LINE通知メッセージの申請方法|導入条件・手順・審査のポイント

LINE通知メッセージの申請方法|導入条件・手順・審査のポイント

LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、LINE通知メッセージの導入を検討しているマーケティング担当者に向けて、申請手順・必要な準備・注意点をわかりやすく解説します。
「友だち登録していない顧客にも重要な通知を届けたい」
「SMSや郵送のコストを削減したい」そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。

LINE通知メッセージとは?仕組みをわかりやすく解説

LINE通知メッセージとは、企業が保有する顧客の電話番号と、LINEに登録されているユーザーの電話番号を照合(ハッシュ化マッチング)することで、LINE公式アカウントを友だち追加していないユーザーにもLINEでメッセージを届けられるサービスです。LINEヤフー株式会社が提供しており、法人向けのサービスとして位置づけられています。

送信の仕組みは以下の流れになっています。

  1. 企業が顧客の電話番号をLINEヤフーに送信(ハッシュ化処理済み)
  2. LINEヤフーがLINEユーザーの電話番号データと照合
  3. マッチしたユーザーにのみメッセージを配信
  4. 照合後、電話番号情報は即座に破棄(プライバシー保護)

ユーザー側の受信条件は「LINE通知メッセージの受信許可」がオンになっており、かつ配信元のLINE公式アカウントをブロックしていないことです。通知を受け取ったユーザーは、メッセージ画面上部の「友だち追加」ボタンから簡単に公式アカウントを友だち登録できるため、友だち獲得の入り口としても非常に有効です。

2025年6月のリニューアルで何が変わった?

2025年6月16日にLINE通知メッセージは大幅にリニューアルされました。主な変更点は以下の3点です(出典:MarkeZine)。

  • 利用用途の拡大:従来の22種類から、テンプレート型では90種類以上に拡大
  • 新プランの追加:「LINE通知メッセージ(テンプレート)」が新たに提供開始。UX審査が原則不要となり、申請から配信開始までのリードタイムが最大15営業日短縮
  • 料金体系の変更:従量課金から「月額固定費+従量課金」の組み合わせへ変更(2026年5月末まで移行期間あり)

フレキシブルとテンプレート、2種類の違いを比較

現在LINE通知メッセージには2種類あります。導入前に違いを正確に把握しておきましょう。

LINE通知メッセージ(フレキシブル) LINE通知メッセージ(テンプレート)
提供開始 従来版 2025年6月〜
利用用途数 22種類 90種類以上※1
カスタマイズ性 高い(ヘッダー背景色・タイトル文字色・説明文など変更可) 低い(タイトル・説明文などは固定)
UX審査 必要(約10〜15営業日) 不要(一部用途は除く※2)
UX審査費用 1UXごとに200,000円(税抜) 不要(一部を除く)
こんな企業向け メッセージの見た目にこだわりたい企業 スピーディに導入したい企業

※1 2025年11月現在。利用用途は随時アップデートされます。
※2 ポイント付与通知・クーポン獲得通知など一部はUX審査が必要です(2025年11月現在、試験的に一部広告主のみへ提供)。

ポイント

まずはスピーディに導入したい場合は「テンプレート型」が有利です。一方、企業ブランドに合わせたデザインや文章表現にこだわりたい場合は「フレキシブル型」を検討しましょう。どちらの料金プランも共通です。

LINE通知メッセージを導入するメリット

①友だち未登録の顧客にも確実に届く

通常のLINE公式アカウントのメッセージ配信は、友だち登録済みのユーザーにしか届けられません。一方、LINE通知メッセージは電話番号マッチングにより、友だち未登録の顧客にも直接メッセージを届けられる唯一の手段です。契約者・購入者・予約者など、企業が電話番号を保有しているすべての顧客にリーチできます。

②高い開封率を実現できる

LINEはメールと比べて圧倒的な到達率・開封率を誇ります。大手小売企業の東急ストアが実施した比較検証では、LINE配信の開封率は42.4%(メールは16.2%)、クリック率は9.5%(メールは7.7%)と報告されています(出典:LINEヤフー株式会社 東急ストア事例)。特に通知メッセージは「ユーザーにとって必要性の高いお知らせ」として届くため、通常のLINEメッセージよりもさらに高い開封率が期待でき、ブロック率は2%以下と極めて低い水準です。

