EC×LINEマーケティング完全ガイド|売上を伸ばす配信戦略

「LINEを使って売上を伸ばしたいけど、何から始めればいいかわからない」
「配信しているのに成果が出ない」——そんなお悩みを抱えるEC事業者の方は多いのではないでしょうか。

今回はそんな方に向けてLINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、EC×LINEマーケティングの基本から実践的な配信戦略までを徹底解説します。

2026年最新の情報をもとに、売上アップにつながる具体的な施策を順番にご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

目次

ECサイトにLINEマーケティングが必要な理由

ECサイトの運営において、新規顧客獲得コストは年々上昇しています。広告費をかけてサイトに訪問してもらっても、初回購入に至らないケース、あるいは1回購入したきり離脱してしまうケースは非常に多く、多くのEC事業者が「集客はできても、リピーターが育たない」という課題を抱えています。

さらに近年、ITP(Intelligent Tracking Prevention)によるサードパーティCookieの規制強化で、Web広告のリターゲティング効果が低下しています。これまで集客の柱だったリタゲ広告の代替として、ユーザーと1対1の接点を持てるLINEの重要性が急速に高まっています。

そこで注目されているのが、LINEを活用したCRM(顧客関係管理)施策です。LINEは2026年現在、月間アクティブユーザー数が国内で9,700万人以上(LINEヤフー株式会社調べ)に達しています。実際に大手小売企業の東急ストアが実施した比較検証では、LINE配信の開封率は42.4%(メールは16.2%)、クリック率は9.5%(メールは7.7%)と、メールを大幅に上回る結果が出ています(出典:LINEヤフー株式会社 東急ストア事例)。

ポイント

LINEマーケティングは「新規集客」よりも「既存顧客のリピート促進・育成」に強みを発揮します。ECにおいてはLTVの最大化を目的とした活用が特に効果的です。Cookie規制の影響を受けない独自チャネルである点も、EC事業者がLINEに注力すべき理由のひとつです。

EC×LINEマーケティングで活用できる主な機能

LINE公式アカウントには、EC運営に役立つさまざまな機能が備わっています。ここでは特に活用頻度が高い機能を紹介します。

メッセージ配信(一斉・セグメント)

友だち登録しているユーザー全員に一斉送信する方法と、特定の条件でユーザーを絞り込んで送信する「セグメント配信」があります。ECサイトでは、購入回数・購入金額・購入ジャンルなどの顧客データに基づいたセグメント配信が特に効果的です。一斉配信と比べてブロック率の低減・開封率の向上が期待できます。

リッチメニュー

LINEのトーク画面下部に常時表示されるメニューバーです。最大6つのボタンを設置でき、ECサイトのカテゴリページや新商品ページ、クーポンページなどへの動線として機能します。ユーザーが自発的に情報を取りに来られる設計にすることで、サイト流入を継続的に促せます。MAツールを活用すれば、ユーザーの属性や行動履歴に応じてリッチメニューの表示内容を自動で切り替える「動的リッチメニュー」も実現可能です。

ステップ配信(シナリオ配信)

友だち追加や購入などのアクションをきっかけに、あらかじめ設定したシナリオに沿って自動でメッセージを送る機能です。たとえば「友だち追加→ウェルカムメッセージ→3日後に初回クーポン配信→7日後に商品紹介」というシナリオを組むことで、購入までの流れを自動化しながら顧客を育成できます。

クーポン・セール告知

LINE上でデジタルクーポンを発行し、ユーザーに配信することができます。「LINE友だち限定10%OFF」などの特典はLINE登録促進にも活用でき、既存顧客の再購入にも効果的です。

自動応答・チャットボット

よくある質問(FAQ)への自動返答や、注文状況の確認など、カスタマーサポートの一部をLINE上で自動化できます。スタッフの対応工数を削減しながら、顧客満足度を高められます。生成AIを活用した対話型チャットコマースも登場しており、BtoCサービスでの実運用が始まっています。

LINE公式アカウントの標準機能だけでは足りないこと

LINE公式アカウントは無料から始められる優れたプラットフォームですが、EC×LINEマーケティングで本格的に成果を出すうえでは、標準機能だけでは以下のような限界があります。

  • セグメント精度の限界:LINE公式アカウント単体では「みなし属性」(LINEが推定した性別・年代)による大まかなセグメントしか作成できません。ECサイトの購入履歴や閲覧行動に基づいた精密なターゲティングは不可
  • オーディエンス有効期間の制約:作成したオーディエンスは60日で失効するため、長期的なシナリオ配信や顧客育成が難しい
  • Web行動データの活用不可:ユーザーがECサイト上でどの商品を閲覧したか、カートに何を入れたかをLINE配信に活用できない
  • 動的な商品配信ができない:ユーザーごとに異なる商品画像・価格を含むカルーセルメッセージを自動生成する機能がない
  • データのエクスポート不可:取得したデータを自社のCRMやCDPに連携して他チャネルのマーケティングに活用することができない

