LINE公式アカウントの効果測定とは?追うべきKPIと分析方法

「メッセージを配信しているけれど、本当に効果が出ているのか分からない」
「どの数字を見れば運用改善につながるのか知りたい」——そんな悩みを抱えているご担当者様は多いのではないでしょうか。

LINE公式アカウントの効果測定とKPI管理は、運用成果を最大化するための最重要ステップです。

この記事ではLINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、LINE公式アカウントの効果測定の基本から追うべきKPI、具体的な分析方法まで分かりやすく解説します。

LINE公式アカウントの効果測定が重要な理由

LINE公式アカウントは、日本国内で非常に多くのユーザーに利用されている強力なマーケティングチャネルです。しかし、ただメッセージを配信するだけでは成果につながりません。効果測定を行うことで、「何が機能しているか」「何を改善すべきか」が明確になり、次の施策へのアクションが取れるようになります。

効果測定なしで運用を続けると、以下のような問題が発生しがちです。

  • 無駄な配信コストが積み重なる
  • ブロック率が上昇してもその原因が分からない
  • 施策の改善タイミングを逃し続ける
  • 「なんとなく続けている」状態から抜け出せない

逆に効果測定を習慣化すれば、配信内容の改善サイクルが回り、着実に成果を積み上げることができます。

LINE公式アカウントの効果測定で追うべきKPI

LINE公式アカウントの運用では、目的に応じて複数のKPIを設定し、定期的にモニタリングすることが重要です。以下の5つが主要な指標です。

KPI 意味 確認できる場所
友だち数(純増数) アカウントの認知・集客力の指標 分析 > 友だち
メッセージ開封率 配信コンテンツがどれだけ読まれたか 分析 > メッセージ配信
クリック率(CTR) メッセージ内リンクへの関心度 分析 > メッセージ配信
ブロック率 配信内容の不満度・スパム感の指標 分析 > 友だち
コンバージョン率(CVR) 購入・予約など最終成果への転換率 LINE Tag設定後に確認

① 友だち数・純増数

友だち数はアカウントのリーチ規模を示す基本指標です。ただし、総数だけでなく「純増数(新規追加数 − ブロック数)」を定期的に確認することが重要です。友だちが増えても同様のペースでブロックされていれば、施策の見直しが必要です。

② メッセージ開封率

LINEヤフー社の調べ(2022年6月)によると、LINE公式アカウントのメッセージ平均開封率は約55%とされており、メールの平均開封率(約20%前後)と比較しても非常に高い水準です。(出典:LINEヤフーマーケティングキャンパス)

ポイント

開封率が平均を大きく下回る場合は、配信時間帯・メッセージのタイトル・配信頻度の見直しを検討しましょう。

③ クリック率(CTR)

クリック率は「開封したユーザーのうち、メッセージ内のリンクをクリックした割合」です。開封率が高くてもクリック率が低い場合は、メッセージのコンテンツ内容やCTA(行動喚起)の魅力度に課題があると判断できます。

④ ブロック率

ブロック率が上昇傾向にある場合、配信頻度が高すぎる・内容がユーザーのニーズとズレている・パーソナライズが不足しているといった原因が考えられます。ブロック率は友だち分析画面から確認でき、ブロックされた経路も把握可能です。

⑤ コンバージョン率(CVR)

最終的な事業成果(購入・予約・資料請求など)につながるのがコンバージョン率です。LINE公式アカウント単体では計測が難しいため、後述のLINE Tagを活用した設定が必要です。

LINE公式アカウント管理画面の分析機能の使い方

LINE公式アカウントの分析機能は、管理画面(LINE Official Account Manager)から「分析」タブを選択することでアクセスできます。特別なツールや追加費用は不要です。

友だち分析

「分析 > 友だち」では以下のデータが確認できます。

  • 友だちの追加数・ブロック数・純増数の推移
  • ターゲットリーチ数(属性推定可能な有効友だち数)
  • 性別・年齢・地域などの属性情報
  • 友だち追加経路(どのメディア・施策から追加されたか)

特に「追加経路」は、どの集客施策が効果的かを判断する重要な指標です。SNS・Webサイト・店頭POPなど経路別に設定しておくと、施策ごとの費用対効果を把握しやすくなります。

