ECサイト向けMAツール比較6選|カゴ落ちフォローとリピート率向上へ

「カゴ落ちが多くて困っている」
「一度買ってくれたお客さまがなかなか戻ってこない」――ECサイトを運営していると、こうした悩みを抱える方は少なくないでしょう。

今回はそんなお悩みを持つ方に向けてclass=”markeryellow”>LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームがMAツール(マーケティングオートメーション)EC比較という観点から、カゴ落ちフォローとリピート率向上に効果的な6つのサービスを徹底的に解説します。自社のEC規模・チャネル戦略・予算に合うツールを選ぶ際の参考にしてください。

ECサイトにMAツールが必要な理由

EC市場の競争が年々激しくなる中、「集客できているのに売上が伸びない」という壁にぶつかるケースが増えています。その原因の一つがカゴ落ちリピート購買の不足です。

カゴ落ちとは、ユーザーが商品をカートに入れたにもかかわらず購入に至らないことを指します。業界内では国内ECサイトのカゴ落ち率は6割を超えるとも言われており、購買意欲の高いユーザーを逃さないアプローチが重要です。また、新規顧客の獲得コストは既存顧客へのアプローチと比べて高いため、一度購入してくれたお客さまをいかにリピーターへと育てるかも売上向上の鍵を握ります。

こうした課題を解決するのがMAツールです。MAツールを導入することで、ユーザーの行動データ(サイト閲覧・購入履歴・カート追加など)をもとに、最適なタイミングで最適なメッセージを自動配信できるようになります。手動対応では限界のあった細やかなコミュニケーションを、少ない人手でスケールさせることが可能です。

ポイント

MAツールは「集客→カゴ落ちフォロー→2回目購入促進→ロイヤル顧客化」という購買サイクル全体を自動化し、ECサイトのLTV(顧客生涯価値)向上に貢献します。

ECサイト向けMAツールの選び方

一口にMAツールと言っても、メール主軸・LINE主軸・Web接客強化型・データ統合型など多岐にわたります。ECサイトで選ぶ際は以下の視点で比較しましょう。

  • 対応チャネル:メール・LINE・プッシュ通知・Web接客など、自社が活用したいチャネルに対応しているか
  • EC連携:自社ECシステム(Shopify・ECForce・ecbeing等)やカートシステムとのデータ連携がスムーズか
  • カゴ落ちシナリオ:専用シナリオテンプレートが用意されているか、設定の難易度は高くないか
  • セグメント配信:購入回数・閲覧履歴・顧客属性などでセグメントを組めるか
  • レコメンド機能:AIによるパーソナライズレコメンドが可能か
  • 費用対効果:初期費用・月額・送信数課金などの料金体系が自社規模と合うか
  • サポート体制:導入後の伴走支援が充実しているか

ECサイト向けMAツール比較6選

以下では、カゴ落ちフォローとリピート率向上に強い6つのMAツールを詳しくご紹介します。それぞれの特徴・料金・向いている企業規模をまとめましたので、比較検討の際にお役立てください。

① Ligla(リグラ)|LINE特化型MAでカゴ落ち・リピート購買を自動化

Ligla(リグラ)は、株式会社TimeTechnologiesが提供するLINE特化型のマーケティングオートメーションツールです。LINEヤフー株式会社認定のTechnology Partnerとして、LINE公式アカウントを最大限に活用したパーソナライズ配信を実現します。

ECサイトとの親和性が高く、Web行動履歴・購入履歴・会員情報をリアルタイムで反映し、カゴ落ちした直後のユーザーへ適切なタイミングでLINEメッセージを自動送信できます。またLINE IDと会員IDを連携させることで、ID未連携のユーザーにもアプローチ可能な点が大きな差別化ポイントです。

Liglaの主な特徴

  • Web行動のリアルタイム反映によるカゴ落ちシナリオ配信
  • ID未連携ユーザーへの配信も可能(業界でも希少な機能)
  • 独自AIレコメンドエンジン搭載でパーソナライズ精度が高い
  • 月50万通まで配信無料(ライトプラン・ベースプラン)
  • ノーコードで設定可能、専門知識不要
  • 導入から運用開始まで約8週間
  • 無償CSサポート(キックオフMTG・施策設計・改善提案など)

Ligla 導入実績(Ligla公式サイトより)