こうした制約のまま運用を続けると、一斉配信に頼った運用→ブロック率の上昇→配信効果の悪化という悪循環に陥りやすくなります。ECサイトでLINEマーケティングの成果を最大化するには、MAツール(マーケティングオートメーションツール)の活用が重要な鍵になります。

売上を伸ばすLINE配信戦略5ステップ

LINEマーケティングで成果を出すには、ただメッセージを送るだけでなく、戦略的なシナリオ設計が重要です。以下の5つのステップを意識してみてください。

ステップ1:友だち登録を増やす

まず大前提として、配信先となる「友だち」を増やす必要があります。ECサイトでよく使われる集客手法は以下のとおりです。

  • 購入完了ページや注文確認メールにLINE登録ボタンを設置する
  • 「LINE登録で●%OFFクーポンプレゼント」などの特典を用意する
  • ECサイト内にポップアップを設置する(離脱時・スクロール時・フォーカスアウト時など、表示タイミングのコントロールが可能なMAツールを活用するとさらに効果的)
  • SNSや広告でLINE友だち追加を訴求する
  • 同梱物(商品に同封するチラシ)にQRコードを掲載する

登録特典はユーザーのメリットが明確になるものが効果的です。「登録するとどんな良いことがあるか」を一目でわかるように伝えましょう。また、友だち登録の流入経路(店舗/EC/広告/メルマガ等)を計測し、経路別にウェルカムメッセージを出し分けることで初動の効果を高められます。

ステップ2:ウェルカムシナリオで初回購入を促す

友だち追加直後のユーザーは最も興味関心が高い状態です。このタイミングを逃さないために、友だち追加後に自動で送るウェルカムシナリオを設計しましょう。

  • 追加直後:ブランドの世界観・おすすめ商品を紹介するメッセージ+アンケートでユーザーの興味関心を把握
  • 追加3日後:初回購入限定クーポンを配信
  • 追加7日後:アンケート回答に基づいたおすすめ商品やカテゴリ別の人気ランキングを配信

人材サービス大手のじげん社では、新規友だちにアンケートを訴求し、約60%の友だちが全問回答する高い回答率を実現しています。ポイントは対話型アンケートのUI設計と、新規友だちのみに送る配信条件の設定です(出典:Ligla導入事例)。アンケートで得た情報をセグメント条件に活用することで、後続の配信精度が格段に上がります。

ステップ3:購入後フォローでリピーターに育てる

初回購入後の顧客フォローはリピーター育成の鍵を握ります。購入後に何もアクションをしなければ、顧客は競合サービスに流れてしまいます。

  • 購入翌日:サンクスメッセージ+商品の使い方・豆知識を配信
  • 購入3日後:コーディネート提案や関連商品をカルーセルで紹介
  • 購入2週間後:関連商品やセットアイテムを紹介するレコメンド配信
  • 購入1ヵ月後:リピート購入促進クーポンを配信
  • 商品の使い切りタイミングに合わせたリマインド配信

MAツールのAIレコメンドエンジンを活用すれば、ユーザーの購入履歴・閲覧履歴から最適な関連商品を自動で選定・配信できます。手動でレコメンド商品を選ぶ必要がなく、配信担当者の工数を大幅に削減しながら高い精度のパーソナライズ配信が実現します。

実際に、ID連携を行った企業ではID未連携者と比べてLTVが1.8倍に向上し、商品使用状況に合わせたシナリオ配信でトライアルから定期購入への引き上げ率が2倍に、LINEの継続的な接点により休眠顧客の復活率が5倍に達した事例が報告されています(Ligla導入企業実績)。

ステップ4:セグメント配信で精度を高める

友だちが増えてきたら、全員への一斉配信から顧客属性や行動に基づくセグメント配信へと移行することで、成果が大きく変わります。

セグメントの例 配信内容の例
初回購入者 2回目購入促進クーポン、関連商品紹介
3回以上購入のリピーター VIP向け先行セール案内、ポイントアップ情報
60日以上購入なし(休眠顧客) 「お久しぶりです」クーポン、新商品告知
カゴ落ちユーザー カートに残っている商品画像付きリマインド+クーポン
特定カテゴリ閲覧者 閲覧カテゴリの新商品・関連商品レコメンド
5回連続メッセージ未開封 配信を自動停止(コスト削減+ブロック防止)

