LINE公式アカウントの料金プランは2023年6月に改定され、現在はコミュニケーションプラン(月額0円)・ライトプラン(月額5,000円)・スタンダードプラン(月額15,000円)の3種類が用意されています。
さらに2026年10月1日には追加メッセージ料金体系も改定予定で、運用コスト設計を見直したい企業も多いはず。
本記事では、各プランの料金・無料メッセージ通数・機能の違いから、友だち数別の配信シミュレーション、追加メッセージの料金テーブル、コスト削減のコツまで、LINE公式アカウントの料金プラン選びに必要な情報を網羅的に解説します。
EC・小売・店舗・人材・会員ビジネスなどでの活用を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
機能差はなく、違いは「無料配信通数」と「追加配信の可否」のみ。
月の配信通数が200通以下なら無料のコミュニケーションプラン、5,000通までならライトプラン、それ以上はスタンダードプランを選ぶのが基本です。
LINE公式アカウントの3つの料金プランと違い

LINE公式アカウントでは、LINEヤフー for Businessが提供する3つの料金プランから、ビジネス規模や配信頻度に合わせて選択できます。
| プラン名 | 月額料金(税別) | 無料メッセージ通数 | 追加メッセージ | 主な機能 |
|---|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン (旧フリープラン) |
0円 | 200通 | 不可 |
|
| ライトプラン | 5,000円 | 5,000通 | 不可 | |
| スタンダードプラン | 15,000円 | 30,000通 | 可能 (従量課金) |
3つのプラン間で機能の違いはありません。
「いくらまで無料で配信できるか」
「上限を超えた追加配信ができるか」の2点のみが異なります。まず必要な配信通数を試算し、プランを選ぶのが基本です。
コミュニケーションプラン(月額0円)

コミュニケーションプランは初期費用・月額費用ともに無料で利用でき、月200通までのメッセージ配信ができます。
LINE公式アカウントの基本機能はすべて使えます。
- スモールビジネスや個人事業主に最適
- 友だち数が少ない段階でのテスト運用に適している
- 200通を超えると追加配信ができないため注意
- 友だち数100人なら月2回、200人なら月1回の配信が可能
ライトプラン(月額5,000円)

ライトプランは月額5,000円(税別)で、月5,000通までのメッセージ配信ができます。
中小企業や店舗運営に適したプランとして位置づけられています。
- 友だち数1,000人なら月5回の配信が可能
- 友だち数2,000人なら月2.5回の配信が可能
- コストパフォーマンスが良く、多くの企業が選択
- 5,000通を超えると追加配信ができない
スタンダードプラン(月額15,000円)

スタンダードプランは月額15,000円(税別)で、月30,000通までのメッセージ配信ができます。
3プランの中で唯一、追加メッセージ配信が可能です。
- 大規模な企業や頻繁な配信を行う事業者に最適
- 友だち数10,000人なら月3回の配信が可能
- 30,000通を超えた場合、追加メッセージを従量課金で配信可能
- 追加メッセージは配信数に応じて単価が変動(後述)
友だち数別の配信回数シミュレーション
友だち数とプランの組み合わせで、月にどの程度配信できるかをまとめました。
適切なプラン選択の参考としてご活用ください。
| 友だち数 | コミュニケーション (0円) |
ライト (5,000円) |
スタンダード (15,000円) |
|---|---|---|---|
| 100人 | 月2回 | 月50回 | 月300回 |
| 500人 | 月0.4回 | 月10回 | 月60回 |
| 1,000人 | 月0.2回 | 月5回 | 月30回 |
| 3,000人 | 月0.06回 | 月1.6回 | 月10回 |
| 5,000人 | 月0.04回 | 月1回 | 月6回 |
| 10,000人 | 配信不可 | 月0.5回 | 月3回 |
友だち数が増えると無料枠内では十分な配信回数を確保できないケースが多くなります。
週1回以上配信したい場合は、早めにライトまたはスタンダードへのアップグレードを検討するのがおすすめです。
スタンダードプラン追加メッセージの料金テーブル
スタンダードプランでは、月30,000通の無料枠を超えた分について従量課金制で追加配信もできます。
配信数に応じて1通あたりの単価が安くなる料金体系になっています。
| 追加配信数(累計) | 1通あたり料金 |
|---|---|
| 30,001通〜50,000通 | 3.0円 |
| 50,001通〜100,000通 | 2.8円 |
| 100,001通〜200,000通 | 2.6円 |
| 200,001通以上 | 配信数に応じて単価が変動 |
出典:LINEヤフー for Business「スタンダードプラン追加メッセージ料金テーブル」
月50,000通配信する場合:基本料金15,000円 + 追加20,000通 × 3円 = 75,000円(税別)となります。
月200,000通の場合は、基本料金15,000円 + 50,000通×3円 + 50,000通×2.8円 + 100,000通×2.6円 = 565,000円(税別)。大量配信を行う場合は事前にコスト試算を行うことが重要です。
2026年10月1日に追加メッセージ料金が改定予定
LINEヤフー for Businessの発表によると、2026年10月1日より追加メッセージ料金体系が改定されます。
現行の多段階テーブルから、20万通を境にしたシンプルな2段階の料金体系へ移行する予定です。
配信通数によっては現行よりコストが上がる場合・下がる場合があるため、自社の配信コストへの影響を早めに試算しておくのが安心です。
出典:LINEヤフー for Business「追加メッセージ料金改定のお知らせ」
効果的なプラン選択の基準
プラン選択は、友だち数と配信頻度のバランスを考慮するのが鉄則。
以下の基準を参考に、最適なプランを選びましょう。
コミュニケーションプランがおすすめのケース