メッセージ配信分析

「分析 > メッセージ配信」では、配信したメッセージごとに以下の指標を確認できます。

  • 配信数・開封数・開封率
  • クリック数・クリック率
  • 動画再生数(動画コンテンツ配信時)
  • 配信後の時系列推移(グラフ表示)

各指標は配信から14日間集計されます。過去のメッセージと比較しながら分析することで、どんな内容・タイミングの配信がユーザーに響いているかを把握できます。

リッチメニュー分析

「分析 > リッチメニュー」では、リッチメニューのエリアごとのクリック数・表示回数が確認できます。どのメニュー項目が最もタップされているかを把握し、ユーザーが求めているコンテンツや導線を最適化する際に役立ちます。

KPIの目標値の目安と改善のポイント

各指標には一般的な目安があります。自社の数値と比較しながら、改善アクションを検討しましょう。

KPI 一般的な目安 低い場合の主な改善策
開封率 約55%(各種調査をもとにした一般的な目安) 配信時間・タイトルの見直し、配信頻度の調整
クリック率 各種調査をもとにした一般的な目安として数%〜20%台 CTA文言の改善、リンク先との内容一致、ビジュアル強化
ブロック率 低いほど良い(増加傾向は要注意) 配信頻度の見直し、セグメント配信の活用
ポイント

目標値はあくまで目安です。業種・アカウントの規模・ターゲット層によって大きく異なります。自社の過去データとの比較(前月比・前週比)が最も実践的な改善の起点になります。

開封率を上げるための3つのポイント

  1. 配信時間の最適化:ユーザーがスマートフォンを確認しやすい時間帯(昼休み・夜21時前後など)に配信する
  2. メッセージタイトルの工夫:プッシュ通知で表示される最初の一文に興味を引く内容を入れる
  3. A/Bテストの実施:管理画面のA/Bテスト機能を使い、複数パターンを比較して最適な配信内容を見つける

LINE Tagを活用したコンバージョン測定

LINE公式アカウントの管理画面内の分析だけでは、サイト訪問後の購入・予約などの最終コンバージョンまで追跡することができません。そこで活用したいのが「LINE Tag(計測タグ)」です。

LINE Tagは、自社のWebサイトに設置するトラッキングコードで、LINE経由でサイトに訪れたユーザーの行動を計測できます。

  • LINE公式アカウントからの遷移数
  • Webサイト上での購入・フォーム送信などのコンバージョン数
  • コンバージョン率(CVR)

設定はLINE Official Account Managerの「設定 > トラッキング(LINE Tag)」から行えます。詳しい設定方法はLINEヤフー for Businessの公式マニュアルをご確認ください。(出典:LINEヤフー for Business – LINE Tag

PDCAサイクルで継続的に改善する

LINE公式アカウントの効果測定は、一度行えば終わりではありません。「Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(分析)→ Action(改善)」のPDCAサイクルを継続して回すことが、長期的な成果向上のカギです。

ステップ 内容
Plan(計画) KPIを設定し、配信内容・ターゲット・タイミングを計画する
Do(実行) メッセージ配信・リッチメニュー更新・セグメント配信などを実施する
Check(分析) 管理画面の分析機能・LINE Tagで開封率・CTR・CVRを確認する
Action(改善) データをもとに配信内容・頻度・ターゲティングを見直す

特に「Check」フェーズでは、単に数値を確認するだけでなく、「なぜその数値になったのか?」という仮説を立てることが重要です。仮説があれば次のPlanに具体的なアクションが生まれ、改善サイクルが加速します。

ポイント

効果測定は「週次」または「配信ごと」に定期的に実施するのがおすすめです。データが蓄積されるほど、自社アカウントに合った最適な配信パターンが見えてきます。

LINE配信ツールを使ってさらに効果アップを狙おう

LINE公式アカウントの標準的な分析機能だけでは、「誰が開封したか」「どのセグメントのクリック率が高いか」など、個別ユーザーレベルの詳細な分析には限界があります。より高度な効果測定・パーソナライズ配信を実現するためには、LINE配信ツールの活用が効果的です。

配信ツールを使うことで、セグメント別の効果測定・行動データを活用したシナリオ配信・リアルタイムのパーソナライズなど、LINE公式アカウントの可能性を大きく広げることができます。具体的なツールの選び方・比較については、ぜひ以下の記事もご参照ください。

▶ LINE配信ツールおすすめ比較|効果アップに役立つ選び方を解説