セグメント配信を実施することで、ブロック率の低減・クリック率の向上・配信コストの最適化が期待できます。実際に、パーソナライズ配信の導入によってブロック率が50%削減された事例も報告されています。

ここで重要なのが、ID未連携のユーザー(LINE友だちの多数派)にもパーソナライズ配信ができるかどうかです。一般的なMAツールではID連携ユーザーにしかパーソナライズ配信ができませんが、ツールによってはWeb閲覧履歴やLINE内の行動データを活用して、ID未連携の友だち全員にもパーソナライズ配信が可能です。EC事業者がMAツールを選定する際の重要な比較ポイントになります。

ステップ5:効果測定とPDCAを回す

LINE公式アカウントには、メッセージの開封数・クリック数などを確認できる分析機能が備わっています。配信ごとに効果を計測し、「どんなコンテンツが反応されやすいか」「どの時間帯の配信が効果的か」を継続的に検証・改善していきましょう。

MAツールを導入している場合は、配信結果の自動レポートメール機能や、ユーザーごとの開封・クリック・CVデータのエクスポート機能を活用することで、分析の工数を大幅に削減できます。エクスポートしたデータを自社のCDPやBIツールに連携すれば、LINEだけでなくメール・広告を含めたチャネル横断での最適化も可能になります。

ポイント

LINEマーケティングはすぐに成果が出ることもありますが、PDCAを繰り返すことで精度が高まり、中長期的な売上貢献につながります。「一度設定したら終わり」ではなく、定期的な見直しが大切です。

EC向けLINE配信で成果を上げる自動化施策

5ステップの配信戦略を効果的に実行するためには、手動運用だけでなく「自動化」の仕組みを早期に構築することが重要です。ここでは、ECサイトで特に効果が高い自動化施策を紹介します。

動的リマーケティング配信

ユーザーがECサイトで閲覧した商品やカートに入れた商品を、LINEのカルーセルメッセージとして自動配信する施策です。商品画像・価格・リンクが自動で挿入されるため、バナー制作の工数がゼロになります。MAツールの管理画面から設定するだけで、以下のような配信ロジックを実現できます。

配信ロジック 内容
閲覧リマインド 商品詳細ページを見たがCV未達の商品を再訴求
かご落ちリマインド カートに入れたが購入しなかった商品をリマインド
お気に入りリマインド お気に入り登録したがCV未達の商品を再訴求
関連商品レコメンド 閲覧商品と関連性の高い商品を機械学習で提案
ランキング配信 性別・年代別の人気商品を自動で出し分け
クロスセル配信 購入商品に合うコーディネートや関連商品を提案

リアルタイムトリガー配信

Webサイトの特定ページ閲覧をトリガーに、リアルタイムでLINEメッセージを自動配信する仕組みです。たとえばカート離脱から60分後に商品訴求メッセージを自動送信できます。分単位の設定が可能で、深夜帯の配信を除外するなど顧客体験を損ねない自動化を実現します。

モチベーションクラスタリング

ユーザーのサイト訪問頻度やメッセージの反応状況をもとに、モチベーションを自動判別してセグメントを分類する機能です。温度感の高いユーザーには配信頻度を上げ、5回連続未開封のユーザーには配信を自動停止するなど、配信の最適化とコスト削減を自動で実現できます。

LINE公式アカウントの料金プラン(2026年現在)

LINE公式アカウントの料金プランは3種類あります。ECサイトの規模や配信頻度に合わせて選択しましょう。なお、2026年秋頃に追加メッセージ料金の改定が予定されていますので、最新情報はLINEヤフー公式サイトでご確認ください。

プラン名 月額費用(税別) 月間無料メッセージ通数 追加メッセージ
コミュニケーションプラン 0円(無料) 200通 不可
ライトプラン 5,000円 5,000通 不可
スタンダードプラン 15,000円 30,000通 可(別途料金)

※スタンダードプランの追加メッセージ単価の詳細は、LINE公式アカウント料金プランページでご確認ください。

  • コミュニケーションプラン:月200通のため、友だち数が少ない立ち上げ期や機能テスト目的に適しています
  • ライトプラン:友だちが数百〜数千人規模のECサイトに適しています。追加配信はできないため、通数管理が重要です
  • スタンダードプラン:友だち数が多く、頻繁に配信したい場合に最適。大型セールや季節キャンペーンなどで配信数が増える場合はこのプランがおすすめです

EC×LINEマーケティングの成功事例

事例①:SABON Japan|EC売上の約3割をLINEで獲得

天然由来素材のボディケア・ヘアケアブランドを展開する株式会社SABON Japanは、LINE公式アカウントを積極的に活用し、ECサイト売上の約3割をLINE経由で獲得するまでに成長させました。

