事では、リッチメッセージの基本から、テンプレートとサイズの一覧、作り方、配信方法、カスタムを使いこなすポイントまでをまとめて解説します。
リッチメッセージのカスタムは、幅1040px固定・高さ520〜2080pxで自由なレイアウトを作れるテンプレートです。ただしタップ領域は1箇所のみのため、複数の遷移先を設定したい場合は正方形の分割テンプレートを選びましょう。
LINEリッチメッセージとは?通常メッセージとの違い
リッチメッセージとは、LINE公式アカウントの標準機能の1つで、画像とテキスト、タップ時のアクションを1つのコンテンツにまとめて配信できる機能です。テキスト中心の通常メッセージと比べて、トーク画面での視覚的なインパクトが大きく、内容がひと目で伝わりやすいのが特徴です。
画像にはURLやクーポンなどのアクションを設定でき、タップするだけでWebサイトやキャンペーンページへ誘導できます。バナー広告のような見せ方をトーク上で実現できるため、商品訴求・来店促進・キャンペーン告知との相性が良い機能といえます。
出典:LINE公式アカウントマネージャー マニュアル
リッチメッセージのテンプレートは4種類!カスタムのサイズと特徴
リッチメッセージを作成する際は、まずテンプレートを選びます。種類は正方形・横長・縦長・カスタムの4つで、サイズと特徴は次のとおりです。
| 種類 | サイズ | 向いている使い方 | タップ設計の考え方 |
|---|---|---|---|
| 正方形 | 1040px × 1040px | 汎用的な告知、クーポン、商品訴求 | 分割レイアウトで複数のアクションを設定できる |
| 横長 | 1040px × 350px / 585px / 700px | 短い告知、イベント案内、シンプルな導線 | 情報を絞って1アクションに寄せやすい |
| 縦長 | 1040px × 1300px / 1850px | 複数情報を縦に見せたい配信 | 上から順に読ませる構成を作りやすい |
| カスタム | 幅1040px固定・高さ520〜2080px | 独自レイアウト、見せたい情報量に合わせた設計 | タップ領域1箇所を前提に設計する |
出典:LINE公式アカウントマネージャー マニュアル
カスタムでできること・できないこと
カスタムテンプレートの最大のメリットは、高さを520〜2080pxの範囲で自由に指定できることです。正方形では少し窮屈だが縦長いっぱいにするほどではない、既存の縦長バナーをそのまま活かしたい、といった場面で力を発揮します。
一方で、カスタムはタップ領域を1箇所しか設定できません。商品Aと商品Bを並べてそれぞれ別ページへ飛ばすような使い方は、正方形の分割テンプレート(最大6分割)が向いています。自由度の高さと引き換えに、導線は1つに絞る前提で設計しましょう。各サイズの選び方は、LINEリッチメッセージの最適サイズを解説した記事でも詳しく整理しています。
リッチメッセージの作り方【カスタムにも対応した5ステップ】
作り方の流れはテンプレート共通です。実務では、画像を先に作るよりも、目的と導線を決めてからサイズを選ぶほうが失敗しにくくなります。
- 配信の目的を1つに絞る
まずは、何を押してほしいかを決めます。クーポン利用、商品詳細の確認、キャンペーンページ遷移など、1配信1目的を前提にすると設計がぶれません。 - テンプレートを選ぶ
正方形・横長・縦長で足りるならテンプレートで十分です。レイアウトを調整したい場合だけ、幅1040px固定・高さ520〜2080pxのカスタムを選びます。 - 画像を作成する
画像はJPG・JPEG・PNG形式、容量10MB以下で準備します。アップロード後の切り抜き調整はできないため、必ず完成サイズで書き出します。デザイン制作は、LINE配信のリッチメッセージにバナーを使う際のコツや規定サイズや、LINE公式アカウントで画像を送る方法や最適サイズも参考になります。 - 管理画面でリッチメッセージを作成する
LINE公式アカウントの管理画面にログインし、メニューから「リッチメッセージ」を選択して新規作成します。タイトルを入力し、テンプレートを選んで画像をアップロードし、タップ時のアクション(遷移先URLなど)を設定します。タイトルはプッシュ通知やトークリストに表示されるため、開きたくなる文言を意識しましょう。 - 配信設定とテストを行う
作成後は保存し、「メッセージ配信」からリッチメッセージを選択して配信対象と日時を設定します。本番配信前にスマホ表示で見え方やCTA位置を確認しておくと安心です。
