LINE VOOMの特徴や配信時の注意点を解説

LINE VOOMとは何かを知りたい、自社で活用できるのか判断したい、と考える管理者の方も多いのではないでしょうか。LINE VOOMは、ショート動画を中心にコンテンツを届けられるプラットフォームです。ただし、最初に押さえるべき重要な事実があります。LINE VOOMは2026年9月30日(水)をもってサービス提供を終了することが、2026年7月15日にLINEヤフー株式会社から発表されています。

そのため、これからの運用判断では、今使えるかどうかだけでなく、終了までに何をすべきか、終了後の発信手段をどうするかまで見ておくことが重要です。この記事では、LINE VOOMの特徴と配信時の注意点を整理したうえで、なぜLINE公式アカウントの運用を並行して進めるべきなのかを解説します。

出典:LINEヤフー株式会社

LINE VOOMとは

LINE VOOMは、ショート動画などを楽しめる動画プラットフォームです。ユーザーはおすすめ表示から動画を見たり、気になるアカウントをフォローしたり、リアクション・コメント・シェアを行ったりできます。企業にとっては、友だち以外にもコンテンツが届く可能性がある点が特徴です。

出典:LINEみんなの使い方ガイド

ただし、ここで押さえたいのはフォローと友だち追加は同じではないことです。LINE公式アカウントをフォローしても、必ずしも友だち追加された状態になるわけではありません。つまり、LINE VOOMは認知拡大に向く一方、継続的なCRMやセグメント配信の基盤としてはLINE公式アカウントの役割が大きいといえます。

LINE VOOMの特徴

1. 友だち以外にも見つけてもらえる可能性がある

LINE公式アカウントのメッセージ配信は、基本的に既存の友だちに向けた施策です。一方、LINE VOOMはおすすめ面で表示される可能性があり、まだ接点のないユーザーにも見つけてもらえる余地があります。新規接点づくりという意味では、通常のメッセージ配信とは異なる役割を持っています。

2. テキスト中心ではなく、視覚的な訴求が重要になる

LINE VOOMは動画や画像など、視覚的に理解しやすいコンテンツと相性が良いのが特徴です。商品理解を促したい、ブランドの雰囲気を伝えたい、キャンペーンを直感的に見せたいといった場面では使いやすい一方、長い説明や細かな条件訴求は不向きなこともあります。そのため、VOOM単体で完結させようとするより、詳細説明は別導線へつなぐ設計が現実的です。

3. 認知施策としては有効でも、売上導線は別設計が必要

LINE VOOMは見てもらうことには向いていますが、継続して関係を深める設計までは自動で担ってくれません。たとえば、見込み顧客との接点を増やせても、その後の配信設計、属性別の出し分け、クーポン活用、再来訪促進まで考えるなら、LINE公式アカウント側の運用設計が必要です。

LINE VOOM配信時の注意点

1. 2026年9月30日のサービス終了を前提に対応する

管理者が最初に把握すべき注意点は、LINE VOOMが2026年9月30日(水)に終了することです。終了後はLINE VOOMにアクセスできなくなり、投稿の新規作成や閲覧に加えて、自身の投稿データの閲覧・復元もできなくなります。個人ユーザーの投稿はバックアップ機能でダウンロードできますが、LINE公式アカウントから投稿したデータはバックアップの対象外です。残したい動画や画像素材は、元データを手元で管理しているか今すぐ確認しておきましょう。

また、終了に先立って、メッセージ配信とVOOMへの同時投稿など、LINE公式アカウント側の関連機能も段階的に廃止されていきます。一方で、2026年9月上旬には、画像・動画・テキストを組み合わせた新しい「投稿」機能が提供される予定と案内されており、終了後もLINEアプリのホームタブでの情報発信は継続できる見込みです。VOOM前提の運用フローは、この新機能への移行を見据えて整理しておく必要があります。

