LINE公式アカウントとは、企業や店舗がLINE上でユーザーとつながり、情報配信や販促、顧客対応を行うための法人向けアカウントです。国内月間利用者数1億人以上(2025年12月末時点、LINEヤフー株式会社発表)のLINE上で接点を持てるため、幅広い業種で活用されています。
メッセージ配信だけでなく、リッチメニュー・チャット・クーポン・アンケート・応答メッセージなどを活用できるのが特徴です。メールよりも見てもらいやすいチャネルとして使われることが多く、平均開封率は約55%とされています。
出典:2022年6月 LINEヤフー株式会社調べ
LINE公式アカウントとは?個人LINEとの違い
LINE公式アカウントは、個人が友人や家族とやり取りする通常のLINEとは役割が異なります。個人LINEが1対1や小規模なコミュニケーション向けであるのに対し、LINE公式アカウントは、企業・店舗が友だち追加したユーザーへ情報を届けたり、問い合わせ対応を行ったりするための仕組みです。
また、運用目的も異なります。個人LINEは日常連絡が中心ですが、LINE公式アカウントは集客・販促・リピート促進・顧客管理の入り口として使われます。違いを詳しく知りたい場合は、LINE公式アカウントと個人LINEの違いもあわせて確認してください。
認証済アカウントになると、信頼性の向上や検索結果への表示などのメリットもあります。バッジの違いは認証バッジの色の違い、ビジネスアカウントとの関係はビジネスアカウントとの違い・関係性も参考になります。
- 個人LINEは私的な連絡向け
- LINE公式アカウントは企業・店舗の顧客接点向け
- 配信、販促、接客、分析まで行えるのが大きな違い
できること・主な機能一覧
LINE公式アカウントでは、友だち追加してくれたユーザーに対して、さまざまな形でアプローチできます。まずは主な機能を一覧で整理しておきましょう。
| 機能 | できること | 関連内部リンク |
|---|---|---|
| メッセージ配信 | 一斉配信や告知配信で情報を届ける | メッセージ配信 |
| リッチメニュー | トーク画面下部に導線を固定表示する | リッチメニュー |
| チャットボット・応答 | 自動応答や問い合わせ一次対応を行う | チャットボット / 応答メッセージ |
| クーポン | 来店・購入の後押しをする | クーポン |
| アンケート | 顧客の声を回収し、施策改善につなげる | アンケート |
メッセージ配信
もっとも基本的な機能がメッセージ配信です。新商品案内、セール情報、予約確認、コンテンツ配信など、幅広い用途で使えます。LINEは即時性が高く、ユーザーが当日または翌日に開封する傾向があるため、タイムリーな施策と相性がよいチャネルです。
出典:2022年6月 LINEヤフー株式会社調べ
リッチメニュー
リッチメニューは、トーク画面下部に表示される固定ナビゲーションです。FAQ、商品一覧、予約、会員証、キャンペーンページなどへの導線として活用でき、ユーザーが迷わず行動しやすくなります。
チャットボット・応答メッセージ
問い合わせ内容がある程度パターン化されている場合は、自動応答やチャットボットを設定することで、対応工数を抑えやすくなります。営業時間外対応の補完や、よくある質問の一次受付にも向いています。
クーポン・アンケート
クーポンは来店や購入の後押しに、アンケートはユーザーニーズの把握に役立ちます。友だち追加の動機としても、クーポンやキャンペーンは有効です。
料金プラン
LINE公式アカウントの料金プランは、配信規模に応じて3つに分かれます。まずは無料で始め、必要に応じて上位プランへ切り替える形が一般的です。
| プラン | 月額 | 無料メッセージ通数/月 | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通 | 不可 |
| ライトプラン | 5,000円 | 5,000通 | 不可 |
| スタンダードプラン | 15,000円 | 30,000通 | 可(従量課金) |
費用を抑えて始めたい場合はコミュニケーションプラン、定期的に配信したい場合はライトプラン、大規模配信や継続運用を前提とする場合はスタンダードプランが候補になります。なお、追加メッセージの利用はスタンダードプランのみ可能です。
また、2026年10月1日にスタンダードプランの追加メッセージ料金改定が予定されています。現在の多段階の単価設定から2段階制に変わり、追加20万通までは3.0円/通、20万通を超える分は2.5円/通になります。大量配信を前提とする場合は、最新の公式情報も確認しておくと安心です。詳しくは3つの料金プラン、費用の考え方、料金改定のポイント、上位プランの考え方も参考にしてください。
出典:LINEヤフー for Business
開設・作り方の手順
LINE公式アカウントは、比較的スムーズに開設できます。ここでは全体像だけを5ステップで整理します。
- LINE公式アカウントの開設ページから申し込む
- 基本情報を登録する
- プロフィールやアイコン、あいさつ文を設定する
- 必要に応じて認証済アカウント申請を行う
- 初回配信やリッチメニュー設定を行い運用を開始する
