LINE公式アカウントは複数作成可能!切り替え方法も解説

LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、LINE公式アカウントの複数作成と切り替え方法について詳しく解説いたします。

LINE公式アカウントは1つのLINEビジネスIDで最大100個まで作成可能で、店舗やサービスごとに効率的な運用ができます。

本記事では、複数アカウントの作成手順から切り替え操作、運用のメリット・デメリットまで、マーケティング初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

LINE公式アカウントは何個まで作成できる?

LINE公式アカウントは、1つのLINEビジネスIDにつき最大100個まで無料で作成できます。認証済み・未認証アカウントの種別を問わず作成可能で、多店舗展開している事業者でも十分な数を確保できます。

ポイント

2025年6月30日まではLINEアカウントとYahoo! JAPANアカウントの連携統合により、ビジネスIDの仕様が変更される予定ですが、複数アカウント作成機能には影響ありません。

複数アカウント作成により、以下のような使い分けが可能になります。

  • 店舗やブランドごとの運用分け
  • ターゲット層に応じた情報発信
  • サービス別のマーケティング戦略
  • 地域別の顧客管理

LINE公式アカウント複数作成のメリット

複数のLINE公式アカウントを運用することで、以下のようなメリットが得られます。

1. ターゲットに応じた最適な情報発信

各アカウントで異なる客層に合わせたメッセージ配信が可能になります。例えば、女性向けと男性向けの商品を扱う店舗では、それぞれの興味関心に合わせたコンテンツを配信できます。

2. ブロック率の削減

興味のない情報を一律配信することで起こるブロックを防げます。専門性の高い情報を求めるユーザーには専門アカウント、日常的な情報を求めるユーザーには一般アカウントというような使い分けにより、ユーザー満足度の向上とブロック率の削減を両立できます。

3. 無料メッセージ数の拡大

各アカウントでフリープランを利用すれば、200通×アカウント数分の無料配信が可能になります。例えば5つのアカウントを運用すると、合計1,000通の無料配信枠を確保できます。

アカウント数 フリープラン合計配信数 ライトプラン合計配信数
1個 200通 5,000通
3個 600通 15,000通
5個 1,000通 25,000通

4. 管理の効率化

担当者ごとやチャット対応する商品・サービスごとにアカウントを分けることで、業務の分担と管理が効率化されます。専門知識が必要な問い合わせについても、適切な担当者が迅速に対応できます。

複数アカウント運用のデメリット

一方で、複数アカウント運用には以下のような注意点もあります。

  • 運用工数の増加:アカウント数に応じて管理の手間が増える
  • コンテンツ制作負荷:各アカウント向けのコンテンツ作成が必要
  • ブランド統一の難しさ:アカウント間でのメッセージ一貫性の維持
  • 効果測定の複雑化:全体的な成果把握が困難になる可能性

複数アカウントの作成方法

LINE公式アカウントの2つ目以降の作成は、Web版とApp版の両方で可能です。それぞれの手順を詳しく解説します。

Web版(PC)での作成手順

  1. LINE Official Account Managerにアクセスしログイン
  2. 画面右上の「アカウント作成」ボタンをクリック
  3. アカウント名、業種、所在国・地域を入力
  4. 会社・事業者名を入力(個人の場合は個人名でも可)
  5. 「確認」をクリックして内容を確認後、アカウントを作成

App版(スマートフォン)での作成手順

  1. LINE公式アカウントアプリを開き、右上の三本線メニューをタップ
  2. 「+」(プラス)マークをタップ
  3. 「アカウント作成」を選択
  4. 必要事項(アカウント名、業種、所在地など)を入力
  5. 内容を確認して「作成」をタップ
注意点

アカウント作成時に入力する情報は後から変更可能ですが、アカウント名は認証を受ける際に重要な要素となるため、慎重に決定することをおすすめします。

複数アカウントの切り替え方法

作成した複数のアカウント間の切り替えは、Web版とApp版で異なる操作方法があります。

Web版(PC)での切り替え手順

  1. LINE Official Account Managerにログイン
  2. 画面左上または左サイドメニューに表示されているアカウント名をクリック
  3. 「すべてのアカウント」を選択
  4. アカウントリストから切り替えたいアカウントを選択