③SMSや郵送と比較してコスト削減につながる

主要な通知手段とのコスト比較は以下のとおりです。

手段 1通あたりの目安費用 文字数制限 画像・リンク
郵送 85円〜 なし 可(印刷)
SMS 8〜30円 約70文字 不可(テキストのみ)
LINE通知メッセージ 0.6〜5円(プランによる) 500文字 可(ボタン・画像対応)

④友だち獲得のきっかけになる

通知を受け取ったユーザーがその場で友だち追加できる仕組みがあるため、通知配信が新規友だち獲得の入り口にもなります。東京電力エナジーパートナー社では、電気料金確定の通知をLINEで配信することで、LINE公式アカウントの友だち数を約3.3倍に増加させた実績があります。サービスを利用した顧客からの追加であるため関心度が高く、ブロック率は2%以下と非常に低い水準です。

LINE通知メッセージの導入に必要な3つの条件

LINE通知メッセージを利用するには、LINEヤフー社が定める以下の3つの条件をすべて満たす必要があります。

  1. LINE公式アカウントの「認証済アカウント」を取得していること
    LINEヤフー社の審査を通過し、青いバッジを取得した「認証済アカウント」であることが必須です。未認証アカウントでは申請できません。認証済アカウントの申請はLINE公式アカウントの管理画面から行えます(審査期間:5〜10営業日が目安)。
  2. 認証プロバイダーとして登録されていること
    LINE提供のAPIを使ったサービスの開発者として「認証プロバイダー」の資格を取得している必要があります。
  3. LINEヤフー社認定パートナー経由で申請すること
    LINE通知メッセージの申請は、LINEヤフー社が認定したSales Partner/Technology Partner経由でのみ可能で、企業が直接申請することはできません。認定パートナーを通じて申請手続きを進める必要があります。

LINE通知メッセージの導入手順・申請の流れ

条件が整ったら、以下の流れで申請を進めます。テンプレート型を利用する場合はUX審査が不要なため、よりスムーズに配信開始できます。

STEP1:LINE認証済アカウントの取得

まだ認証済アカウントを持っていない場合は、LINE公式アカウントの管理画面から「アカウント認証をリクエスト」ボタンで申請します。審査期間は5〜10営業日が目安です。すでに認証済みの場合はSTEP2へ進みます。

STEP2:認定パートナーへの相談・選定

認定パートナーに初回相談を行い、配信したい通知の内容・配信数・利用用途がガイドラインに適合しているかを確認してもらいます。パートナーが申請可否の事前判断を代行します。

STEP3:申請書類の作成・提出

認定パートナーと協力しながら、以下の情報を整理・記載した申請書類を作成します。

  • 企業情報(社名・業種・URL等)
  • 配信したいメッセージの内容・利用用途
  • 想定配信数
  • 顧客の電話番号の取得方法・管理方法

STEP4:UX審査(フレキシブル型の場合)

テンプレート型はUX審査が不要なため、このステップを省略できます。フレキシブル型を利用する場合は、LINEヤフー社によるUX審査が行われます。審査期間は約10〜15営業日が目安で、審査費は1UXごとに200,000円(税抜)が発生します。審査NGとなった場合は修正のうえ再審査が必要です。

STEP5:システム実装・配信開始

審査通過後(テンプレート型は申請通過後)、認定パートナーとともにAPI連携などのシステム実装を行い、配信開始となります。

ポイント

申請から配信開始までには一定の準備期間が必要です。繁忙期やキャンペーン時期に合わせて導入したい場合は、早めに認定パートナーへ相談することをおすすめします。テンプレート型を利用すれば、UX審査をスキップできる分、導入リードタイムを大幅に短縮できます。

LINE通知メッセージの料金プラン

2025年6月のリニューアルにより、LINE通知メッセージの料金体系は「月額固定費+従量課金」の組み合わせに変更されました。フレキシブル型・テンプレート型ともに料金プランは共通で、以下の3プランから選択します。

プラン名 月額固定費 月間配信通数 超過料金(1通あたり)
エッセンシャルプラン 500,000円 100,000通/月 3円
パフォーマンスプラン 2,000,000円 1,000,000通/月 1.2円
アンリミテッドプラン 10,000,000円 10,000,000通/月 0.6円

※上記金額はすべて税抜表示です。詳細・最新情報は公式サイトをご確認ください。
※2026年5月末までは移行期間として、従来の従量課金型料金体系も引き続き利用可能です(LINEヤフー公式発表より)。

