LINE通知メッセージの電話番号マッチングとは?仕組みと導入手順

LINE通知メッセージの電話番号マッチングとは?仕組みと導入手順

LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、「LINE 通知メッセージ 電話番号」というキーワードで気になっている方に向けて、LINE通知メッセージの仕組みから導入手順、活用事例までをわかりやすく解説します。

皆様の中には「友だち追加をしていないのにLINEが届いた」という経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。それがLINE通知メッセージです。

電話番号をもとにLINEユーザーへ直接メッセージを届けられるこの機能は、2025年6月に大幅リニューアルされ、さらに多くの業種・用途で活用できるようになりました。

本記事では、導入を検討している企業担当者の方が「何から始めればよいか」を迷わないよう、ステップごとに丁寧に説明していきます。

LINE通知メッセージとは?電話番号でつながる仕組みを解説

LINE通知メッセージとは、企業が保有している顧客の電話番号と、LINEユーザーがアプリに登録している電話番号をマッチングすることで、LINE公式アカウントを友だち追加していないユーザーにもLINEのメッセージを届けられる機能です。LINEヤフー株式会社が提供する法人向けサービスで、通常の一斉配信とは異なる「通知専用の配信チャネル」として位置づけられています。

メールや郵便ハガキ、SMSに代わる連絡手段として注目されており、荷物の配送予定や予約確認、公共料金の案内など、ユーザーにとって重要な情報をタイムリーに届ける目的で利用されています。LINEは国内月間アクティブユーザー数9,700万人以上(LINEヤフー株式会社調べ)を誇り、日本の総人口の約8割が利用する巨大プラットフォームです。

電話番号マッチングの仕組み

LINE通知メッセージが届くまでの流れは、以下のとおりです。

  1. 企業がシステムを通じて顧客の電話番号データを送信リクエスト
  2. 電話番号データは不可逆なハッシュ値に変換されてLINEサーバーへ送信(元の電話番号に復元できない形式)
  3. LINEサーバー上でハッシュ化された企業データとLINEユーザーの登録電話番号を照合(マッチング)
  4. マッチングが完了したら電話番号データは即座に破棄
  5. 一致したユーザーのLINEアプリに通知メッセージが配信される
ポイント

個人情報はハッシュ化処理されるため、企業側・LINE側ともに相手の電話番号の実データを保持することはありません。受信するユーザー側は、LINEアプリに電話番号を登録している必要があります。また、ユーザーは180日に1回、SMSによる電話番号認証を求められます。この認証を行わないと、通知メッセージが届かなくなる場合があります。

SMSとの違い

電話番号を使って届けるという点ではSMSと似ていますが、LINE通知メッセージにはSMSにはないメリットがあります。

LINE通知メッセージ SMS
配信媒体 LINEアプリ キャリアSMS
リッチコンテンツ ボタン・画像・URLなど対応可 テキストのみ
費用感 プランにより0.6円〜3円/通(月額固定あり) 一般的に8〜20円/通程度
友だち追加 不要(+追加ボタンが自動表示) 不要
ブロック率 2%以下(通知目的のため) —(拒否設定はキャリアごとに異なる)

LINEはユーザーが日常的に使うコミュニケーションツールであるため、SMSよりも自然な形でメッセージを届けられます。大手小売企業の東急ストアが実施した比較検証では、LINE配信の開封率は42.4%(メールは16.2%)、クリック率は9.5%(メールは7.7%)と報告されており(出典:LINEヤフー株式会社 東急ストア事例)、通知チャネルとしてのLINEの優位性が裏付けられています。

また、URLボタンや画像などリッチなコンテンツを組み込めるため、ユーザーの次のアクション(サイト遷移・確認手続きなど)につなげやすい点も大きなメリットです。通知を受け取ったユーザーのトーク画面上部には「友だち追加」ボタンが自動表示されるため、新規の友だち獲得チャネルとしても機能します。

2025年6月のリニューアルで何が変わった?

LINEヤフー株式会社は2025年6月16日、LINE通知メッセージを法人向けに大幅リニューアルしました。従来のサービスと比較して、特に大きく変わったポイントは以下の3点です。

配信用途が約70種類に拡大

リニューアル以前は配信できるメッセージの用途が22種類に限定されていましたが、リニューアル後は約70種類の用途に対応するようになりました。発送関連のお知らせや会員登録完了の通知、公共料金・保険・契約更新に関するお知らせなど、幅広い業種に対応する用途が追加されています。テンプレートの種類は今後も随時拡充される予定です。

テンプレートAPIで導入期間を大幅短縮

テンプレート型の新APIが提供され、あらかじめ用意されたテンプレートにデータを流し込むだけでメッセージを作成できるようになりました。テンプレート型ではUX審査が原則不要となり、申請から配信開始までのリードタイムが最大15営業日短縮されました(出典:MarkeZine)。

新料金プランの導入

従来の従量課金制から、月額固定料金と従量課金を組み合わせたハイブリッド型の料金プランに刷新されました。なお、旧プランは2026年5月末までの移行期間中も引き続き利用可能です。

