LINE公式アカウントを運用する上で、メッセージ数のカウント方法や料金プランの仕組みを正しく理解することは、コスト管理と効果的な運用の両立に欠かせません。
今回はLINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、2026年最新の情報をもとに、初心者の方にもわかりやすくLINE公式アカウントのメッセージ数のカウント方法、各プランの違い、そして効率的な運用方法について詳しく解説します。
LINE公式アカウントのメッセージ数カウントの基本的な仕組み
LINE公式アカウントのメッセージ数は、「配信回数 × 配信対象の友だち数」という計算式でカウントされます。この仕組みを理解することで、月間のメッセージ通数を正確に把握し、適切なプラン選択が可能になります。なお、アカウントをブロックしている友だちには配信されないため、ブロック中のユーザーは通数にカウントされません。
ここがポイント1回の配信で最大3つの吹き出しまでが1通としてカウントされます。複数の吹き出しを効果的に活用することで、メッセージ通数を節約できます。
メッセージ数の計算例
具体的な計算例を見てみましょう。
| 友だち数 | 配信回数 | メッセージ通数 |
|---|---|---|
| 100人 | 月2回 | 200通 |
| 500人 | 月4回 | 2,000通 |
| 1,000人 | 月5回 | 5,000通 |
| 3,000人 | 月10回 | 30,000通 |
3つの吹き出しとは
LINE公式アカウントでは、メッセージ配信画面で「+追加」ボタンを使用して、1回の配信に最大3つまでの吹き出しを追加できます。テキスト、画像、カード型メッセージなど、さまざまなコンテンツを組み合わせることが可能です。
- 1つ目の吹き出し:挨拶文やキャッチコピー
- 2つ目の吹き出し:詳細情報や画像
- 3つ目の吹き出し:行動を促すリンクやボタン
カウント対象になるメッセージとカウント対象外のメッセージ
LINE公式アカウントで送信されるメッセージのすべてが料金の対象となるわけではありません。カウントされるメッセージとカウントされないメッセージを正確に理解することで、コストを抑えた効率的な運用が可能になります。
カウント対象となるメッセージ
以下のメッセージが配信通数としてカウントされ、料金プランの無料メッセージ通数を消費します。
- メッセージ配信:友だち全体または絞り込み配信で送信するメッセージ
- ステップ配信:友だち追加後に自動で段階的に送信されるメッセージ
- Messaging API利用時の「Push API」「Multicast API」「Broadcast API」「Narrowcast API」
カウント対象外のメッセージ
以下の機能で送信されるメッセージは、配信通数にカウントされず、無料で利用できます。
- LINEチャット(1対1トーク):ユーザーからの問い合わせに個別に返信するメッセージ
- 応答メッセージ:キーワードや条件に応じて自動返信されるメッセージ
- あいさつメッセージ:友だち追加時に自動で送信される初回メッセージ
- Messaging API利用時の「Reply API」
押さえたいポイントカウント対象外のメッセージを積極的に活用することで、無料プランでも充実した顧客対応が実現できます。特に1対1チャットや応答メッセージは、ユーザーとの密なコミュニケーションに最適です。
LINE公式アカウントの3つの料金プラン比較
LINE公式アカウントは2023年6月に料金プランが改定され、2026年現在は3つのプランから選択できます。ビジネスの規模や配信頻度に合わせて最適なプランを選ぶことが重要です。
| プラン名 | 月額料金 | 無料メッセージ通数 | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通/月 | 不可 |
| ライトプラン | 5,000円(税別) | 5,000通/月 | 不可 |
| スタンダードプラン | 15,000円(税別) | 30,000通/月 | 可能(従量課金) |
出典:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント料金プラン」
