LINE Messaging APIでできる事とは?活用事例も紹介

「LINE Messaging APIって何ができるの?」
「活用事例を知りたいけど、難しそうで一歩が踏み出せない…」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、LINE Messaging APIでできること・活用事例・料金体系をわかりやすく解説します。

Messaging APIを正しく理解することで、LINE公式アカウントの可能性が大きく広がります。ぜひ最後までご覧ください。

LINE Messaging APIとは?基本的な仕組みを解説

LINE Messaging APIとは、LINE公式アカウントと外部システムをつなぐためのプログラミングインターフェース(API)です。通常のLINE公式アカウントの管理画面だけでは実現できない、高度な機能や自動化を可能にします。

仕組みとしては、①ユーザーがLINE上でメッセージを送信する→②LINEプラットフォームが企業のサーバー(Webhook URL)にそのイベントを通知する→③企業のサーバーがLINEプラットフォームのREST APIを呼び出してユーザーに返信する、という流れになります。(出典:LINE API Use Case

ポイント

Messaging API自体の利用料金は無料です。費用が発生するのは、LINE公式アカウントの料金プランに基づくメッセージ送信数に対してのみです。(出典:LINE Developers公式

標準機能とMessaging APIの違い

LINE公式アカウントの標準機能では、年齢・性別・地域などの「みなし属性」でセグメント配信する程度しかできません。一方、Messaging APIを活用すると、自社の顧客データベースと連携したパーソナライズ配信や、外部システムと連動した自動化が実現します。つまり、LINEを「一斉通知ツール」から「1to1コミュニケーション基盤」へと進化させることができるのがMessaging APIです。

LINE Messaging APIでできること7選

Messaging APIを導入すると、具体的にどのようなことが実現できるのでしょうか。代表的な7つの機能を紹介します。

①チャットボットによる24時間自動応答

Messaging APIのWebhookを活用することで、ユーザーからのメッセージをリアルタイムで受け取り、自動で応答するチャットボットを構築できます。よくある質問への自動返信や、営業時間外の一次受付など、24時間365日対応できるカスタマーサポートの実現が可能です。(出典:LINE Developers公式 Messaging API概要

②精度の高いセグメント配信・ステップ配信

自社のCRMや購買データとAPIを連携させることで、標準機能では不可能な細かいセグメントでのメッセージ配信が実現します。「特定商品の購入者だけ」「誕生月のユーザーだけ」といった絞り込み配信や、ユーザーの行動をトリガーにしたステップ配信が可能になります。

③Webhookを活用した双方向コミュニケーション

Webhookを使うと、ユーザーが送ったテキスト・画像・位置情報・ボタンのクリックなどのイベントをリアルタイムで取得できます。これにより、ユーザーの行動に応じた柔軟なコミュニケーション設計が可能になります。

④Flex Messageによる高度なデザイン表現

Flex Messageは、HTML+CSSのような感覚で自由にレイアウトをカスタマイズできるメッセージ形式です。ECの商品カード、会員証デザイン、注文確認画面など、ブランドイメージを反映した高品質なビジュアルメッセージを作成できます。

⑤リッチメニューのパーソナライズ

標準機能では全ユーザーに同じリッチメニューしか表示できませんが、Messaging APIを使うとユーザーごとに異なるリッチメニューを出し分けることができます。会員と非会員で異なるメニューを表示したり、購買履歴に応じたメニュー設計が可能です。

⑥ID連携による顧客データの一元管理

ID連携を活用することで、LINEアカウントと自社の会員情報を紐づけることができます。これにより、オンライン・オフライン双方のデータを統合したマーケティングが実現し、購買履歴に基づいたレコメンドやポイント失効前のリマインドなど、よりパーソナルな体験を提供できます。

⑦外部システムとの柔軟な連携

Messaging APIはRESTful APIで設計されているため、さまざまな外部システムと連携できます。ECサイトや予約システム、CRM、POSシステムなどと接続することで、LINE上で完結するサービス体験を構築することが可能です。

LINE Messaging APIのメッセージタイプ一覧

Messaging APIで送信できるメッセージの種類は非常に豊富です。目的に合わせたフォーマットを選ぶことで、ユーザーの反応率向上につながります。(出典:LINE Developers公式 メッセージタイプ

メッセージタイプ 特徴・主な用途
テキストメッセージ 文字情報の基本送信。キャンペーン告知、お知らせなど
テキストメッセージ v2 絵文字の文字コード埋め込みに対応した上位版
スタンプメッセージ LINEならではの表現。コミュニケーションをやわらかく演出
画像メッセージ ビジュアル訴求。新商品・クーポン・バナーなど
動画メッセージ 情報量の多い動画をLINE上で届ける。LPへの誘導にも活用
音声メッセージ 音声ファイルを送信。視覚に頼らないコミュニケーション
位置情報メッセージ 地図情報を送信。来店促進・店舗案内に有効
クーポンメッセージ 割引クーポンの配信。購買促進に活用
イメージマップメッセージ 1枚の画像を複数タップ領域に分割。複数リンクを設定可能
テンプレートメッセージ ボタン型・カルーセル型など既定レイアウトを活用
Flex Message HTMLライクな自由なレイアウト設計。会員証・商品カードなど

