近年、LINE公式アカウントを装った詐欺や偽物が急増しており、2026年4月だけで世界の詐欺メール約6億通のうち83.6%が日本人を狙ったものとなっています。
今回はLINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、本物のLINE公式アカウントと偽物を見分ける方法を詳しく解説します。
LINE公式アカウントとは何か
LINE公式アカウントは、企業や団体が顧客とのコミュニケーションを図るために利用する公式のビジネスアカウントです。個人のLINEアカウントとは明確に区別され、アカウント名の横に星(盾)マークが表示されるのが特徴です。
公式アカウントの3つの種類
| 種類 | バッジの色 | 特徴 | 信頼度 |
|---|---|---|---|
| プレミアムアカウント | 緑色 | LINE社の特別審査を通過した最上位アカウント | 最高 |
| 認証済アカウント | 青色(紺色) | LINE社の審査を通過したアカウント | 高 |
| 未認証アカウント | 灰色 | 個人・法人問わず誰でも取得可能 | 普通 |
本物と偽物を見分ける7つのチェックポイント
1. 認証バッジ(星・盾マーク)の確認
最も重要なのは、アカウント名の横にある認証バッジの有無と色です。本物のLINE公式アカウントには必ず星の入った盾マークが表示されます。
個人アカウントには星(盾)マークが一切表示されません。マークがないアカウントから企業を名乗るメッセージが届いた場合は、偽物の可能性が極めて高いです。
- 緑色のバッジ:プレミアムアカウント(最も信頼性が高い)
- 青色のバッジ:認証済アカウント(審査通過済みで信頼性が高い)
- 灰色のバッジ:未認証アカウント(誰でも作成可能だが公式アカウント)
- マークなし:個人アカウント(企業名を騙っている可能性大)
2. 送信元メールアドレスのドメイン確認
LINE関連のメールやSMSを受信した場合、送信元のドメインを必ず確認してください。本物のLINE公式メールは以下のドメインから送信されます。
- @line.me
- @linecorp.com
これ以外のドメインから届くメールは偽物の可能性が高いため、リンクをクリックしたり個人情報を入力したりしないでください。
3. 公式サイトのURL確認
メッセージ内にURLが含まれている場合、必ずドメインを確認してからアクセスしましょう。
本物のLINE公式サイトは基本的に「line.me」で終わるURLです。それ以外のURLは偽物の可能性が高いため、アクセスしないでください。
4. メッセージ内容の精査
偽物のアカウントから送られるメッセージには、以下のような特徴があります。
- 緊急性を煽る文言(「24時間以内に対応が必要」など)
- 個人情報の入力を求める内容
- パスワードやクレジットカード情報の要求
- 不自然な日本語や文法ミス
- 過度に魅力的な特典やキャンペーン
5. プロフィール情報の詳細確認
アカウントのプロフィール画面で以下の項目をチェックしてください。
| 確認項目 | 本物の特徴 | 偽物の特徴 |
|---|---|---|
| アカウント名 | 正確な企業名・サービス名 | スペルミスや類似名 |
| プロフィール画像 | 高品質な公式ロゴ | 粗い画像やロゴの模倣 |
| ステータスメッセージ | 公式な案内文 | 不自然な文章や広告的な内容 |
6. 友だち追加の経路確認
どのような経路でそのアカウントを友だち追加したかを思い出してみてください。
- 公式サイトから追加した場合:安全性が高い
- QRコードを店舗で読み取った場合:安全性が高い
- 知らない間に友だちになっていた場合:要注意
- 怪しいURLから追加した場合:危険性が高い
7. LINE通知メッセージの特徴確認
最近増えているLINE通知メッセージについても、正規のものかどうか見極める必要があります。
正規のLINE通知メッセージは、生活を豊かにする情報(荷物の配送予定、公共料金の案内、航空機の遅延・欠航通知など)に限定され、広告目的のものは配信されません。
偽物のLINE公式アカウントに遭遇した場合の対処法
即座に行うべき対応
- 疑わしいアカウントをブロック・削除する
- 送られてきたリンクには絶対にアクセスしない
- 個人情報を入力してしまった場合は、すぐにパスワードを変更する
- クレジットカード情報を入力した場合は、カード会社に連絡する
被害を防ぐための予防策
日頃から以下の点に注意することで、詐欺被害を未然に防ぐことができます。
- 公式サイトから直接アカウントを友だち追加する
- 怪しいメッセージが届いても慌てずに確認する
- 個人情報は安易に入力しない
- 定期的にLINEのセキュリティ設定を見直す
- 最新のセキュリティ情報をチェックする
2026年の最新フィッシング詐欺動向
フィッシング対策協議会の報告によると、2026年4月に報告されたフィッシングサイトのURL件数は48,373件となり、日本が世界最大のフィッシング攻撃の標的となっています。
よくある偽物パターン
| 偽装対象 | 手口 | 対策 |
|---|---|---|
| 配送業者 | 配送通知を装ったメッセージでフィッシングサイトに誘導 | 公式アプリから配送状況を確認 |
| 金融機関 | セキュリティ確認を装ってアカウント情報を要求 | 銀行の公式サイトから直接ログイン |
| LINE公式 | アカウント再設定を装ってログイン情報を窃取 | LINEアプリ内の設定から確認 |
企業側が行うべき偽物対策
企業がLINE公式アカウントを運用する際は、なりすまし対策も重要です。
推奨される対策
- 認証済アカウントまたはプレミアムアカウントの取得
- 公式ウェブサイトに正規のLINE公式アカウント情報を掲載
- 偽アカウントを発見した場合の速やかな通報システムの構築
- 顧客への注意喚起と見分け方の周知
まとめ:安全なLINE利用のために
LINE公式アカウントの本物と偽物を見分けるには、認証バッジの確認が最も重要です。特に、アカウント名の横にある星(盾)マークの有無と色を必ずチェックしましょう。また、メールのドメイン確認、URL の検証、メッセージ内容の精査も欠かせません。
2026年現在、フィッシング詐欺は ますます巧妙化しており、日本は世界最大の標的となっています。しかし、今回ご紹介した7つのチェックポイントを実践することで、詐欺被害を確実に防ぐことができます。
疑わしいアカウントに遭遇した際は、慌てずに冷静に対応し、必要に応じて公式サイトや専門機関に相談することが大切です。安全なLINE利用のために、これらの知識を日頃から意識して活用してください。