- 友だち数が200人以下でスタートしたい場合
- 月1〜2回程度の配信頻度で十分な場合
- 初期投資を抑えてテスト運用を行いたい場合
- 個人事業主や小規模店舗での利用
ライトプランがおすすめのケース

- 友だち数が500〜2,000人程度の場合
- 週1〜2回程度の定期配信を行いたい場合
- コストパフォーマンスを重視する場合
- 中小企業や店舗での本格運用
スタンダードプランがおすすめのケース


- 友だち数が5,000人以上の大規模アカウント
- 頻繁なメッセージ配信を行いたい場合
- シーズンやキャンペーンで配信数が変動する場合
- 追加配信の柔軟性を求める企業
メッセージ配信コストを削減する5つの方法

LINE公式アカウントの運用コストを抑えるには、効率的な配信戦略が欠かせません。
以下の方法を活用することで、コストを削減しながら効果的なマーケティングを実現できます。
1. セグメント配信の活用
全友だちに一斉配信せず、属性や行動履歴に基づいて対象を絞り込むセグメント配信を活用しましょう。
- 性別・年代・地域による絞り込み
- 過去の購入履歴による分類
- エンゲージメント率の高いユーザーへの限定配信
- チャットタグを活用した属性別配信
2. 配信タイミングの最適化
配信効果の高い時間帯を分析し、開封率の高いタイミングでの配信に集中することで、少ない配信数で高い効果が得られます。
LINEメッセージの平均開封率は約55%(2022年6月 LINEヤフー株式会社調べ)と高水準ですが、配信時間帯でさらに上下します。
出典:LINEヤフー株式会社
3. リッチメニューの効果的活用
リッチメニューを活用すれば、メッセージ配信に頼らない顧客誘導が可能になり、配信数の削減につながります。
4. 自動応答機能の設定
よくある質問には自動応答で対応し、個別メッセージの送信を減らすことで効率化を図れます。
5. 配信数上限の設定
友だち数が多い場合は、配信数の上限を設定してランダムに配信対象を選択することで、コストをコントロールできます。
プラン変更のタイミングと注意点

LINE公式アカウントではいつでもプラン変更ができるのもポイント。
ビジネスの成長や季節要因に応じて柔軟にプランを変更することで、コスト効率を最大化できます。
アップグレードのタイミング
- 友だち数が急増した場合
- キャンペーンやイベントで配信数が増える場合
- 月の途中で配信上限に達しそうな場合
- ビジネス拡大に伴い配信頻度を上げたい場合
ダウングレードの検討
- 実際の配信数が大幅に下回っている場合
- 友だち数が減少している場合
- 配信戦略を変更してメッセージ数を削減した場合
月中のアップグレードは差額を支払うことで即時適用され、差分の通数が付与されます。
ダウングレードは翌月から適用されるため、変更タイミングを慎重に検討しましょう。
h2>LINE公式アカウントだけでは限界もある
LINE公式アカウントは手軽に始められる優れたツールですが、本格的なマーケティング運用を進めるうえではいくつかの限界もあります。
- 会員ID連携やCRMデータを使った詳細なセグメント配信が限定的
- かご落ち対策や再購入促進など、行動連動配信の自動化が難しい
- 配信通数が増えると追加メッセージ料金が膨らみやすい
- アンケート起点の分岐配信やワンタイム配信など、高度な施策には外部ツールが必要
特にEC・小売・アパレル・会員ビジネスなど、会員データや購買履歴をLINE配信に活かしたい企業では、LINE公式アカウント単体だけでは成果を伸ばしきれないケースもあります。そんなときに検討候補になるのが、LINE特化型の配信ツール(MAツール)です。
コストを抑えて成果を高めるなら配信ツールの活用も
LINE公式アカウントの追加メッセージ料金が膨らんできた場合や、より高度な配信を実現したい場合は、専用の配信ツールを活用する方法もあります。セグメント配信の高度化や行動データに連動した自動配信など、LINE公式アカウント単体では難しい施策を実現できます。
自社に合ったツールを選ぶために、おすすめのLINE配信ツールを比較・紹介した記事を用意しています。ツール選びの参考に、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
LINE公式アカウントの料金プランは、コミュニケーションプラン(0円・200通)、ライトプラン(5,000円・5,000通)、スタンダードプラン(15,000円・30,000通+追加可能)の3つから選択できます。
重要なのは、友だち数と配信頻度のバランスを考慮した適切なプラン選択です。まずはコミュニケーションプランでスタートし、ビジネスの成長に合わせて段階的にアップグレードするのが定番の流れになります。効果的なセグメント配信や配信タイミングの最適化により、コストを抑えながら高い効果を得ることも可能です。
2026年10月の追加メッセージ料金改定にも備えて、自社の配信コストを定期的に試算し、必要に応じてプラン変更や配信ツールの導入も検討しましょう。