なお、フレキシブル型でUX審査を行う場合は、上記の月額費用に加えて1UXごとにUX審査費200,000円(税抜)が別途発生します。

審査で落ちないために押さえておくべきポイント

配信できる内容・できない内容

LINE通知メッセージで配信できるのは「ユーザーにとって有用かつ必要性の高い情報」に限定されます。広告・販促目的のメッセージは配信できません。

配信できる内容(例) 配信できない内容(例)
発送完了・配達予定通知 新商品のお知らせ・キャンペーン告知
予約完了・リマインド通知 広告・プロモーション目的のメッセージ
料金確定・支払期限のお知らせ 本文への氏名・住所など個人情報の記載
契約更新・有効期限通知 認証なしで個人情報が閲覧できるリンク先への誘導
会員登録完了・障害・メンテナンス情報

スムーズに審査を通過するための事前チェックリスト

  • 自社の通知用途がLINEヤフー社のUXガイドラインに適合しているか確認する
  • 配信したいシーン(発送通知・予約リマインドなど)を具体的に整理しておく
  • 1カ月あたりの想定配信数を算出しておく
  • 顧客の電話番号をどのように取得・管理しているかを整理しておく
  • API連携に対応できる自社の開発リソースを確認しておく
  • 個人情報保護法に基づいた適切なプライバシーポリシーの整備と、ユーザーへの同意取得の仕組みが構築されているか確認する

LINE通知メッセージが活躍する主な業界・利用シーン

LINE通知メッセージは業種を問わず幅広く活用されています。以下に代表的な利用シーンをご紹介します。

業界 主な利用シーン 期待できる効果
EC・通販 購入完了・発送完了・配達予定通知 問い合わせ件数の削減、再配達率の改善
不動産 内見・来店予約のリマインド通知 無断キャンセルの防止、来店率向上
保険 契約更新リマインド・手続き案内 更新漏れ防止、契約不成立率の削減
医療・クリニック 診察・健診の前日リマインド通知 無断キャンセル率の低減、患者満足度の向上
人材・採用 応募受付・面接日時の通知 候補者の無断キャンセル防止、面談率向上
インフラ・公共 料金確定・障害・メンテナンス情報の通知 問い合わせ対応コストの削減

実際の導入企業

  • ヤマト運輸株式会社:荷物の「お届け予定日時」をLINEで通知。不在配達を減らし、ドライバーの業務負担軽減とユーザーの受け取りやすさを両立
  • 東京電力エナジーパートナー株式会社:毎月の「電気料金確定」をLINEで通知。紙の検針票からのデジタル化を推進し、LINE公式アカウントの友だち数を約3.3倍に増加
  • 株式会社LIFULL(LIFULL HOME’S):物件の問い合わせ完了・内見予約完了をLINEで通知。メールの見落としを防ぎ、サービスの利用率向上を実現
  • 株式会社ジンズ:オンラインショップ購入者への「受注確認」をLINEで通知。購入直後の接点強化により、友だち追加やID連携を自然に促進

LINE通知メッセージ導入の次のステップは配信メッセージの自動化・最適化

LINE通知メッセージの導入が完了したら、次に取り組みたいのが配信メッセージの自動化と最適化です。通知をきっかけに友だち追加してくれたユーザーに対して、パーソナライズ配信を自動で行うことで、顧客とのコミュニケーションをより深められます。

通知メッセージ経由で獲得した友だちはブロック率2%以下と質が高いため、友だち追加後のマーケティング施策(動的リマーケティング・AIレコメンド・リアルタイムトリガー配信等)の効果が出やすいのが特徴です。LINE通知メッセージは「届ける入り口」ですが、その後の継続的なフォローがLTV(顧客生涯価値)の向上や売上の最大化につながります。

LINEマーケティング自動化ツール「Ligla(リグラ)」は、LINEヤフー認定テクノロジーパートナーであるタイムテクノロジーズ株式会社が提供するLINE特化型MAツールです。通知メッセージで獲得した友だちに対して、ECサイトの閲覧履歴・購入履歴に基づいた9種類の動的リマーケティング配信を自動実行し、通知を起点としたLINEマーケティング全体の成果最大化を実現します。

Liglaの機能や詳細は次のページでご紹介していますので、ぜひご覧ください。