LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、LINE公式アカウントの運用方法について、2026年時点の情報をもとに解説します。
LINE公式アカウントは、国内で月間1億人以上(2025年12月末時点、LINEヤフー株式会社発表)のユーザーにアプローチできる強力なマーケティングチャネルです。
出典:LINEヤフー株式会社
しかし、ただアカウントを開設するだけでは成果は出ません。マーケティングを意識した施策の設計が重要になります。本記事では、はじめての方でも実践できるLINE運用の方法を15選で紹介します。友だち獲得から配信テクニック、データ分析まで、実践的なノウハウをまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
LINE運用で押さえるべき基本戦略
運用目的を明確に設定する
LINE公式アカウントの運用を始める前に、まず「何を達成したいのか」という目的を明確にすることが最も重要です。目的が曖昧なまま運用を開始すると、施策の方向性がブレてしまい、期待する成果を得られません。
主な運用目的の例:新規顧客の獲得、既存顧客のリピート促進、ブランド認知度の向上、カスタマーサポートの効率化、ECサイトへの送客、実店舗への来店促進
目的によって、使うべき機能や配信内容は大きく変わります。例えば来店促進が目的なら店舗で使えるクーポン配信が効果的ですし、ECサイトへの送客が目的ならかご落ち配信やリマーケティングが有効です。
ターゲット顧客を具体的にイメージする
運用目的が決まったら、次は「誰に届けたいのか」というターゲット設定が重要になります。年齢層、性別、居住地域、興味関心、購買行動など、できるだけ具体的にペルソナを設定しましょう。
| ターゲット層 | 効果的な配信内容 | 配信タイミング |
|---|---|---|
| 20代女性 | トレンド情報、限定クーポン | 平日夜20時〜21時 |
| 30代〜40代ビジネスパーソン | 実用的な情報、時短サービス | 平日朝7時〜8時、夜19時〜20時 |
| 50代以上 | 丁寧な説明、お得な情報 | 平日午前10時〜12時 |
友だち数を増やす効果的な方法5選

1. あいさつメッセージで第一印象を最適化
友だち追加直後に自動送信される「あいさつメッセージ」は、ユーザーとの最初の接点として非常に重要です。このメッセージの質が、その後のブロック率や開封率に大きく影響します。
- 友だち追加の御礼を丁寧に伝える
- アカウントで得られるメリットを明確に提示する
- 次のアクションを促す(クーポン取得、プロフィール登録など)
- 配信頻度を事前に伝えて安心感を与える
2. 友だち追加インセンティブを設計する
友だち追加してもらうためには、明確なメリット(インセンティブ)を提示することが効果的です。
効果的なインセンティブ例:初回限定クーポン(10%オフ、500円引きなど)、登録特典プレゼント、会員限定情報の配信、ポイント付与、抽選キャンペーンへの参加権
3. Webサイトにポップアップを設置する
自社のWebサイトやECサイトを訪れたユーザーに対して、ポップアップで友だち追加を促すことで、興味関心の高い見込み顧客を効率的に獲得できます。表示タイミングや内容を工夫すれば、登録率を大きく高められます。
4. SNSやメールマガジンでクロスプロモーション
既存の顧客接点を活用した友だち追加施策も効果的です。Instagram、X(旧Twitter)、FacebookなどのSNSプロフィールにLINE公式アカウントのリンクを設置したり、メールマガジンで登録を促したりすることで、複数チャネルからの流入を実現できます。
5. 店頭でのQRコード掲示とスタッフ誘導
実店舗を運営している場合は、レジ前やテーブル、店内ポスターにQRコードを掲示し、スタッフが積極的に友だち追加を促すことが大切です。「次回使える10%オフクーポンがもらえます」など、具体的なメリットを伝えると登録率が向上します。
配信効果を最大化する運用方法5選
6. 配信頻度と配信時間を最適化する

LINE公式アカウントの配信頻度は、週1回・月2〜4回程度がバランスの取れた目安とされています。配信しすぎるとブロックされるリスクが高まり、少なすぎると存在を忘れられてしまいます。
| 配信頻度 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 週1回程度 | ブロック率が低い、情報価値が高い | 接触頻度がやや少ない |
| 週2〜3回 | 高い接触頻度、タイムリーな情報提供 | 内容次第でブロックリスクあり |
| 毎日配信 | 常にユーザーの意識に残る | ブロック率が高くなりやすい |
配信時間は、ターゲット層のライフスタイルに合わせることが重要です。一般的に開封率が高い時間帯は、平日の朝7時〜8時、昼12時〜13時、夜19時〜21時とされています。
7. セグメント配信でパーソナライズを実現する

