種類別 MAツールの選び方5つのポイント|失敗しないチェックリスト付き

「MAツールを導入したいけど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」
「メールマーケティングとLINEマーケティング、自社にはどちらが向いているの?」——そんな疑問をお持ちの方に向けて、LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、MAツールの種類別の特徴と、失敗しない選び方5つのポイントをわかりやすく解説します。

導入前に使える実践チェックリストも付いていますので、ぜひ最後までご覧ください。

MAツールとは?マーケティングを自動化する仕組み

MA(マーケティングオートメーション)ツールとは、見込み顧客(リード)の獲得から育成、購買・再購入までの一連のマーケティング活動を自動化するためのシステムです。担当者が手作業でメールを送ったり、顧客データを管理したりする手間を大幅に省き、「適切な人に、適切なタイミングで、適切なメッセージを届ける」ことを実現します。

近年、MAツールはメール配信にとどまらず、LINEやSNSなど多様なチャネルに対応した製品が増えています。そのため、まず「どの種類のMAツールが自社に合っているか」を理解することが、ツール選びの第一歩となります。

MAツールの主な種類を理解しよう

MAツールは大きく分けると、主に以下の4種類に分類できます。それぞれの特徴を理解することで、自社の課題に合ったツールが見えてきます。

①メールマーケティング型MAツール

メールを主な配信チャネルとするMAツールです。メルマガの一斉配信だけでなく、顧客の行動(サイト訪問・メール開封・クリックなど)に応じたシナリオメール配信が可能です。BtoB企業において見込み顧客(リード)を育成する「ナーチャリング」の用途で特に多く活用されています。メール開封率は約20%前後と言われており、大量のリードを長期間かけて育成するBtoB向けのシナリオ設計に向いています。

②LINEマーケティング型MAツール

LINEを主な配信チャネルとするMAツールです。LINEの国内月間アクティブユーザー数は1億人(2025年12月末時点)にのぼり、日本では最も利用者が多いコミュニケーションアプリです。LINEメッセージの開封率は約55%(LINEヤフー株式会社調べ)、さらに配信当日中に約80%が開封されるなど、メールと比べて圧倒的なリーチ力を持っています。

LINEマーケティング型MAツールでは、ユーザーの購買履歴やWeb行動データをもとに、個人に最適化されたメッセージを自動配信できます。顧客とのLINE友だち接点を活かし、ID連携者と非連携者のLTVの差は業種横断で平均1.8倍に達するというデータもあります(Ligla調べ)。BtoC企業や、既にLINE公式アカウントを運用している企業に特に向いています。

③SNS・Web行動型MAツール

WebサイトへのアクセスやSNS上の行動データをもとにリードをスコアリングし、最適なアプローチを自動化するタイプです。匿名ユーザーの行動を可視化して「今、何に関心があるか」を分析する機能が充実しており、BtoB商材でリード獲得から商談化までを一貫して管理したい場合に向いています。

④BtoB特化型(総合)MAツール

メール配信・スコアリング・フォーム作成・CRM/SFA連携など、リード管理に必要な機能を一体化した総合型です。大企業や中規模以上のBtoB企業を中心に利用されており、営業部門との連携(インサイドセールス・SFA連携)まで視野に入れた設計になっています。

種類 主なチャネル 向いている企業 強み
メールマーケティング型 メール BtoB、長期ナーチャリング企業 シナリオ設計、大量リード管理
LINEマーケティング型 LINE BtoC、EC・小売・旅行・人材など 高開封率、パーソナライズ配信
SNS・Web行動型 Web・SNS BtoB、デジタルマーケ重視の企業 匿名行動データの可視化
BtoB特化総合型 メール・Web複合 中〜大企業のBtoB CRM/SFA連携、全社一体管理

種類別 MAツールの選び方5つのポイント

MAツールの種類がわかったところで、次は「どのツールを選ぶか」の判断基準を見ていきましょう。以下の5つのポイントを順番にチェックすることで、自社に最適なMAツールを絞り込めます。

ポイント①:自社の主な顧客接点チャネルで選ぶ

MAツール選びで最初に確認すべきは、「顧客との主な接点がどのチャネルか」です。メールリストを多く保有しているBtoB企業であればメール型が有利ですが、LINEの友だち数が多いEC・小売・旅行業などはLINE型のMAツールが費用対効果の高い選択になります。

ポイントLINEの開封率は約55%(LINEヤフー株式会社調べ)と、メールの約20%前後と比べて2倍以上。既にLINE公式アカウントを持っている企業は、まずLINE型MAツールの活用を検討する価値があります。

ポイント②:BtoBかBtoCかで選ぶ

MAツールはBtoB向けとBtoC向けで設計思想が大きく異なります。

  • BtoB向け:検討期間が長く、複数の意思決定者が関わるため、リードスコアリング・シナリオメール・SFA連携などの機能が重要です。
  • BtoC向け:大量の顧客データをリアルタイムで処理し、購買履歴や行動履歴に基づくパーソナライズ配信ができることが重要です。LINE・アプリ・ECサイトとのデータ連携が鍵になります。