LINE Messaging APIの活用事例

ここでは、LINE Messaging APIを活用した代表的な活用シーンを業界別に紹介します。なお、以下の事例は一般的なユースケースです。具体的な企業数値の引用はLINE公式の一次情報のみを参照しています。

小売・EC業界:購買データと連携したパーソナライズ配信

ECサイトや実店舗との連携により、カート放棄したユーザーへの自動リマインド配信や、購入履歴にもとづいた商品レコメンド配信が実現します。LINE API Use Case公式サイトでは、「商品を購入したエンドユーザーにのみ特別なメッセージを送信する」ユースケースとして、プッシュメッセージ・マルチキャストメッセージの活用が紹介されています。(出典:LINE API Use Case

飲食・サービス業:予約管理とリマインド通知の自動化

予約システムとMessaging APIを連携させることで、予約確認・リマインド通知・キャンセル受付をLINE上で自動化することができます。ユーザーにとっては使い慣れたLINEのトークルームでシームレスに予約操作ができるため、顧客体験の向上にもつながります。デジタル会員証の実装も多くの飲食・サービス業で活用されているユースケースのひとつです。(出典:LINE API Use Case

カスタマーサポート:チャットボットによる問い合わせ対応

Webhookとチャットボットを組み合わせることで、よくある質問への自動応答システムを構築できます。単純なキーワード応答から、AIと連携した文脈理解型の高度なボットまで対応可能です。オペレーターが対応する前段階のヒアリングやアンケートをLINE上で自動化することで、問い合わせ対応工数を大幅に削減しながら、顧客満足度の向上が期待できます。(出典:LINE API Use Case

LINE Messaging APIの料金体系

Messaging API自体の利用は無料です。料金はLINE公式アカウントの料金プランに連動しており、メッセージの送信数によって費用が発生します。2026年現在、3つのプランが用意されています。(出典:LINEヤフー for Business公式サイト

プラン名 月額固定費(税別) 無料メッセージ通数 追加メッセージ
コミュニケーションプラン 0円 200通/月 不可
ライトプラン 5,000円 5,000通/月 不可
スタンダードプラン 15,000円 30,000通/月 可能(最大3円/通〜段階的に割引)
ポイント

スタンダードプランのみ追加メッセージ配信が可能です。追加メッセージの料金は配信数が増えるほど単価が下がる段階的な設定になっており、大量配信するほどコストパフォーマンスが向上します。最新の料金情報はLINEヤフー for Business公式サイトでご確認ください。

メッセージ通数のカウント方法

メッセージ通数は「送信先のユーザー数 × 1回の配信で送る吹き出しの数」でカウントされます。たとえば、100人の友だちに3つの吹き出しを送ると300通のカウントになります。なお、LINEチャットでの1対1のやり取りや、キーワードへの自動応答メッセージはカウント対象外です。

LINE Messaging APIの導入手順

Messaging APIは、LINE公式アカウントをお持ちの方であれば利用可能です。基本的な導入手順は以下のとおりです。

  1. LINE Official Account Managerにログインし、「設定」から「Messaging API」を選択する
  2. 「Messaging APIを利用する」をクリックし、プロバイダーを作成する
  3. LINE Developersコンソールでチャネルシークレット・アクセストークンを取得する
  4. 自社のサーバーまたは連携ツールが提供するWebhook URLを設定する
  5. テストメッセージを送信して動作を確認する
ポイント

Messaging APIを自社開発で構築する場合はエンジニアリソースが必要です。開発リソースが限られている場合は、LINE公式パートナーやLINE連携ツールを活用することで、ノーコード・ローコードでMessaging APIの機能を活用できる環境を整えることができます。

導入時に注意したいこと

  • ユーザーの個人情報は個人情報保護法・LINEの利用規約に従って適切に管理する
  • 過度なメッセージ配信はブロックの原因になるため、配信頻度・内容は慎重に設計する
  • 定期的にメッセージの効果測定(開封率・CTR)を行い、改善を繰り返す
  • プランの無料通数を超えても配信が止まらないよう、スタンダードプランでは上限設定を活用する

次の記事ではLINE配信ツールのおすすめを紹介

ここまでLINE Messaging APIでできること・活用事例・料金体系を解説してきました。Messaging APIの機能を最大限に活用するには、適切なLINE配信ツールの選定も重要なポイントです。

次の記事では、LINEの配信ツールのおすすめを比較・紹介しています。自社に最適なツール選びの参考にぜひご覧ください。

LINE配信ツールのおすすめを紹介