コミュニケーションプラン(無料プラン)の特徴
コミュニケーションプランは初期費用・月額費用ともに無料で利用できるプランです。月間200通までのメッセージ配信が可能で、LINE公式アカウントの基本機能をすべて使用できます。
- 友だち数が少ない段階でのテスト運用に最適
- スモールビジネスや個人事業主におすすめ
- 友だち100人なら月2回、200人なら月1回の配信が可能
- 200通を超えると追加配信ができないため、プランアップが必要
ライトプランの特徴
ライトプランは月額5,000円(税別)で、月間5,000通までのメッセージ配信が可能です。中小企業や店舗運営に適したプランとして多くの事業者に選ばれています。
- 友だち数500人なら月10回の配信が可能
- 友だち数1,000人なら月5回の配信が可能
- コストパフォーマンスが良く、週1回程度の定期配信に適している
- 5,000通を超えると追加配信ができない
スタンダードプランの特徴
スタンダードプランは月額15,000円(税別)で、月間30,000通までのメッセージ配信が可能です。唯一追加メッセージ配信が可能なプランでもあります。
- 友だち数3,000人なら月10回の配信が可能
- 友だち数10,000人なら月3回の配信が可能
- 大規模な企業や頻繁な配信を行う事業者に最適
- 30,000通を超えた場合、追加メッセージを従量課金で配信可能
スタンダードプランの追加メッセージ料金体系
スタンダードプランのみ、月間30,000通を超えた場合に追加メッセージを配信できます。追加メッセージの単価は超過した配信数に応じて段階的に下がる従量課金制で、主な料金帯は以下の通りです。
| 追加メッセージ配信数(超過分) | 1通あたりの料金(税別) |
|---|---|
| ~50,000通 | 3.0円 |
| 50,001通~100,000通 | 2.8円 |
| 100,001通~200,000通 | 2.6円 |
| 200,001通以上 | 2.4円~1.1円(配信数に応じて段階的に低減) |
出典:LINEヤフー for Business「スタンダードプラン追加メッセージ料金テーブル」
なお、追加メッセージを配信するには、管理画面で事前に「追加メッセージ数の上限」を設定しておく必要があります。
注意したい点2026年10月1日より、追加メッセージの料金体系が改定される予定です。現行の多段階テーブルから、追加20万通までは1通3円、20万通を超える分は1通2.5円という2段階制へ移行します。配信数によっては現行よりコストが上がる場合があるため、大量配信を行っている場合は早めに影響を試算しておきましょう。
追加メッセージの料金計算例
友だち数20,000人に月5回配信する場合の料金計算を見てみましょう。
- 合計通数:20,000人 × 5回 = 100,000通
- 無料分:30,000通
- 超過分:70,000通
- 追加料金:(50,000通 × 3円) + (20,000通 × 2.8円) = 150,000円 + 56,000円 = 206,000円
- 合計費用:15,000円(基本料金) + 206,000円(追加料金) = 221,000円(税別)
友だち数別の最適なプラン選択の目安
友だち数と配信頻度に応じて、最適なプランは異なります。以下の表を参考に、自社に合ったプランを選択しましょう。
| 友だち数 | おすすめプラン | 月間配信可能回数 | 理由 |
|---|---|---|---|
| ~100人 | コミュニケーションプラン | 月2回 | 無料で運用可能、テスト段階に最適 |
| 100~500人 | コミュニケーションプランまたはライトプラン | 月1~10回 | 配信頻度によって選択 |
| 500~2,000人 | ライトプラン | 月2~10回 | 週1~2回の定期配信に最適 |
| 2,000~5,000人 | ライトプランまたはスタンダードプラン | 月1~15回 | 配信頻度が高い場合はスタンダード |
| 5,000人以上 | スタンダードプラン | 月3回以上 | 追加配信の柔軟性が必要 |
メッセージ配信コストを削減する5つの効果的な方法
LINE公式アカウントの運用コストを抑えながら効果を最大化するには、戦略的なアプローチが必要です。