自社のビジネスモデルがBtoBかBtoCかを明確にした上で、それに対応したタイプのツールを選びましょう。

ポイント③:必要な機能を「目的から逆算」して選ぶ

MAツールには多くの機能が搭載されていますが、すべての機能を使いこなせる企業はほとんどありません。「何を達成したいか(KGI/KPI)」を先に決め、そのために必要な機能だけで選ぶことが重要です。

目的別に必要な主な機能の目安は以下の通りです。

目的 必要な主な機能
リード獲得を増やしたい フォーム作成、LP連携、広告連携
見込み顧客を育成したい シナリオ配信、スコアリング、ステップメール
リピーターを増やしたい 購買履歴連携、パーソナライズ配信、LINE配信自動化
営業効率を上げたい スコアリング、SFA/CRM連携、商談化通知

ポイント④:コストと配信規模のバランスで選ぶ

MAツールの料金体系は「月額固定制」「配信数に応じた従量課金制」「ハイブリッド型」など多様です。まず自社が月間何通配信するか、どの程度のリード数を管理するかを事前に把握しておくことが大切です。

たとえばLINE公式アカウントの標準プランには以下の3種類があります(LINEヤフー株式会社の公式情報に基づく)。

プラン名 月額費用 無料配信数 追加配信
コミュニケーションプラン 0円 200通 不可
ライトプラン 5,000円 5,000通 不可
スタンダードプラン 15,000円 30,000通 可(従量課金)

上位のMAツールはこれに加えて月額費用がかかります。導入予算と運用コストを踏まえ、長期的に継続できる料金水準かを確認しましょう。

ポイント⑤:導入後のサポート・運用体制を確認する

MAツールの導入失敗の主な原因は「ツールの機能不足」ではなく、「導入後の運用体制の不備・リソース不足・コンテンツ不足」にあります。ツールを選ぶ際は、以下の点も合わせて確認することを強くおすすめします。

  • 初期設定やシナリオ構築を支援するオンボーディングサポートがあるか
  • 日本語のサポート窓口(チャット・電話・メール)が整っているか
  • ノーコードで設定できるか、エンジニアリソースが必要か
  • 導入から運用開始までの期間はどのくらいか(目安として約8週間程度)

失敗しない!MAツール導入前チェックリスト

MAツール選定を始める前に、以下のチェックリストで自社の準備状況を確認しましょう。チェックが少ない項目は、ツール導入前に整備しておくことが導入成功の鍵になります。

  • 導入目的(KGI/KPI)が具体的に決まっている(例:リピート率を○%改善、CVRを○倍にするなど)
  • 自社の主な顧客接点チャネルを把握している(メール/LINE/SNS/自社アプリなど)
  • BtoBかBtoCかが明確になっている
  • 月間の必要配信数と管理リード数を把握している
  • MAツールを運用する担当者・チームが確保されている
  • 既存のCRM・SFA・ECシステムとの連携要件を整理している
  • 配信するコンテンツ(メール文章・LINEメッセージなど)の制作体制がある
  • 効果測定のための計測環境(タグ設置など)が整っている
ポイントチェックリストの✅が少ない状態でMAツールを導入すると、「使いこなせない」「成果が出ない」という状況に陥りやすくなります。特に「目的の不明確さ」と「コンテンツ不足」は導入失敗の最大の原因として挙げられます。ツールを選ぶ前に、まず社内の準備を整えることが成功の第一歩です。

LINEマーケティングでMAを活用する場合の注意点

LINEを活用したMAを検討している方に向けて、運用上の重要なポイントをお伝えします。

LINEはユーザーとの距離が近い分、配信内容や頻度を誤るとブロックにつながりやすいという特性があります。LINEユーザーが友だち登録をブロックする理由として最も多いのは「配信頻度が多すぎる(26.5%)」です(モビルス株式会社「消費者のLINE公式アカウント利用実態調査」2025年、655名対象)。また平均ブロック率は36.12%にのぼります。

こうした課題を解決するためには、「全員に同じメッセージを送る一斉配信」から脱却し、ユーザーの行動・属性・購買履歴に基づいたパーソナライズ配信への移行が不可欠です。実際にLINEマーケティングにMAツールを活用した企業では、顧客の継続的な購買・リピート促進に大きな成果が出ています。

たとえばアパレル業界では、LINEのID連携を活用したパーソナライズ配信によってROAS 2,000%・ID連携率42.3%を達成した事例(バロックジャパンリミテッド、Ligla公式サイトより)や、旅行業界ではリピート率が2.2倍(12%→26%)、アクティブユーザー数が3,500人から31,000人(約9倍)に増加した事例(トラベル・スタンダード・ジャパン、Ligla公式サイトより)が報告されています。

次の記事ではMAツールのおすすめ8選を紹介

MAツールの選び方をご理解いただいたところで、次のステップとして具体的なツールの比較が気になる方も多いのではないでしょうか。次の記事では、LINEマーケティングに強いMAツールのおすすめ8選を機能・料金・特徴をもとに徹底比較しています。ツール選定の参考にぜひご覧ください。

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