LINE公式アカウント運用にかかる費用について詳しく知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、LINE公式アカウントの費用について、最新の2025年料金体系に基づいて分かりやすく解説します。
LINE公式アカウントは、無料で利用できるプランから本格的なビジネス運用に適した有料プランまで、3つの料金体系を用意しています。この記事では、各プランの詳細な費用と機能の違い、さらに運用コストを抑えるための実践的なポイントまでをご紹介します。
LINE公式アカウント3つの基本料金プラン
LINE公式アカウントでは、事業規模や配信頻度に合わせて選択できる3つの料金プランが用意されています。それぞれのプランについて、月額費用や配信可能メッセージ数を含めて詳しく見ていきましょう。
| プラン名 | 月額料金(税別) | 無料メッセージ数 | 追加メッセージ配信 | おすすめ対象 |
|---|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通 | 不可 | 小規模事業者・個人 |
| ライトプラン | 5,000円 | 5,000通 | 不可 | 中小企業・店舗 |
| スタンダードプラン | 15,000円 | 30,000通 | 可能(従量課金) | 大企業・大規模運用 |
コミュニケーションプラン:完全無料で始められる
コミュニケーションプランは月額0円で利用できる無料プランです。月間200通までのメッセージ配信が可能で、LINE公式アカウントの基本機能をすべて利用できます。
友だち数が50人の場合、全員に月4回メッセージを送ることができます(50人×4回=200通)。
- 初期費用・月額費用ともに0円
- LINE公式アカウントのすべての機能が利用可能
- メッセージ配信は月200通まで
- 追加メッセージの配信は不可
ライトプラン:中規模運用に最適
ライトプランは月額5,000円(税別)で、月間5,000通までのメッセージ配信が可能です。定期的な配信を行う店舗や中小企業に適したプランです。
- 月額5,000円(税別)の固定費用
- 月間5,000通までの配信が可能
- 友だち数1,000人の場合、月5回の一斉配信が可能
- 追加メッセージの配信は不可
スタンダードプラン:大規模運用と無制限配信
スタンダードプランは月額15,000円(税別)で、月間30,000通までの配信に加えて、従量課金による追加メッセージ配信が可能な唯一のプランです。
- 月額15,000円(税別)の固定費用
- 月間30,000通までの配信が可能
- 追加メッセージを従量課金で無制限に配信可能
- 大規模なマーケティング施策に対応
追加メッセージの従量課金システム
スタンダードプランでは、月間30,000通を超えた場合に追加メッセージを従量課金で配信できます。配信数が多いほど1通あたりの単価が安くなる仕組みになっています。
| 配信数 | 1通あたりの料金(税別) |
|---|---|
| ~50,000通 | 3.0円 |
| 50,001~100,000通 | 2.8円 |
| 100,001~200,000通 | 2.6円 |
| 200,001~300,000通 | 2.4円 |
| 300,001通以上 | 2.2円 |
月間13万通を配信する場合の費用:基本料金15,000円 + 追加料金(50,000通×3円 + 50,000通×2.8円 + 30,000通×2.6円)= 15,000円 + 368,000円 = 383,000円
有料オプションサービスの費用
チャットProオプション
2025年3月にリリースされた「チャットProオプション」は、月額3,000円(税別)の有料オプションです。すべてのプランで追加できます。
- 月額3,000円(税別)
- チャット履歴の保存期間が6か月から5年間に延長
- チャットタグの作成数・付与数の増加
- チャット機能の運用効率化
プレミアムID
覚えやすいオリジナルIDを取得できるプレミアムIDは、以下の料金で利用できます。
- 月額100円(税別)
- 年額1,200円(税別)
- @の後に任意の文字列を設定可能
- ブランディング効果の向上
プランごとの年間コスト比較
各プランの年間コストを具体的に計算してみましょう。
| プラン | 月額費用 | 年間費用 | 1通あたりコスト(最大配信時) |
|---|---|---|---|
| コミュニケーション | 0円 | 0円 | 0円 |
| ライト | 5,000円 | 60,000円 | 1.0円 |
| スタンダード | 15,000円 | 180,000円 | 0.5円 |
メッセージのカウント方法と注意点
LINE公式アカウントでは、メッセージの配信方法によってカウント方法が異なります。正確な費用を把握するために、メッセージのカウント方法を理解することが重要です。