すべての友だちに同じメッセージを送る一斉配信ではなく、属性や行動履歴に基づいてターゲットを絞り込むセグメント配信を活用することで、配信効果を大きく高められます。
LINE公式アカウントでは、次の2つの方法でセグメント配信が可能です。
- 属性による絞り込み:年齢、性別、居住地域、OS、友だち期間などで絞り込み(推定データを使用)
- オーディエンスによる絞り込み:ユーザーIDアップロード、クリックユーザー、インプレッションユーザー、チャットタグなどで絞り込み
属性での絞り込みを利用する場合、ターゲットリーチ数が一定数以上必要です。また、属性情報はLINEが推定したデータである点を理解したうえで活用しましょう。
8. リッチメニューを戦略的に設計する

リッチメニューは、トーク画面下部に常に表示されるメニューで、ユーザーの行動を促す「固定の導線」として重要な機能です。メッセージ配信数にカウントされないため、コストをかけずに情報発信できる点も魅力です。
効果的なリッチメニューの設計ポイントは次のとおりです。
- 優先度の高い導線を目立つ位置(左上)に配置する
- アイコンとテキストを組み合わせて視認性を高める
- クーポン、ショップカード、予約など利用頻度の高い機能を配置する
- ECサイトや実店舗への導線を明確にする
- 季節やキャンペーンに応じて定期的に更新する
9. リッチメッセージ・リッチビデオメッセージを活用する
テキストだけのメッセージよりも、画像や動画を使ったリッチコンテンツの方が高い開封率とクリック率を期待できます。
リッチメッセージは、1枚の画像に複数のリンクを設定できる機能で、商品カタログやキャンペーン告知に最適です。リッチビデオメッセージは動画で視覚的に訴求できるため、商品の使い方紹介やブランドストーリーの発信に効果的です。
10. クーポンとショップカードでリピートを促す

LINE公式アカウントには、クーポン機能とショップカード(ポイントカード)機能が標準搭載されており、これらを活用することでリピート率を高められます。
| 機能 | 活用方法 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| クーポン | 初回限定、誕生日特典、雨の日限定など | 来店・購入促進、客単価アップ |
| ショップカード | 来店ごとにポイント付与、特典と交換 | リピート率向上、顧客ロイヤリティ強化 |
データ分析とPDCA運用の方法5選
11. 効果測定で配信成果を可視化する
LINE公式アカウントの管理画面には、配信メッセージの効果を測定できる分析機能が標準搭載されています。各配信の成果を数値で確認し、次回の改善に活かすことが重要です。
主な測定指標は次のとおりです。
- 開封率:メッセージを開封したユーザーの割合
- クリック率:メッセージ内のリンクをクリックしたユーザーの割合
- 配信数:実際にメッセージが届いたユーザー数
- 友だち追加数・ブロック数の推移
- リッチメニューのクリック数
なお、LINEメッセージの平均開封率は約55%(2022年6月 LINEヤフー株式会社調べ)とされ、メールマガジンを大きく上回ります。この即時性と到達力の高さが、LINE運用の大きな強みです。
出典:LINEヤフー株式会社
12. A/Bテストで配信内容を最適化する
同じ内容でも、件名(最初の一文)、画像、CTAボタンの文言などを変えるだけで開封率やクリック率が変わります。複数のパターンを試し、最も効果の高いクリエイティブを見つけることが重要です。
13. 友だちの属性分析で戦略を見直す
分析機能では、友だちの性別・年齢・地域などの属性データを確認できます。当初想定していたターゲット層と実際の友だち属性にズレがないかを定期的に確認し、ズレがある場合は配信内容や友だち獲得施策を見直すことが必要です。
14. PDCAサイクルを回す

LINE運用では、Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)のPDCAサイクルを継続的に回すことが成功の鍵です。
- Plan:配信内容、ターゲット、配信時間を計画する
- Do:実際に配信を実行する
- Check:開封率、クリック率、CV数などを分析する
- Act:データをもとに次回の配信内容を改善する
このサイクルを週次または月次で回すことで、運用の精度が継続的に高まっていきます。
15. 最新のアップデートに対応する
LINE公式アカウントは継続的に機能のアップデートが行われています。チャット機能やID連携、AI・分析機能などは、特に変化が大きい領域です。最新の仕様や機能を定期的に確認し、積極的に活用することが競合との差別化につながります。最新情報はLINEヤフー for Businessの公式発表で確認しましょう。
LINE公式の効果を最大化するなら運用ツールも視野に
ここまでLINE運用の方法を15選で紹介してきましたが、これらの施策をすべて手動で実行するには多大な時間とリソースが必要になります。特に、セグメント配信の設計、配信タイミングの最適化、効果測定とPDCAの実行には、専門的な知識と経験が求められます。
そこで活用したいのが、LINE運用ツール。
LINE運用ツールを導入することで上記の問題を大きく改善できる可能性があります。
「ツールを導入すると、実際どれくらい運用がラクに、効率的になるのか」が気になる方に向けて、次の記事ではLINE運用ツールを導入するメリットを具体的に解説しています。あわせてご覧ください。