  • バロックジャパンリミテッド(アパレル):ROAS 2,000%・ID連携率42.3%を達成
  • じげん(人材):CVR 139%向上・アンケート回答率約60%・1日30分での運用を実現
項目 内容
初期費用 要問い合わせ(詳細は公式サイトをご確認ください)
月額料金 ライトプラン・ベースプランあり(詳細は公式サイトをご確認ください)
無料配信枠 月50万通まで配信無料
最低契約期間 3ヶ月
主なチャネル LINE
カゴ落ち対応 ◎(専用シナリオあり)
レコメンド ◎(AI搭載)
ノーコード対応
サポート 無償CSサポート付き

② b→dash(ビーダッシュ)|All-in-oneデータマーケティングプラットフォーム

b→dashは、株式会社データXが提供するAIマーケティングプラットフォームです。CDP・MA・BI・Web接客など16の機能をAll-in-oneで提供し、SQLを使わずにノーコードでデータ活用基盤を構築できます。「BOXIL SaaS AWARD 2025」MAツール(BtoC)部門1位・「ITreview Grid Award 2026 Winter」9部門でLeaderを受賞するなど、市場からの評価が高いツールです。

ECサイトにおいては、カゴ落ちシナリオ・2回目購入促進シナリオ・EC送客シナリオなど目的別のシナリオ配信が充実しており、カゴ落ち商品の購入率250%UPを実現した事例(b→dash公式サイトより)も公開されています。大規模なデータ処理にも対応し、エンタープライズ向けの機能・セキュリティも備えています。

b→dashの主な特徴

  • CDP・MA・BI・Web接客など16機能をAll-in-oneで提供
  • ノーコードGUI操作でエンジニア不要
  • AIによる自動最適化(配信タイミング・チャネル・ABテスト)
  • カゴ落ちシナリオ・リピート購買促進シナリオのテンプレートが豊富
  • AIレコメンド(協調フィルタリング・リアルタイムレコメンド)
  • 充実した導入・活用サポート(アウトソーシングも可能)
項目 内容
初期費用 要問い合わせ(詳細は公式サイトをご確認ください)
月額料金 要問い合わせ(詳細は公式サイトをご確認ください)
主なチャネル メール・LINE・Web接客・プッシュ通知など
カゴ落ち対応 ◎(専用シナリオテンプレートあり)
レコメンド ◎(AIリアルタイムレコメンド)
ノーコード対応
向いている規模 中規模~大規模EC

③ KARTE(カルテ)|リアルタイムWeb接客でカゴ落ちを防ぐCXプラットフォーム

KARTEは、株式会社プレイドが提供するCX(顧客体験)プラットフォームです。ECサイト上のユーザー行動をリアルタイムで把握し、離脱しそうなユーザーへのタイミングよいWeb接客(ポップアップ・バナー)でカゴ落ちを防ぐことができます。

「カートに商品が入ったまま離脱しそうになったタイミングで『カートの中にアイテムが入っています』と表示させる」「カゴ落ちメールを未開封のユーザーが再来訪した際にポップアップで商品を提示する」など、柔軟なシナリオ設計が可能です。ShopifyをはじめとするECプラットフォームとの連携実績も豊富です。

KARTEの主な特徴

  • リアルタイムのユーザー行動解析によるWeb接客
  • カゴ落ちシナリオ・再来訪時ポップアップなどの豊富なテンプレート
  • メール・LINE・プッシュ通知と組み合わせたマルチチャネル対応
  • A/Bテスト・効果測定が直感的に操作できるUI
  • Shopify・カスタムEC等の幅広いシステムと連携可能
項目 内容
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ(詳細は公式サイトをご確認ください)
主なチャネル Web接客・メール・LINE・プッシュ通知
カゴ落ち対応 ◎(Web接客×メール連携)
レコメンド
向いている規模 中規模~大規模EC

④ Klaviyo(クラビヨ)|グローバルEC特化型MA・Shopify連携が最強クラス

Klaviyoは、アメリカ・ボストン発のD2C・EC特化型マーケティングオートメーションツールです。特にShopifyとの連携機能はトップクラスで、購買データをもとにした高精度なセグメンテーション・カゴ落ちメール・ウィンバックキャンペーンを自動化できます。