出典:LINE公式アカウントマネージャー マニュアル
リッチメッセージの配信方法と配信前チェック
作成したリッチメッセージは、メッセージ配信の作成画面でコンテンツとして選択し、配信先・配信日時を指定して送ります。すぐに送る一斉配信のほか、日時指定の予約配信も可能です。絞り込み配信を使えば、属性に応じた出し分けもできます。
- 画像は完成サイズで書き出したか(切り抜き調整は不可)
- タイトルは通知で見て開きたくなる文言か
- タップ先は配信の目的と一致しているか
- スマホの実機表示で見え方を確認したか
カスタムで失敗しないための注意点
1. 縦長にしすぎると読まれにくい
カスタムでは高さを2080pxまで伸ばせますが、長くすればするほど成果が出るわけではありません。スマホでの閲覧では、下に行くほど注目度が落ちやすいため、必要以上に縦へ引き伸ばすとメッセージの要点がぼやけます。最初に見せたい情報を上部に集め、CTAまでの流れを短く設計するほうが有効です。
2. タップ導線は1つと考える
カスタムはレイアウトの自由度が高い一方で、運用の考え方としては1枚で1つの行動を促すのが基本です。複数の訴求を並べるより、この配信では何をしてほしいのかを明確にしたほうが、迷いなくタップされやすくなります。
3. 情報量より視線の流れを整える
情報を詰め込むよりも、キャッチコピー、メイン訴求、CTAの順に視線が流れる構成が重要です。ボタン風のデザインや矢印、色のコントラストで押す場所を一目でわかるようにしましょう。
見た目のカスタムだけでは伸びない理由
ここで押さえたいのが、リッチメッセージのカスタムには2段階あるという考え方です。1つ目は、画像サイズやレイアウトを調整する見た目のカスタム。2つ目は、誰に・何を・いつ届けるかを変える配信のカスタムです。
多くの運用でつまずくのは、前者だけで成果を上げようとしてしまう点です。たしかに見た目を整えると視認性は上がります。しかし、同じ画像を全員に一律で送るだけでは、興味関心や購買状況の違いまで吸収できません。成果を伸ばしやすい企業は、閲覧商品やカート状況に応じて配信内容を変えたり、顧客属性ごとにメッセージを分けたり、名前などの変数を差し込んだりと、配信そのものもカスタマイズしています。
配信のカスタムまで進めたいならLiglaも選択肢
画像サイズを調整するだけでは足りない、ユーザーごとに配信内容も変えたいと感じているなら、LINE特化型マーケティングオートメーションツールのLigla(リグラ)を検討する価値があります。Liglaでは、次のような機能で配信のカスタムを進められます。
- カート落ち・閲覧商品の自動配信
- 変数埋め込み配信
- セグメント配信
- 複雑な条件分岐にノーコードで対応
見た目のカスタムに加えて、配信対象や配信内容まで細かく調整したい企業に向いています。LINE公式アカウントの標準機能だけでは設計が足りない場面で、配信のカスタムまで広げやすいのが特徴です。
よくある質問
リッチメッセージのカスタムは何pxまで設定できますか?
カスタムは幅1040px固定で、高さは520〜2080pxの範囲で設定できます。横幅は変えられないため、実際には縦の情報量をどう設計するかがポイントになります。
カスタムで複数のリンクを設定できますか?
できません。カスタムのタップ領域は1箇所のみです。複数の遷移先を持たせたい場合は、正方形テンプレートの分割レイアウトを使いましょう。
リッチメッセージは無料で使えますか?
リッチメッセージはLINE公式アカウントの標準機能のため、追加費用なしで作成できます。ただし配信自体はプランごとのメッセージ通数を消化するため、配信数が多い場合はプランの見直しが必要になることがあります。
あとから画像の見え方を調整できますか?
配信前に管理画面で確認はできますが、アップロード後に表示範囲の切り抜き調整はできません。切り抜き前提で考えず、完成サイズで作成してからアップロードするのが安全です。
まとめ
リッチメッセージのカスタムは、幅1040px固定・高さ520〜2080pxで自由なレイアウトを実現できる便利なテンプレートです。ただし、タップ領域は1箇所のみのため、目的と導線を1つに絞り、完成サイズで書き出すことが成功の前提になります。まずは正方形を基準にしつつ、レイアウトを調整したい配信でカスタムを使い分けてみてください。
さらに成果を伸ばしたいなら、見た目のカスタムだけで終わらせず、誰に何を届けるかという配信のカスタムまで視野に入れることが大切です。1目的・1導線のリッチメッセージから、改善を積み重ねていきましょう。