出典:LINEヤフー for Business

2. フォロワー獲得と友だち獲得を混同しない

LINE VOOMで投稿が見られても、それだけでLINE公式アカウントの友だちが増えるとは限りません。しかも、サービス終了に伴いフォロー・フォロワー機能も使えなくなるため、フォロワーとの接点は友だち追加へ移行しておかないと終了後に失われます。ユーザー側はフォローリストから公式アカウントを友だち追加できるため、終了前の今こそ、投稿やプロフィールで友だち追加を促す導線を強化しておくべきタイミングです。

3. 投稿内容は短く伝わるかを基準にする

LINE VOOMでは、最初の数秒や一覧で見た瞬間に興味を持たれなければ、離脱されやすくなります。長文の説明や前提知識が必要な訴求は相性がよくありません。商品紹介、ビフォーアフター、キャンペーン告知、利用シーンの提示など、短時間で理解できる内容を優先した方が運用しやすいでしょう。

4. 公開型メディアとしてのリスクを意識する

LINE VOOMはクローズドな1対1配信ではなく、リアクションやコメントなどが発生する公開型の場です。そのため、誤解を招く表現、炎上しやすい言い回し、説明不足の投稿には注意が必要です。ユーザーとの関係構築を目的にするなら、過度な煽りよりも、誰にどんな価値がある情報なのかを端的に伝える方が安全です。

5. 重要導線はLINE公式アカウント側で持っておく

仮にLINE VOOMで認知が取れても、継続接点や販促導線までVOOMに寄せてしまうと、終了と同時に運用が止まってしまいます。クーポン配布、リッチメニュー、セグメント配信、あいさつメッセージ、配信分析など、成果に直結しやすい導線はLINE公式アカウント側で整えておくのが基本です。

LINE公式アカウント運用も並行して進めるべき理由

1. 継続接点を作りやすい

LINEの月間利用者は1億人以上(2025年12月末時点、LINEヤフー株式会社発表)とされており、日常的に使われるインフラとして定着しています。さらに、LINE公式アカウントのメッセージは平均開封率が約55%とされ、他チャネルと比べても接触力の高さが強みです。認知施策だけで終わらせず、その後の継続接点まで持てる点が大きな価値です。

出典:LINEヤフー株式会社

出典:2022年6月 LINEヤフー株式会社調べ

2. 配信の出し分けや販促設計がしやすい

LINE公式アカウントでは、運用目的に応じて配信設計を組み立てやすいのが利点です。たとえば、全体配信だけでなく、属性や行動に応じてメッセージ内容を変える設計、クーポン配布、リッチメニュー活用、再来訪促進など、売上やCVに近い施策へつなげやすくなります。VOOMが認知寄りなら、公式アカウントは育成・送客寄りと整理すると分かりやすいでしょう。

3. VOOM終了後も残る運用資産を作りやすい

サービス終了が確定した今、企業が積み上げるべきなのは一時的な再生数ではありません。友だち基盤、配信導線、セグメント設計、クリエイティブ改善の知見など、終了後も継続運用できる資産を残すことが重要です。VOOMのフォロワーを友だち追加へ誘導し、LINE公式アカウントの運用体制を整えておくことが、そのまま終了後の発信力につながります。

まとめ

LINE VOOMとは、ショート動画を中心に認知拡大を狙えるプラットフォームです。友だち以外にも見つけてもらえる可能性がある一方で、フォローと友だち追加は別であり、継続的な配信基盤としてはLINE公式アカウントの方が重要です。そして、LINE VOOMは2026年9月30日にサービス終了が確定しているため、残り期間はフォロワーの友だち追加誘導と投稿データの整理にあて、成果導線はLINE公式アカウント側で育てる考え方が現実的です。

では、VOOM終了後も成果を出し続けるために、LINE公式アカウントの運用はどこから見直せばよいのでしょうか。友だち集めから配信設計、分析まで、押さえるべき運用方法を次の記事でまとめて確認できます。