メール・SMSを主軸にしたECマーケティングに強く、「カゴ落ちメールからのCV率が2〜5倍になる」「パーソナライズメールで開封率・CTRが15〜30%向上する」といった事例が報告されています。一方、UIが英語のみのため、英語対応が可能なマーケターがいる環境に向いています。

Klaviyoの主な特徴

  • Shopify・WooCommerce・BigCommerceなどとのネイティブ連携
  • 高度なセグメンテーション(購買行動・閲覧履歴・RFMなど)
  • カゴ落ちメール・ウィンバック・クロスセルフローのテンプレートが豊富
  • 無料プランあり(250コンタクトまで・月500通まで)
  • AIを活用した件名・送信時間の最適化
項目 内容
無料プラン 250コンタクトまで・月500通まで無料
月額料金目安 1,000コンタクト:約$30(約4,500円)〜 ※為替により変動
主なチャネル メール・SMS
カゴ落ち対応 ◎(メール特化)
日本語UI ×(英語のみ)
向いている規模 スタートアップ~中規模EC(Shopify利用企業に特におすすめ)
ポイント

Klaviyoは英語UIのみのため、日本語対応のサポートや日本語UIが必要な場合は他のツールを検討しましょう。料金はコンタクト数に応じた従量課金制で、規模が大きくなるとコストが上昇する点に注意が必要です。

⑤ Synergy!(シナジー)|CRM基盤からメール・LINE配信まで一元管理

Synergy!は、シナジーマーケティング株式会社が提供する国産クラウド型CRM・マーケティングプラットフォームです。顧客データベース管理・メール配信・LINE配信・アンケートをモジュール式で組み合わせて利用できるため、必要な機能だけをコスト効率よく導入できます。

ECサイトにおいては、顧客データベースを中心に置き、購買ステージ別のセグメントメール配信やLINEメッセージ配信によるリピート施策に活用されています。国産ツールのため日本語サポートが充実しており、中小規模のEC事業者から大手企業まで幅広く導入されています。

Synergy!の主な特徴

  • CRM(顧客データベース)を起点にしたマーケティング統合管理
  • メール配信・LINE配信・Webパーツ・アンケートをモジュールで追加可能
  • セグメント配信・ステップメール・A/Bテストに対応
  • 国産ツールで日本語サポートが充実
  • Salesforceとの連携(Synergy!LEAD)にも対応
項目 内容
初期費用 118,000円(データベース+フォーム基本機能)
月額料金 20,000円〜/月(データベース+フォーム)
メール配信追加 +10,000円〜/月(初期30,000円)
LINE配信追加 +0円〜/月(初期30,000円)
主なチャネル メール・LINE・Webパーツ
カゴ落ち対応 ◯(メール・LINE連携でシナリオ組みが必要)
向いている規模 小規模~中規模EC(コスト重視の企業に向く)

⑥ Salesforce Marketing Cloud|大規模EC・マルチブランドに対応するエンタープライズMA

Salesforce Marketing Cloudは、Salesforce(セールスフォース・ジャパン)が提供するエンタープライズ向けデジタルマーケティングプラットフォームです。メール・SMS・プッシュ通知・広告・Web接客など幅広いチャネルを横断したカスタマージャーニー設計が可能で、大規模なEC事業者やマルチブランドを抱える企業に導入されています。

Sales CloudやService CloudなどのSalesforce製品との連携がシームレスで、顧客データを一元管理しながら高度なパーソナライズ施策を展開できます。カゴ落ちフォロー・ウィンバック・ロイヤルティプログラムなど、複雑なシナリオもJourney Builderで視覚的に設計できます。

Salesforce Marketing Cloudの主な特徴

  • Journey Builderによる視覚的なカスタマージャーニー設計
  • メール・SMS・プッシュ・広告・Web接客のマルチチャネル対応
  • Einstein AI(AI機能)による送信時間最適化・レコメンド
  • Sales Cloud・Service Cloudとのシームレスな連携
  • 大規模データ処理・セキュリティ・コンプライアンス対応
項目 内容
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ(詳細は公式サイトをご確認ください)
主なチャネル メール・SMS・プッシュ通知・広告・Web接客
カゴ落ち対応 ◎(Journey Builderで高度な設計が可能)
レコメンド ◎(Einstein AI)
向いている規模 大規模EC・マルチブランド・エンタープライズ向け

