LINEでCVRを上げる7つの施策は特にパーソナライズが鍵

LINE公式アカウントに友だちはたくさんいるのに、なかなか購入や予約につながらない——そんなお悩みを抱えていませんか?

実は、LINEでCVR(コンバージョン率)を上げる鍵は「全員に同じメッセージを送る」ことをやめ、ユーザーひとりひとりに合ったコミュニケーションを設計することにあります。

LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、LINE CVRを上げるための具体的な7つの施策をわかりやすく解説します。

なぜLINE配信でCVRが上がらないのか

LINE公式アカウントは、LINEヤフー社のデータ(2022年6月)によると、メッセージ平均開封率は55%と、メールマガジン(一般的に20%前後)と比べて非常に高い水準にあります。それでもCVRが伸び悩む場合、次の3つが主な原因として挙げられます。

  • 全友だちに同一内容を一斉配信している(パーソナライズの不足)
  • メッセージを受け取ったユーザーが次に何をすればよいか迷う(動線設計の不備)
  • 配信内容・タイミングの改善を繰り返していない(PDCAの未実施)

これらを1つずつ解消していくのが、以下で紹介する7つの施策です。

LINEでCVRを上げる7つの施策

施策①|セグメント配信でパーソナライズを実現する

CVR向上の最重要施策が「セグメント配信」、すなわちユーザーを属性・行動・興味関心で分類し、それぞれに最適なメッセージを届けることです。「全員に同じ内容」を送るブロードキャスト配信では、興味のないユーザーへの配信が増え、ブロックの原因にもなります。

セグメントの分け方の例としては、以下のようなものがあります。

  • 年齢・性別・地域などの属性
  • 購入履歴・閲覧商品などの行動データ
  • アンケート回答結果(興味カテゴリ・悩みの種類など)
  • 友だち追加からの経過日数(新規 / リピーター)
ポイント

セグメント配信はLINE公式アカウントの管理画面からも設定できますが、より細かな行動データ(Webサイト閲覧履歴など)に基づくパーソナライズには、専用ツールの活用が効果的です。

施策②|ステップ配信でシナリオを自動化する

友だち追加後に自動でメッセージを送り続ける「ステップ配信(シナリオ配信)」は、ユーザーを段階的に購買・予約へと育てるための仕組みです。一度設定すれば自動で配信が行われるため、担当者の工数を大幅に削減しながらCVR改善が見込めます。

ステップ配信の基本的な流れは次のとおりです。

ステップ 配信タイミング コンテンツ例
1通目 友だち追加直後 ウェルカムメッセージ・限定クーポン
2通目 3日後 人気商品・ランキングのご紹介
3通目 7日後 お客様の声・レビュー紹介
4通目 14日後 購入を後押しするオファー(期間限定)

ユーザーの反応(開封・クリック・購入など)に応じてシナリオを分岐させることで、さらに精度の高いパーソナライズが実現できます。

施策③|リッチメッセージ・カードタイプでビジュアルを強化する

テキストだけのメッセージに比べ、画像を使ったリッチメッセージやカードタイプメッセージは、ユーザーの視覚に直接訴えかけ、クリック・コンバージョンへの導線を強化できます。特に商品を視覚的に見せたいEC・ファッション・飲食業では大きな効果が期待できます。

  • リッチメッセージ:1枚の大きな画像にCTAボタンを設置。キャンペーン告知・重要なお知らせに最適
  • カードタイプメッセージ:複数の商品・情報をカード形式で並べて表示。商品比較・特集ページへの誘導に有効

制作した素材は何度でも再利用でき、追加料金なく活用できます(LINE公式アカウント機能として提供)。

施策④|配信タイミングを最適化する

どれだけ内容が良くても、ユーザーがアクティブでない時間帯に配信してしまうと開封されにくくなります。業種・ターゲット層によって最適な配信時間帯は異なりますが、一般的には「昼休み(12時前後)」「通勤・帰宅時間(7〜9時・18〜20時)」が反応を得やすい時間帯とされています(各種調査をもとにした一般的な目安)。