1. セグメント配信を活用する
全友だちに一斉配信するのではなく、属性や行動履歴に基づいて対象を絞り込むことで、配信数を削減しながら高い効果を得られます。
- 性別・年代・地域による絞り込み
- 過去の購入履歴による分類
- エンゲージメント率の高いユーザーへの限定配信
- チャットタグを活用した属性別配信
2. カウント対象外機能を最大限活用する
配信通数にカウントされない機能を積極的に活用しましょう。
- 応答メッセージ:よくある質問への自動回答を設定
- LINEチャット:重要な顧客には個別対応
- あいさつメッセージ:友だち追加時の初回接点を最大化
- リッチメニュー:メッセージ配信に頼らない情報提供
3. 複数吹き出しを効果的に使う
1回の配信で最大3つの吹き出しを使用することで、配信回数を減らしながら多くの情報を伝えられます。
4. 配信タイミングを最適化する
開封率の高い時間帯に配信を集中させることで、少ない配信数で高い効果を得られます。一般的には以下の時間帯が効果的とされています。
- 平日:12時~13時(昼休み)、20時~22時(帰宅後)
- 休日:10時~12時、15時~17時
5. 配信数上限を設定する
友だち数が多い場合は、配信数の上限を設定してランダムに配信対象を選択することで、コストをコントロールできます。
プラン変更のタイミングと注意点
LINE公式アカウントでは、いつでも柔軟にプラン変更が可能です。適切なタイミングで変更することで、コスト効率を最大化できます。
プランアップを検討すべきタイミング
- 友だち数が急増し、現在のプランでは配信回数が不足する場合
- キャンペーンやイベントで一時的に配信数が増える場合
- 月の途中で配信上限に達しそうな場合
- ビジネス拡大に伴い配信頻度を上げたい場合
プランダウンを検討すべきタイミング
- 実際の配信数が無料メッセージ通数を大幅に下回っている場合
- 配信戦略を変更してメッセージ数を削減した場合
- 友だち数が減少している場合
ここがポイント月の途中でアップグレードする場合は、差額を支払うことでその時点から適用され、差分の通数が付与されます。一方ダウングレードは翌月からの適用となるため、変更のタイミングには注意しましょう。
2026年のLINE公式アカウント運用で押さえたいポイント
2026年現在、LINE公式アカウントを効果的に運用するためには、単なる情報発信ツールではなく、顧客との双方向コミュニケーション手段として活用することが重要です。
成功する運用のポイント
- ユーザーにとって価値のある情報配信を心がける
- 定期的な効果測定と改善を実施する
- 他のマーケティングチャネルと連携させる
- パーソナライゼーションを推進する
- 無料機能を最大限活用してコストを最適化する
LINE公式からの配信をツールで自動化、最適化するメリット
ここまで見てきたように、メッセージ数の管理では「誰に・何を・どれだけ配信するか」の設計がコストと効果を左右します。とはいえ、配信のたびにセグメントを手作業で設定したり、効果を見ながら配信量を調整したりするのは、担当者にとって大きな負担になりがちです。
こうした配信作業の工数や、配信効果の伸び悩み、セグメントの精度といった課題は、LINE運用ツールの導入で解決できる場合があります。運用ツールがもたらす7つのメリットを、以下の記事で具体的に解説していますので、あわせてご覧ください。
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まとめ
LINE公式アカウントのメッセージ数は「配信回数 × 配信対象の友だち数」でカウントされ、1回の配信で最大3つの吹き出しまでが1通としてカウントされます。2026年現在、3つの料金プラン(コミュニケーションプラン、ライトプラン、スタンダードプラン)から選択でき、それぞれ無料メッセージ通数が異なります。
重要なのは、応答メッセージ、LINEチャット、あいさつメッセージなどのカウント対象外の機能を積極的に活用することです。これらを組み合わせることで、無料プランでも充実した顧客対応が実現できます。
友だち数と配信頻度のバランスを考慮して適切なプランを選択し、定期的に配信実績を分析してプラン変更を検討することで、コスト効率の高い運用を実現しましょう。