6ツール 比較まとめ表

ここまでご紹介した6つのMAツールを、ECサイトで重視される観点でまとめました。ツール選定の際にお役立てください。

ツール名 主なチャネル カゴ落ち対応 レコメンド ノーコード 月額目安 向いている規模
Ligla LINE ◎(AI) 要問い合わせ 中小規模~中規模
b→dash メール・LINE・Web接客等 ◎(AI) 要問い合わせ 中規模~大規模
KARTE Web接客・メール・LINE 要問い合わせ 中規模~大規模
Klaviyo メール・SMS 無料〜$30/月〜(コンタクト数による) スタートアップ~中規模(Shopify利用)
Synergy! メール・LINE 2万円/月〜(初期11.8万円) 小規模~中規模
Salesforce MC メール・SMS・Web・広告 ◎(AI) 要問い合わせ 大規模・エンタープライズ
ポイント

◎=非常に得意・◯=対応可・△=要工夫。各ツールの料金・機能の詳細は必ず公式サイトをご確認ください。プランや契約条件によって内容が変わります。

ECサイトのチャネル別:ツールの選び方ガイド

「結局どのツールを選べばいいの?」という方のために、状況別の選び方をまとめました。

LINEを主軸にしたカゴ落ち・リピート施策を行いたい場合

国内LINEの月間アクティブユーザー数は約9,600万人(2025年12月末時点、LINEヤフー株式会社調べ)で、LINEメッセージの開封率はメールと比べて高水準です。すでにLINE公式アカウントを運用している、または今後LINEを活用したいECサイトにはLiglaが最適です。Web行動履歴をリアルタイムに取得しながらLINEでパーソナライズ配信できる点が強みです。

Shopify運用中で海外向けECも展開したい場合

Shopifyとのネイティブ連携が優れ、メールを中心にしたカゴ落ちシナリオを素早く構築したい場合はKlaviyoが向いています。英語UIへの対応ができるチームであれば、無料プランから試せる点も魅力です。

Web接客でカゴ落ちをその場で防ぎたい場合

ユーザーがサイトを離脱しそうなその瞬間にリアルタイムでポップアップやバナーを表示し、購買を後押ししたい場合はKARTEが得意です。Web接客とメール・LINEの連携で多層的なカゴ落ち対策が実現します。

データ活用を本格化し、複数施策をAll-in-oneで管理したい場合

CDP・MA・BI・Web接客を一つのツールで統合管理したい中規模以上のECサイトにはb→dashが適しています。複数ツールのランニングコストを削減しながら、高度なデータドリブンマーケティングを実現できます。

まずはCRM基盤を整えながら低コストで始めたい場合

顧客データベースの整備を起点に、メールとLINEを組み合わせた施策を段階的に始めたい場合はSynergy!が向いています。必要な機能だけ追加していけるモジュール式の料金体系で、費用対効果が見えやすい点が特徴です。

大規模ECでSalesforceを既に活用している場合

Sales CloudやService Cloudとの連携を活かして、商品購買から顧客サポートまで一気通貫で管理したい大規模EC・マルチブランド企業にはSalesforce Marketing Cloudが向いています。

MAツール導入前に確認すべきチェックリスト

ツールを導入する前に、以下のポイントを社内で確認しておきましょう。担当者が一人でも答えられるようになっておくと、ツール選定がスムーズに進みます。

  • 現在のECプラットフォーム(Shopify・ecbeing・MakeShop等)との連携可否は確認済みか
  • 顧客データベース(会員ID・購買履歴)はどこに蓄積されているか
  • カゴ落ちの主な原因(価格・手続き複雑・配送費等)を把握しているか
  • メール・LINE・Web接客のうち、どのチャネルからアプローチしたいか
  • MAツールの運用担当者のリソースと専門知識レベルはどの程度か
  • 月額費用の上限予算は設定済みか
  • 導入後のKPI(カゴ落ち率・リピート率・LTV等)を決めているか

次の記事ではLINE MAツールLiglaが実現した実績を紹介

今回はECサイト向けMAツールを6つ比較しました。LINE特化型のLiglaについては、アパレル・人材・旅行など様々な業界での具体的な導入成果をまとめた記事もご覧ください。カゴ落ち率の改善やリピート率の向上など、リアルな数値事例から自社への活用イメージを掴んでいただけます。

▶ LINEを活用した売上向上事例|Ligla公式ブログ