LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、LINE公式アカウントでアンケートを実施するための実践的な方法を詳しく解説いたします。
顧客の声を効率的に収集し、ビジネス成果につなげるための具体的なノウハウをお伝えする内容となっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
LINE公式アカウントでアンケートを実施する5つの方法
LINE公式アカウントを活用してアンケートを取る方法は、機能の制約や目的に応じて複数の選択肢があります。それぞれの特徴と活用場面を詳しく見ていきましょう。
1. LINE公式アカウントのリサーチ機能(標準機能)
LINE公式アカウントに標準搭載されているリサーチ機能は、最大7問までのアンケートを無料で作成・配信できる基本的な調査ツールです。回答率は平均40%を超える高い数値を誇ります。
2025年のアップデートにより、複数質問の設定や自由記述回答、匿名回答機能が強化され、より使いやすくなりました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 質問数 | 最大7問まで |
| 回答形式 | 単一回答・複数回答・自由回答(認証済みアカウントのみ) |
| 料金 | 無料 |
| 配信対象 | 友だち(属性別配信可能) |
| 結果確認 | 20件以上の回答で確認可能、CSV出力対応 |
設定手順:
- LINE Official Account Managerにログイン
- 左メニューから「リサーチ」を選択
- 基本設定(リサーチ名、期間、画像など)を入力
- 質問内容と回答形式を設定
- 保存して配信準備完了
2. LINE拡張ツールのアンケート機能
より高度なアンケート機能を求める場合は、LINE拡張ツールを活用することで、セグメント配信や詳細な顧客分析が可能になります。
Lステップ
LINE拡張ツールの代表格として知られるLステップは、2025年6月から無料プランの提供を開始し、より導入しやすくなりました。
| プラン | 月額料金(税込) | 機能 |
|---|---|---|
| フリープラン | 0円 | 基本的なアンケート機能 |
| スタートプラン | 2,980円 | 詳細分析機能 |
| プロプラン | 32,780円 | クロス分析機能含む全機能 |
Liny(リニー)
回答フォーム機能に特化したツールで、アンケートやお問い合わせフォームを柔軟に作成できます。
| プラン | 月額料金(税込) | 初期費用 |
|---|---|---|
| スタートプラン | 5,500円 | 54,780円 |
| ベーシックプラン | 43,780円 | 54,780円 |
| プレミアムプラン | 76,780円 | 54,780円 |
プロラインフリー
完全無料でステップ配信やアンケート機能を利用できるツールです。
- 月額料金:0円(無料)
- 配信数:無制限
- アンケート機能:標準搭載
- セグメント配信:対応
3. 外部フォームツールとの連携
Googleフォームや専門的なアンケートツールを活用し、LINEメッセージにフォームのURLを掲載して回答を促す方法です。
Googleフォーム
- 完全無料で利用可能
- Googleスプレッドシートとの自動連携
- 質問数無制限
- 様々な回答形式に対応
Typeform
- デザイン性の高いフォーム作成が可能
- インタラクティブな回答体験を提供
- 料金:無料プランあり、有料プランは月額25ドル〜
SurveyMonkey
- 高度な分析機能を搭載
- 大規模調査に対応
- 料金:無料プランあり、有料プランは月額25ドル〜
4. LINEミニアプリ内アンケート
LINEミニアプリとして独自のアンケートシステムを構築し、LINE内で完結するシームレスな回答体験を提供する方法です。開発コストはかかりますが、高度なカスタマイズが可能です。
5. チャットボット連携型アンケート
チャットボットとアンケート機能を組み合わせることで、対話形式でより自然な情報収集を実現できます。ユーザーの回答に応じて次の質問を動的に変更することも可能です。
アンケート実施時の重要なポイント
効果的なアンケートを実施するために押さえておくべきポイントをご紹介します。
回答率を向上させるコツ
- インセンティブの設定:回答者にクーポンやポイントなどの特典を提供
- 質問数の最適化:3〜5問程度に絞り、回答負担を軽減
- 配信タイミング:ユーザーのアクティブな時間帯を狙って配信
- 分かりやすい設問:専門用語を避け、平易な言葉で質問を構成
LINE公式アカウントの標準リサーチ機能では、回答数が20件未満の場合、結果を確認できません。友だち数が少ない場合は外部ツールの活用を検討しましょう。
データ分析と活用方法
収集したアンケート結果を効果的に活用するための分析手法をご紹介します。
- 属性別分析:年齢、性別、地域などの属性ごとに回答傾向を分析
- クロス分析:複数の質問項目を組み合わせて深い洞察を獲得
- 時系列分析:定期的にアンケートを実施し、変化を追跡
- セグメント配信への活用:回答内容に基づいた配信先の絞り込み
業界別アンケート活用事例
様々な業界でのLINEアンケート活用事例をご紹介します。
小売・EC業界
- 商品満足度調査
- 購入動機・きっかけの分析
- 新商品のニーズ調査
- 配送・サービス品質の評価
飲食業界
- メニューの人気度調査
- 来店動機の分析
- サービス満足度調査
- 新店舗出店エリアのニーズ調査
美容・健康業界
- 施術満足度調査
- 悩みや関心事の把握
- 利用頻度・継続意向の調査
- 競合サービスとの比較分析
2025年の最新トレンドと今後の展望
2025年のLINEアンケート機能は、AI技術の活用やリアルタイム分析機能の強化が進んでいます。
注目の新機能
- AIを活用した質問文の自動生成
- リアルタイム回答分析ダッシュボード
- 動画・音声を含む多様な回答形式
- 他のマーケティングツールとの連携強化
プライバシー保護への対応
個人情報保護法の強化に伴い、匿名性の確保と同意取得プロセスの重要性が高まっています。アンケート実施時は適切な同意取得と情報管理を徹底しましょう。
まとめ
LINE公式アカウントを活用したアンケート実施には、標準機能から高度な拡張ツール、外部連携まで様々な選択肢があります。
重要なのは、自社の目的と予算に応じて最適な手法を選択し、継続的にPDCAサイクルを回すことです。まずは無料で利用できる標準のリサーチ機能から始めて、必要に応じて高機能なツールへの移行を検討することをおすすめします。
LINEアンケートを効果的に活用することで、顧客理解の深化、サービス改善、売上向上といった具体的な成果につなげることができるでしょう。
具体的なアンケート設計や拡張ツールの導入についてご不明な点がございましたら、各サービスの公式サイトをご確認いただくか、専門のコンサルタントにご相談ください。