成功の鍵となったのは、会員情報とLINEアカウントを連携させたID連携の仕組みです。これにより、購入履歴・会員ステータスをもとにした精度の高いセグメント配信を実現。ユーザーひとりひとりに最適な情報を届けることで、開封率・クリック率を維持しながら継続的な売上貢献を実現しています。(出典:LINEヤフー株式会社 公式ケーススタディ)

事例②:パーソナライズ配信でLINE経由売上が前年比113%に向上

あるECブランドでは、一斉配信からセグメント配信・パーソナライズ配信へと切り替えたことで、LINE経由のECサイト売上が前年比113%に向上しました。配信対象を絞り込んだことでブロック率も50%削減され、配信コストの最適化にも成功しています。(出典:株式会社gondola公式コラム)

事例③:バロックジャパンリミテッド|ID連携率42.3%でパーソナライズ配信を推進

アパレル大手のバロックジャパンリミテッド社では、ID連携率42.3%を達成し、ID連携ユーザーに対して購入商品に基づいたレコメンド配信を実施。同時に、ID未連携のライト層や非会員に対しても、Web閲覧履歴をもとにしたパーソナライズ配信を行うことで、全友だちへの効果的なアプローチを実現しています。Ligla選定の理由は「ライト層・仮会員に対してもパーソナライズされたアプローチができること」「効果に直結する独自のリマインド・レコメンド配信」でした。(出典:Ligla導入事例 バロックジャパンリミテッド様)

これらの事例から共通して言えるのは、「全員に同じメッセージを送る」のではなく、顧客データを活用して届ける情報を最適化することが成果につながるということです。

EC×LINEマーケティングを始める際の注意点

  • 配信頻度は適切に保つ:頻度が高すぎるとブロックされるリスクがあります。週1〜2回程度を目安に、ユーザーにとって価値のある情報を厳選して届けましょう。モチベーションクラスタリング機能を活用すれば、反応率の低いユーザーへの配信を自動的に抑制できます
  • クリエイティブの質を高める:画像・テキストの見栄えがクリック率に直結します。動的リマーケティング機能を使えば、商品データから自動でカルーセルが生成されるため、バナー制作の負担なく質の高い配信が可能です
  • 友だち獲得施策と並行して進める:配信先が少ないと効果も限定的です。友だち増加施策と配信最適化を同時に進めることで、複利的に成果が積み上がります
  • 購入完了ユーザーへの二重配信を防ぐ:かご落ちリマインドが購入済みユーザーに届くとブランドの信頼を損ないます。購入完了トリガーで自動的に配信を停止する仕組みを必ず構築しましょう
  • 利用規約・ガイドラインを遵守する:LINE公式アカウントにはメッセージ配信に関するガイドラインがあります。スパム的な配信は垢BANの原因にもなるため、必ず確認しておきましょう

まとめ:EC×LINEマーケティングで売上を最大化しよう

EC×LINEマーケティングは、正しい戦略と仕組みを整えることで、新規顧客の獲得から既存顧客のリピート促進まで幅広く対応できる強力な施策です。

まずはLINE公式アカウントを開設し、友だち登録の入口を設けることがスタートラインです。そこからウェルカムシナリオの整備→セグメント配信の導入→PDCA改善という流れで着実にステップアップしていきましょう。

特に成果を出しているEC事業者に共通しているのは、「配信の自動化」と「顧客データの活用」です。LINE公式アカウントの標準機能で基本を押さえたうえで、動的リマーケティングやAIレコメンド、モチベーション別配信制御といったMAツールの機能を活用することで、売上への貢献度が大きく変わります。

EC×LINEマーケティングを自動化するツール「Ligla」

本記事で紹介したセグメント配信・ステップ配信・動的リマーケティング・AIレコメンドといった施策を効率的に実現したい方には、LINEマーケティング自動化ツール「Ligla(リグラ)」がおすすめです。LiglaはECサイトの商品データを自動クロールする「オートフィーダー」機能を搭載しており、商品マスタの手動登録やバナー制作が不要で、導入後すぐに動的リマーケティング配信を開始できます。

Liglaを導入した企業では、友だち数200%アップ・ROAS2,000%実現・配信工数80%削減・リピート率30%アップといった実績が報告されています。ID連携ユーザーだけでなく、非会員・ID未連携のLINE友だち全員にもパーソナライズ配信が可能な点が、一般的なMAツールとの大きな違いです。

Liglaの機能や詳細は次のページでご紹介していますので、ぜひご覧ください。