LINE公式アカウントを運用しているものの、一斉配信だけでは情報を届けきれない、配信のたびに作業負荷がかかると感じている担当者は少なくありません。そんなときに検討したいのが、ユーザーの状況に合わせてメッセージを自動で届けられるLINEステップメールです。
本記事では、LINEステップメールの基本、通常配信との違い、導入メリット、成果を出すためのポイント、すぐ使える例文までわかりやすく解説します。
- LINEステップメールの基本と通常配信との違い
- 導入によって得られる主なメリット
- 成果につなげるための設計ポイント
- すぐ使えるLINEステップメールの例文
LINEステップメールとは?
正式には「ステップ配信」を指すことが多い
「LINEステップメール」は通称として使われることが多く、LINE公式アカウントの機能名としては「ステップ配信」を指すのが一般的です。友だち追加後や特定条件に合致したユーザーへ、あらかじめ設定した順番・タイミングでメッセージを自動配信できるため、届ける順番を設計しながらコミュニケーションできるのが特長です。
出典:LINEヤフー for Business
通常配信との違い
通常配信は同じ内容を一斉に送る運用に向いていますが、LINEステップメールはユーザーの行動や段階に応じて内容を出し分けやすいのが違いです。たとえば、友だち追加直後には挨拶、数日後にはサービス理解を深める案内、さらに検討度が高まった段階で資料請求や購入導線を提示する、といった流れを自動化できます。
LINEステップメールのメリット
1. 伝える順番を整えやすい
LINEステップメールの大きな利点は、情報を一度に詰め込まず、必要な内容を段階的に届けられることです。初回は認知、次に理解、その後に比較や行動喚起へと進めやすく、ユーザーにとっても情報が整理された状態で届きます。
2. 見込み客育成を自動化しやすい
問い合わせ前や購入前のユーザーに対して、説明・不安解消・導線提示までを自動で回せるため、配信のたびに手作業で対応しなくても育成導線を維持しやすいのが魅力です。特に担当者が少人数の企業では、運用負荷の軽減につながります。
3. LINEの即時性を活かしやすい
LINEは日常的に確認されやすいチャネルであり、メッセージが見られるまでのスピードが比較的速いのが強みです。さらに、LINE公式アカウントの平均開封率は約55%(2022年6月 LINEヤフー株式会社調べ)とされており、メールよりも反応を得やすいケースがあります。
出典:LINEヤフー株式会社
4. ムダ打ちを減らしやすい
誰にでも同じ内容を送るのではなく、登録直後の人、検討中の人、購入後の人などで配信内容を変えられるため、関心の薄い情報を送り続けるリスクを抑えやすくなります。結果として、ブロックの抑制にもつながります。
5. 売上や問い合わせにつながる導線を作りやすい
LINEステップメールは、単なる情報配信ではなく、資料請求、予約、購入、再来訪といったアクションまでの流れを設計しやすい手法です。より機能面からメリットを整理したい方は、LINEステップ配信ツールのメリットを解説した記事もあわせてご覧ください。
LINEステップメールのメリット・注意点比較
| 観点 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 配信設計 | 段階に合わせて情報を届けやすい | シナリオ設計が曖昧だと配信が散漫になる |
| 運用負荷 | 一度設計すれば自動化しやすい | 初期設定には配信順序や分岐の整理が必要 |
| 反応改善 | ユーザーに合った内容を送りやすい | 配信頻度が過剰だとブロックにつながりやすい |
| 売上導線 | 問い合わせや購入までの流れを作りやすい | CTAが弱いと読まれても行動につながりにくい |
- 配信の目的を「認知」「理解」「比較」「行動」に分けて整理する
- 1通ごとの役割を明確にし、詰め込みすぎない
- 最後の導線は問い合わせ・予約・購入など1つに絞る