とくに最初は、アカウント名・プロフィール・あいさつメッセージの設計が重要です。ここが曖昧だと、友だち追加後の離脱にもつながりやすくなります。詳しい手順は始め方、無料での開設方法、登録方法、認証バッジを参照してください。
配信の種類と運用の基本
LINE公式アカウントは、単に一斉配信するだけでは成果が伸びにくいことがあります。ユーザー属性やタイミングを考えた配信設計が重要です。
一斉配信
新商品のお知らせやキャンペーン告知など、全体に同じ情報を届けたいときに適しています。基本を押さえるなら一斉配信のやり方が参考になります。
セグメント配信
購入履歴や行動履歴、属性に応じて配信対象を分けると、関心の高い情報を届けやすくなります。配信精度を高めたいならセグメント配信の考え方が重要です。
ステップ配信
友だち追加後や特定アクション後に、順番にメッセージを届ける配信です。初回接点から育成までの導線設計に向いています。
あいさつメッセージ・予約配信
あいさつメッセージは最初の印象を決める重要な設定です。また、予約配信を活用すれば、配信タイミングの平準化や運用効率化にもつながります。
効果を高める運用ポイント
LINE公式アカウントで成果を出すには、配信数を増やすことよりも、誰に、何を、どの頻度で届けるかを設計することが重要です。
ブロック率を意識する
LINE公式アカウントの平均ブロック率は約36%とされており、友だち追加後の体験設計が不十分だと離脱されやすくなります。また、ブロックの理由としては配信頻度の多さが最も多いという調査結果もあります。
出典:LINEヤフー for Business公式note
出典:モビルス株式会社「消費者のLINE公式アカウント利用実態調査」
配信頻度を最適化する
配信回数が多ければ成果が伸びるとは限りません。ユーザーにとって必要な情報が適切なタイミングで届くことが大切です。頻度設計の考え方は配信頻度も参考になります。
効果測定を行う
配信後は、開封率・クリック率・CVR・売上寄与などを見ながら改善しましょう。短期指標だけでなく、中長期のLTVへの影響も重要です。測定の基本は効果測定、分析観点はデータ分析で整理できます。
ID連携まで設計する
LINE運用をより強化するなら、外部データとの連携やID連携の設計も有効です。Liglaでは、会員IDを連携した顧客のLTVが、非連携者と比較して平均1.8倍に向上した傾向も確認されています。詳しくはID連携を確認してください。
出典:Ligla調査
企業の成功事例
実際の運用イメージをつかむには、企業事例を見るのが近道です。LINE公式アカウントは、EC・小売・人材・旅行など幅広い業種で成果が出ています。
- 森永製菓:導入約1年でLINE経由売上2倍、友だち数・ターゲットリーチ約2倍
- カタログハウス:LINE経由売上15%増、CVR1%未満→5%に改善
- バロックジャパンリミテッド:ROAS 2,000%
- 株式会社じげん:1日30分の運用でLINEマーケティングのCVRが139%に
- トラベル・スタンダード・ジャパン:リピート率2.2倍、アクティブユーザー約3,500人→31,000人
具体的な事例はLINE公式アカウントの事例、マーケティング事例、導入事例一覧で確認できます。
標準機能の限界と拡張ツール
LINE公式アカウントの標準機能だけでも基本的な配信や接客は可能ですが、運用が高度化すると限界も見えてきます。たとえば、顧客ごとの最適配信、データ連携、LTV視点での分析、シナリオ配信の高度化などは、標準機能だけではカバーしきれないことがあります。
- 顧客ごとに出し分けた高度な配信をしたい
- ECや会員データと連携したい
- 運用工数を抑えながら成果を伸ばしたい
- 配信後の売上やLTVまで分析したい
こうした課題がある場合は、運用ツールやMA連携の検討が有効です。詳しくは運用ツールの選び方、MA連携も参考にしてください。
もし、LINE公式アカウントを単なる配信チャネルではなく、売上につながるCRM施策として強化したい場合は、Liglaのような拡張ツールも選択肢になります。LiglaについてはLiglaが選ばれる理由もご覧ください。
まとめ
LINE公式アカウントとは、企業や店舗がユーザーと継続的につながるための重要なコミュニケーション手段です。メッセージ配信、リッチメニュー、チャット、クーポンなどを活用すれば、集客からリピート促進まで幅広く対応できます。
一方で、成果を出すには開設するだけでなく、配信設計・導線設計・効果測定まで含めた運用が欠かせません。自社に合った活用方法を整理しながら、必要に応じて標準機能と拡張ツールを使い分けることが大切です。LINE公式アカウントの成果をさらに伸ばしたい方は、企業の活用イメージもあわせて確認してみてください。
よくある質問
LINE公式アカウントは個人でも使えますか?
利用自体は可能ですが、主な用途は店舗・事業・企業活動です。個人利用の考え方は個人利用に関する記事も参考になります。
複数人で管理できますか?
可能です。担当者ごとに権限を分けながら運用できます。詳しくは複数人運用を確認してください。
管理画面はどこからログインしますか?
LINE公式アカウントの管理画面からログインして設定や配信を行います。操作の概要は管理画面の使い方が参考になります。
スマホだけでも運用できますか?
簡単な配信や返信であればスマホでも可能ですが、継続的な運用や分析まで考えるとPCとの併用が効率的です。詳しくはスマホ運用をご覧ください。