LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、LINE公式アカウントの値段をテーマに、月額料金の考え方から見落としやすい運用コストまで整理します。
「無料で始められるイメージはあるけれど、実際にいくらかかるのかが見えにくい」と感じる担当者の方は多く、導入前に判断材料が揃わないまま検討が止まってしまうケースもあります。
とくにEC・小売・アパレル・人材といったBtoC企業では、配信通数の見込みやセグメント配信の活用度合いによって、必要な予算が変わります。
そこでこの記事では、LINE公式アカウントの料金体系を1から整理し、メール配信との違いも踏まえながら、自社ならいくらを見込むべきか判断しやすい形でまとめました。
LINE公式アカウントの値段は、月額料金だけでは決まりません。配信通数、配信頻度、制作工数、運用レベルまで含めて考えると、想定より差が出やすい施策です。
LINE公式アカウントの値段を構成する5つの要素
LINE公式アカウントの費用を考えるとき、最初に「何にお金がかかるのか」を分けて見ることが大切です。
費用の中身を曖昧にしたまま検討すると、「無料プランで足りるはずだったのに、配信設計まで踏み込むと予算が合わない」というズレが起きやすくなります。
- まず確認したいのは、月にどのくらいの通数を配信するのかです
- 次に、全員一斉配信だけでよいのか、セグメント配信まで使いたいのかを見ます
- さらに、社内で運用が回せるのか、制作や分析の工数を別で確保するのかを整理します
費用は5つに分けると判断しやすい
| 項目 | 概要 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 初期設定の費用 | アカウント開設、プロフィール整備、あいさつメッセージ設定など立ち上げ準備の工数です | まず小さく始めたい企業、社内で初期設定を進められる企業 |
| 月額プラン料金 | コミュニケーション、ライト、スタンダードのいずれかを選ぶ基本料金です | 継続的に配信するすべての企業 |
| 追加メッセージ費 | スタンダードプランで無料通数を超えた場合に発生する従量課金です | キャンペーンや販促で配信量が増えるEC・会員ビジネス |
| 制作・運用の工数 | 文面作成、画像制作、配信設定、レポート確認にかかる社内外の工数です | 店舗集客やセール告知を定期的に回したい小売・アパレル |
| 拡張機能の費用 | ID連携、行動連動配信、かご落ち対策など踏み込む場合に検討する費用です | 売上改善まで狙いたいEC・会員ビジネス |
メール配信型とLINE配信型は何が違うのか
同じ「顧客に届ける施策」でも、メール配信とLINE配信ではコストの見え方が異なります。
メールは単価を抑えやすい一方、LINEは到達しやすい反面、配信頻度やブロック対策も含めた設計が成果を左右するからです。
BtoC企業では、届きやすさだけでなく、配信の精度にどこまで投資するかが分かれ道になります。
LINE公式アカウントの値段を1から計算する
2026年5月時点で確認できるLINE公式アカウントの基本プランは3つです。月額料金と無料メッセージ通数の関係を押さえておくと、概算はかなり出しやすくなります。出典:LINEヤフー for Business 料金プラン
| プラン | 月額料金(税別) | 無料メッセージ通数/月 | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーション | 0円 | 200通 | 不可 |
| ライト | 5,000円 | 5,000通 | 不可 |
| スタンダード | 15,000円 | 30,000通 | 可 |
計算の流れはシンプルです。月の配信予定通数を見積もり、無料通数の範囲に収まるかを確認します。スタンダードプランが必要になりそうな場合は追加メッセージ費を上乗せし、最後に制作・運用の工数を足していきます。
- 月の配信本数を決める
- 1回あたりの配信対象人数を見積もる
- 配信本数 × 対象人数で月間通数を算出する
- 無料通数の範囲に収まるかを確認する
- 必要に応じて制作・運用の工数を加える
たとえば、友だち数1,000人に月4回配信するなら、単純計算で4,000通です。
配信対象が毎回ほぼ同じならライトプランの範囲に収まりやすいでしょう。
一方、友だち数5,000人に週2回配信すると月40,000通前後になり、スタンダードプランと追加メッセージ費を前提に組む必要があります。
なお、スタンダードプランの追加メッセージ料金は2026年10月1日に改定が予定されています
。配信量が多い企業ほど、最新単価を早めに確認しておくと予算のブレを抑えやすくなります。
出典:追加メッセージ料金改定のお知らせ
メール配信型とLINE配信型の費用を比較する
「メールのほうが安そうだから、LINEは後回しでよい」と考える担当者の方もいます。
ただ、比較すべきは配信単価だけではありません。
EC・店舗ビジネスでは、開封されやすさ、来店導線、クーポン活用、ID連携後のセグメント精度まで含めた判断が現実的です。
| 比較軸 | メール配信型 | LINE配信型 | 見るべきポイント |
|---|---|---|---|