ただし、これはあくまでも目安です。自社のLINE公式アカウントの分析データをもとに、実際にどの時間帯に開封・クリックが多いかを確認し、A/Bテスト(後述)で継続的に検証することが重要です。

施策⑤|リッチメニューでユーザーの動線を設計する

リッチメニューとは、トーク画面の下部に常時表示される大型メニューのことです。ユーザーが「次に何をすればよいか」を迷わないよう、購入・予約・問い合わせなどへの動線をリッチメニューで明示することで、自然なコンバージョン誘導が可能になります。

効果的なリッチメニューのポイントは以下のとおりです。

  • コンバージョンに直結するボタン(「今すぐ購入」「無料相談する」など)を目立つ位置に配置
  • 季節・キャンペーンに合わせてデザインを定期的に更新
  • ユーザーのセグメントに合わせたメニュー内容の出し分け(ツール活用が必要)

施策⑥|アンケート・診断コンテンツでニーズを把握する

ユーザーのニーズを正確に把握しないままメッセージを送り続けても、CVRの改善は見込めません。LINEアンケートや診断コンテンツを活用することで、ユーザーの悩み・興味・購買意向を把握し、その後の配信精度を高めることができます。

アンケートはLINE公式アカウントのアンケート機能から無料で実施できます。回答データを蓄積することで、セグメント配信(施策①)の精度もさらに高まります。

ポイント

Liglaを活用した事例では、アンケートの回答率が約60%に達したケースがあります(出典:Ligla公式事例 ligla.jp/works/775/)。アンケートの回答率を上げるには、設問数を絞り、回答に対するインセンティブ(クーポンなど)を用意することが有効です。

施策⑦|A/Bテストで継続的に改善する

CVR向上に「これで完成」はありません。異なる配信内容・ビジュアル・CTAを比較するA/Bテストを繰り返し、データに基づいて改善サイクルを回すことが、長期的なCVR改善につながります。

A/Bテストで比較・検証できる要素の例は以下です。

テスト項目 比較例(Aパターン vs Bパターン)
メッセージ冒頭の文体 「〇〇様、今だけ限定!」vs「【重要】〇〇様へのご案内」
ビジュアル 商品単体画像 vs 使用シーン画像
CTAボタンのテキスト 「詳しくはこちら」vs「今すぐチェック」
配信時間帯 昼12時配信 vs 夜20時配信

小さな改善の積み重ねがCVRを大きく変えていきます。月に1〜2回のペースでテストを実施し、改善の習慣を作ることが大切です。

Ligla導入事例:CVRを実際に上げた実績

ここまで紹介した施策を実際に組み合わせた結果、どのような成果が出ているのか。Ligla公式の導入事例をご紹介します。

企業名 主な成果
じげん CVR 139%向上(基準比39%改善)、1日30分の運用、アンケート回答率 約60%(出典:Ligla公式事例)
バロックジャパンリミテッド ROAS 2,000%、ID連携率 42.3%(出典:Ligla公式事例)
トラベル・スタンダード・ジャパン リピート率 2.2倍(出典:Ligla公式事例)

これらの成果に共通するのは、「全員への一斉配信」から脱却し、ユーザーデータをもとにしたパーソナライズ配信を自動化したという点です。

LINE配信にツールを使用することで最適化、自動化

ここまで紹介した7つの施策のうち、特にセグメント配信・ステップ配信・A/Bテストを本格的に実施しようとすると、LINE公式アカウントの標準機能だけでは限界が出てくる場合があります。

たとえば、LINE公式アカウントのパーソナライズ配信は、基本的にLINEのID情報と連携した会員データに基づくものに限られます。一方、より細かな行動データ(Webサイトでの閲覧商品、購入頻度など)をリアルタイムに配信へ反映したい場合は、外部ツールとの連携が必要です。

LINEマーケティング専用ツールを活用することで、手動では難しいパーソナライズの自動化・配信最適化が実現し、担当者の工数を削減しながらCVRを継続的に改善できます。

LINEを活用したマーケティングの自動化・最適化について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事もご参照ください。

LINE配信ツールのメリットとは?自動化・最適化を実現する方法