LINEステップメールで成果を出すためのポイント
最初にゴールを決める
最初に決めるべきなのは、最終的にどの行動を促したいかです。資料請求、初回購入、予約、再来店など、ゴールが曖昧なままでは配信内容がぶれやすくなります。1通目は興味喚起、2通目は理解促進、3通目は行動喚起というように、各メッセージの役割を分けるのが基本です。
配信頻度を高くしすぎない
LINEは開かれやすい一方で、頻度が合わないとブロックされやすい面もあります。LINE公式アカウントの平均ブロック率は約36%というデータもあり、さらにブロック理由として配信頻度の多さが上位に挙がっています。成果を急いで送りすぎるより、読みやすい間隔で届けることが重要です。
出典:LINEヤフー for Business公式note
出典:モビルス株式会社「消費者のLINE公式アカウント利用実態調査」
分岐条件をシンプルに始める
初期段階から複雑な分岐を作り込みすぎると、運用しきれなくなることがあります。まずは「友だち追加直後」「クリックした人」「購入した人」など、管理しやすい条件から始めると改善もしやすくなります。
配信後に見直す指標を決める
開封率、クリック率、コンバージョン率など、どの指標で良し悪しを判断するかをあらかじめ決めておくと改善が進めやすくなります。特に、どのステップで離脱が起きているかを見られると、文面やCTAの調整がしやすくなります。
すぐ使えるLINEステップメールの例文
例文1:友だち追加直後のあいさつ
「ご登録ありがとうございます。こちらのLINEでは、○○に役立つ情報や限定情報をお届けします。まずは、はじめての方向けに基本情報をまとめたページをご覧ください。」
例文2:検討中ユーザーへの理解促進
「前回は基本情報をご案内しました。今回は、よくあるお悩みと解決策をわかりやすくまとめています。自社に合う進め方を知りたい方は、こちらも参考にしてください。」
例文3:行動を促すCTA
「導入イメージが固まってきた方へ。比較ポイントを整理した記事をご用意しました。自社に合うツール選びを進めたい方は、以下からご確認ください。」
導入イメージを持ちたい方へ
実際の運用イメージをつかむには、事例を見るのも有効です。たとえばLiglaの導入事例では、森永製菓株式会社の事例で導入約1年でLINE経由売上2倍、ID連携者の6か月継続率が通常顧客比2倍、株式会社カタログハウスの事例でLINE経由売上約15%増、CVRが1%未満から5%へ改善などの成果が公開されています。自動配信は、設計次第で売上や継続率の改善につなげやすい施策です。
LINEステップメールに関するよくある質問
LINEステップメールとメルマガは何が違いますか?
メルマガはメールアドレス宛に配信するのに対し、LINEステップメールはLINE上で届ける点が大きな違いです。一般的にLINEは確認頻度が高く、短い導線で読まれやすい傾向があります。
LINE公式アカウントだけでもステップ配信はできますか?
LINE公式アカウントにもステップ配信機能があります。ただし、より細かい条件分岐や外部データ連携、運用自動化まで進めたい場合は、拡張ツールの検討が必要になることがあります。
どんな企業に向いていますか?
資料請求後のフォローを自動化したい企業、ECでかご落ちや再購入施策を強化したい企業、店舗予約や来店促進を効率化したい企業と相性がよい手法です。
最初は何通くらいで始めるべきですか?
最初は3〜5通程度で十分です。役割を明確にした短い設計から始め、反応を見ながら追加・改善していくと失敗しにくくなります。
まとめ
LINEステップメールは、ユーザーの状況に合わせてメッセージを段階的に届けられる施策です。通常配信では伝えきれない内容を整理して届けやすく、見込み客育成や売上導線づくりにも向いています。成果を出すには、ゴール設定、頻度設計、分岐条件の整理、CTAの明確化が欠かせません。
設計の考え方がつかめたら、次に気になるのは、どのツールなら自社の運用に合うかではないでしょうか。各ツールの違いや選び方は、以下の比較記事で整理しています。