| 配信コストの見え方 | 比較的読みやすい | 通数と運用方法で差が出やすい | 月額だけでなく、実配信量まで試算する |
| 反応の取りやすさ | 情報量を多く載せやすい | 短く素早く反応を促しやすい | セール告知・再購入促進・来店促進のどれが主目的か |
| セグメント配信 | 実装しやすいことが多い | ID連携や拡張設定で強みが出る | 会員データと結びつけて使うか |
| 行動連動配信 | メルマガ中心の設計になりやすい | かご落ち対策・再来店促進と相性がよい | BtoCで売上改善まで狙うか |
| 運用負荷 | 長文の作成が発生しやすい | 頻度設計やブロック対策が重要 | 誰が運用し、どこまで継続できるか |
- ECなら、かご落ち対策や再購入促進までを見据えるか
- 店舗型なら、クーポンや来店導線をどこまで回すか
- 人材・会員ビジネスなら、ID連携後のフォロー設計まで必要か
- 一斉配信で十分なのか、行動に応じた配信まで求めるのか
費用対効果を見誤りやすいのは、配信費だけを比べてしまうケースです。
BtoC企業では「誰に、どのタイミングで、何を送るか」を細かく分けるほど売上への影響が変わります。
そのため、安いか高いかではなく、自社がどこまで運用したいかで予算感を決めるのが現実的です。
ケース別にどこまで費用を見込むべきか
LINE公式アカウントは、業種によってお金のかかり方が大きく変わります。
自社に近いケースから考えると、過不足のない予算を組みやすくなります。
| ケース | 向いている考え方 | 理由 |
|---|---|---|
| EC・通販企業 | 配信費に加え、セグメント設計や再購入促進の運用工数まで見込む | かご落ち対策や購入履歴に応じた配信を行うほど、月額以外の負荷が増えやすいためです |
| 店舗型ビジネス | まず配信頻度を絞って始め、クーポン施策の反応を見ながら調整する | 来店促進では全員配信でも一定の効果が見込みやすい一方、配信しすぎは負担になります |
| BtoB企業 | LINE単体ではなく、資料請求後の導線の一部として位置づけて検討する | 検討期間が長い商材では、メールや営業連携との役割分担が重要だからです |
| 会員ビジネス | 会員活性化を重視するなら、継続配信とデータ連携の設計まで前提にする | アプリ代替や会員接点として使うほど、配信本数だけでなく運用体制が成果を左右します |
- 最優先は、LINEを何の目的で使うかを決めること
- 次に、月間通数の概算を出すこと
- そのうえで、社内で回せる運用範囲を確認すること
ECなら「何通送れるか」よりも「誰に出し分けるか」が成果に直結し、店舗型なら「どの頻度なら嫌がられにくいか」が焦点になります。
見積もるべき値段は一律ではなく、自社の配信シナリオで変わります。
結局いくらで始めるべきか
結論からお伝えすると、最初から大きな予算を組むより、配信の目的と通数に合わせて段階的に考えるほうが現実的です。
無料で試せる範囲がある一方、売上改善や再来店促進まで狙うなら、運用体制まで含めた設計が必要になります。
- 月の配信通数が200通以内なら、無料枠で感触をつかめます
- 月5,000通前後なら、ライトプランを基準に考えやすいです
- 月3万通を超えそうなら、スタンダードプランと追加メッセージ費を前提にします
- EC・会員施策では、配信費より運用設計の差が成果を左右しやすいです
「LINE公式アカウントの値段はいくらか」という問いには、月額料金だけでなく、どこまで成果を求めるかまで含めて答える必要があります。
LINEを単なるお知らせ配信で終わらせるのか、CV創出や売上改善の接点として育てていくのか。その違いが、必要なコストを大きく左右します。
よくある質問
無料プランだけでも始められますか
始められます。まず配信の頻度や反応を確認したい段階なら、コミュニケーションプランからのスタートで十分検討に値します。ただし、月200通を超える運用には向かないため、友だち数や配信回数が増えていく前提なら早めの見直しが必要です。
ライトプランとスタンダードプランはどう選びますか
判断軸は月間通数です。月5,000通以内で収まるならライトプランが目安、3万通を超える見込みがあるならスタンダードプランを前提にしたほうが検討しやすくなります。
スタンダードプランの追加メッセージ費はいつ確認すべきですか
3万通を超える可能性が見えた時点で確認するのがおすすめです。配信量が多い企業は、2026年10月1日の料金改定も踏まえて試算しておくと予算のブレを抑えやすくなります。出典:追加メッセージ料金改定のお知らせ
メール配信よりLINE配信のほうが高いですか
単純に高い・安いとは言い切れません。月額費用だけ見ればメールが読みやすい場合もありますが、BtoCでは反応率や来店導線まで含めて評価する必要があります。目的が違えば、適正コストも変わります。
運用コストで見落としやすいものは何ですか
文面作成、画像制作、配信設定、分析、改善にかかる時間です。LINEは短い文面で送れる一方、頻度や内容の調整が成果に直結しやすいため、社内で誰が継続運用するかまで決めておくと失敗しにくくなります。
LINE公式配信をスタートしてみよう
料金の全体像をつかめたら、次は実際の配信設計です。配信方法の基本を整理したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。