配信メッセージのカウント対象
- 一斉配信メッセージ
- 絞り込み配信メッセージ
- ステップ配信メッセージ
- あいさつメッセージ
- Messaging API経由の配信
カウント対象外のメッセージ
- 応答メッセージ(自動返信)
- 1対1でのチャット返信
- LINE VOOM投稿
- リッチメニューの設置・更新
友だち1人に1回メッセージを送ると「1通」としてカウントされます。100人の友だちに1回配信した場合は「100通」の消費となります。
プラン選択のポイントと判断基準
適切なプランを選択するために、以下の要素を総合的に判断しましょう。
友だち数とメッセージ配信頻度で判断
| 友だち数 | 月間配信回数 | 推奨プラン | 理由 |
|---|---|---|---|
| ~200人 | 1回 | コミュニケーション | 無料枠内で運用可能 |
| 500人 | 10回 | ライト | 5,000通以内で収まる |
| 1,000人 | 30回 | スタンダード | 30,000通の枠が必要 |
| 2,000人 | 20回 | スタンダード + 追加 | 40,000通の配信が必要 |
業種・業態別の推奨プラン
- 個人事業主・小規模店舗:コミュニケーションプランからスタート
- 美容サロン・飲食店:ライトプランで定期配信
- EC事業者・大規模店舗:スタンダードプランで本格運用
- 教育機関:用途に応じてライト〜スタンダード
運用費用を抑える5つの実践方法
LINE公式アカウントの運用コストを効率的に管理するための具体的な方法をご紹介します。
1. セグメント配信でメッセージ数を最適化
すべての友だちに一律配信するのではなく、属性や行動履歴に基づいて配信対象を絞り込むことで、メッセージ数を大幅に削減できます。
2. 応答メッセージを活用
よくある質問には応答メッセージを設定することで、手動対応の手間を省きながらメッセージ消費も抑えられます。
3. リッチメニューで情報提供
リッチメニューは配信数にカウントされないため、店舗情報や商品案内などの常設情報はリッチメニューに集約しましょう。
4. 配信頻度の最適化
配信頻度を見直し、本当に必要なタイミングでのみメッセージを送ることで、コスト削減とユーザー体験向上の両方を実現できます。
5. 効果測定による改善
開封率やクリック率を分析し、効果の低い配信を見直すことで、ROIを向上させながらコストを最適化できます。
成功事例から学ぶ費用対効果
LINE公式アカウントを効果的に活用している事例をご紹介します。これらの事例はLINE公式サイトに掲載されている実績です。
教育機関での活用事例
ある看護専門学校では、LINE公式アカウントを導入してオープンキャンパスの案内や入試情報を配信。従来のDMコストと比較して年間14万円のコスト削減を実現しました。
語学スクールでの1to1対応
個人経営の語学スクールでは、チャット機能を活用した1対1の相談対応により、電話対応時間を大幅に削減。月額5,000円のライトプランで運用し、顧客満足度を向上させています。
プラン変更のタイミングと方法
事業の成長に合わせてプランを変更することで、常に最適なコストで運用できます。
アップグレードのタイミング
- 月間メッセージ数が上限の80%を超えた時
- 友だち数が急激に増加した時
- 新しいマーケティング施策を開始する時
プラン変更の手順
- LINE公式アカウント管理画面にログイン
- 「設定」→「月額プラン」を選択
- 希望するプランを選択して変更完了
アップグレードは即時反映されますが、ダウングレードは翌月からの適用となります。
2025年最新の料金改定について
LINE公式アカウントでは、サービスの向上に合わせて定期的な料金見直しが行われています。2025年現在の料金体系は以下の通りです。
- 基本的な料金プラン構成は変更なし
- チャットProオプションが新規追加
- 追加メッセージの料金体系は据え置き
- プレミアムIDの料金も変更なし
まとめ:LINE公式アカウント費用の賢い選び方
LINE公式アカウントの運用費用は、事業規模や配信頻度に応じて月額0円から15,000円(税別)の幅広い選択肢があります。まずは無料のコミュニケーションプランで始めて、事業の成長に合わせてプランをアップグレードしていくのが賢明な選択です。
重要なのは、単純な費用の安さではなく、投資対効果を意識した運用です。適切なプラン選択と効率的な配信戦略により、LINE公式アカウントは非常にコストパフォーマンスの高いマーケティングツールとなります。
LINEマーケティング自動化サービスLiglaでは、LINE公式アカウントの効果的な運用サポートを行っております。プラン選択でお悩みの際は、お気軽にご相談ください。