App版(スマートフォン)での切り替え手順

  1. LINE公式アカウントアプリのホーム画面左上のメニュー(≡)をタップ
  2. 「アカウントリスト」を表示
  3. ログイン中のLINEビジネスIDに紐づく全アカウント一覧から切り替えたいアカウント名をタップ

切り替え操作は即座に反映され、選択したアカウントの管理画面に移動します。頻繁に切り替える場合は、ブックマーク機能を活用すると効率的です。

効率的な複数アカウント運用のコツ

複数のLINE公式アカウントを効率的に運用するためのポイントをご紹介します。

1. アカウントの目的と役割の明確化

各アカウントの目的を明確に定義し、以下の要素を整理しておきましょう:

  • ターゲット層の設定
  • 配信コンテンツの方針
  • 達成したい目標(KPI)
  • 運用担当者の割り当て

2. コンテンツ制作の効率化

共通で使えるコンテンツは使い回し、アカウント固有の情報のみをカスタマイズすることで制作工数を削減できます。テンプレート化や素材の共有により、品質を保ちながら効率的な運用が可能になります。

3. 運用スケジュールの統一管理

複数アカウントの配信スケジュールを一元管理し、重複や競合を避けることが重要です。カレンダーツールやプロジェクト管理ツールを活用して、全体的な配信計画を立てましょう。

複数アカウント運用時の注意点

1. 友だち情報の重複管理

同一ユーザーが複数のアカウントを友だち追加している場合があるため、重複配信による迷惑防止に注意が必要です。可能な限り、ユーザーの興味関心に応じたセグメント配信を心がけましょう。

2. ブランドイメージの統一

複数アカウント間でブランドイメージに一貫性を保つことが重要です。以下の要素について統一基準を設けることをおすすめします。

  • トーン&マナー(文体・語調)
  • ビジュアルデザイン
  • カスタマーサポートの対応方針
  • プライバシーポリシー

3. 料金プランの最適化

各アカウントの配信数に応じて最適な料金プランを選択しましょう。現在の料金体系は以下の通りです。

プラン名 月額料金 無料配信数 追加配信
フリープラン 0円 200通 不可
ライトプラン 5,000円 5,000通 不可
スタンダードプラン 15,000円 30,000通 可能(従量制)

LINE VOOM(旧タイムライン)での発見性向上

複数アカウント運用では、LINE VOOMを活用した新規友だち獲得も重要な戦略の一つです。各アカウントの特色を活かしたコンテンツをVOOMに投稿することで、ターゲット層に応じた効果的なリーチが可能になります。

VOOM投稿のポイント:

  • アカウントの特徴を活かしたオリジナルコンテンツ
  • ハッシュタグを活用した発見性の向上
  • 定期的な投稿による継続的な露出
  • ユーザーとのコミュニケーション促進

まとめ

LINE公式アカウントの複数作成と切り替えは、効率的なマーケティング戦略実現のための重要な機能です。1つのLINEビジネスIDで最大100個までアカウント作成が可能で、店舗やサービス別の専門的な運用により、ターゲット層に最適化されたコミュニケーションが実現できます。

成功のポイントは、各アカウントの目的を明確にし、効率的な運用体制を構築することです。切り替え操作も簡単で、Web版・App版両方で直感的に操作できるため、複数担当者での運用にも適しています。

複数アカウント運用により、無料配信数の拡大、ブロック率の削減、管理の効率化など多くのメリットが得られます。一方で運用工数の増加というデメリットもあるため、事業規模と運用体制を考慮した適切な計画立てが重要です。

2025年現在も継続的にアップデートされているLINE公式アカウントの機能を最大限活用し、効果的なLINEマーケティングを実現してください。詳細については公式サイトをご確認ください。