LINE通知メッセージの料金プラン

2025年6月16日より提供開始された新料金プランは以下の3種類です。いずれも月額固定料金の中に一定の配信通数が含まれており、超過分は追加単価での課金となります。

プラン名 月額固定料金 月間含有通数 超過時の追加単価
エッセンシャルプラン 50万円 10万通/月 3円/通
パフォーマンスプラン 200万円 100万通/月 1.2円/通
アンリミテッドプラン 1,000万円 1,000万通/月 0.6円/通
ポイント

最低プランであるエッセンシャルプランの月額50万円から導入できます。1通あたりの単価に換算すると5円(10万通の場合)〜0.6円となり、大量配信になるほど費用対効果が高まる仕組みです。なお、料金プランや詳細条件は認定パートナー経由で確認する必要があります。詳細は公式サイトまたは認定パートナーへご確認ください。

テンプレート型とフレキシブル型の違い

LINE通知メッセージには、メッセージの作り方によって2つのタイプがあります。自社の目的や技術リソースに合わせて選択できます。

テンプレート型 フレキシブル型
メッセージ作成方法 LINEヤフーが用意したテンプレートに情報を入力 Flex Messageなどを使って自由にデザイン
UX審査 原則不要(簡易手続き) 事前のUX審査が必要
導入スピード 比較的短期間で可能 審査期間を含め時間がかかる
デザインの自由度 低い 高い(画像・動画・音声は不可)
向いている用途 標準的な通知(配送・予約確認など) ブランドらしさを反映した通知、複雑なレイアウト

まずはテンプレート型でスピーディに導入し、運用に慣れてきたらフレキシブル型で表現の幅を広げる、という段階的なアプローチがおすすめです。

LINE通知メッセージの導入手順

LINE通知メッセージは、LINEヤフー社が認定したテクノロジーパートナー(認定パートナー)を通じてのみ申請・導入が可能です。直接LINEヤフーに申し込む形ではないため、まずは認定パートナーへの相談からスタートしましょう。

  1. LINE認証済アカウントの取得:LINE通知メッセージはLINEヤフーの審査を通過した「認証済みアカウント」からのみ配信が可能です。まだ取得していない場合は申請が必要です
  2. 認定パートナーへの相談・選定:配信したい通知内容、想定配信数、現在のLINE公式アカウントの状況などをもとに認定パートナーに相談します。パートナー選定が導入成功のカギになります
  3. 申請・UX審査(フレキシブル型の場合):テンプレート型は比較的スムーズに進みますが、フレキシブル型はメッセージの内容が規約やガイドラインに沿っているかを確認するUX審査が必要です
  4. システム実装・API連携:自社のシステム(ECサイト、予約システムなど)とLINE通知メッセージのAPIを連携する開発作業を行います
  5. テスト配信・本番運用開始:動作確認のテスト配信を行い、問題がなければ本番配信をスタートします
ポイント

テンプレート型の場合、新APIの活用により導入期間が大幅に短縮されています。一方、フレキシブル型はUX審査に時間を要します。導入スケジュールに余裕を持って動くことをおすすめします。

業種別の活用事例

LINE通知メッセージは、友だち追加が不要なため、まだLINE公式アカウントとの接点がない顧客にもリーチできます。以下に代表的な業種別の活用例をご紹介します。

業種 活用シーン 期待される効果
EC・通販 購入完了通知、発送完了・お届け予定日通知 問い合わせ件数の削減、再配達コストの軽減
運輸・物流 配送予定日・時間帯のお知らせ、不在通知 再配達率の低下、ドライバーの業務効率化
不動産 内見予約のリマインド通知、物件情報のお知らせ 来店率の向上、キャンセル率の低下
医療・クリニック 予約確認・前日リマインド、検査結果通知 無断キャンセル・ドタキャンの減少
保険・金融 契約更新のお知らせ、支払い期日の案内 手続き漏れの防止、顧客満足度の向上
インフラ・公共 公共料金の請求お知らせ、停電・メンテナンス通知 郵送コストの削減、連絡の即時性向上

2025年6月のリニューアルにより用途が約70種類に拡大されたことで、これまでLINE通知メッセージの対象外だった業種や用途でも導入しやすくなっています。

実際の導入企業

LINE通知メッセージはすでに多くの企業が実導入し、成果を上げています。

  • ヤマト運輸株式会社:荷物の「お届け予定日時」をLINEで通知。不在配達を減らし、ドライバーの業務負担軽減とユーザーの受け取りやすさを両立
  • 東京電力エナジーパートナー株式会社:毎月の「電気料金確定」をLINEで通知。紙の検針票からのデジタル化を推進し、LINE公式アカウントの友だち数を約3.3倍に増加
  • 株式会社LIFULL(LIFULL HOME’S):物件の問い合わせ完了・内見予約完了をLINEで通知。メールの見落としを防ぎ、サービスの利用率向上を実現
  • 株式会社ジンズ:オンラインショップ購入者への「受注確認」をLINEで通知。購入直後の接点強化により、友だち追加やID連携を自然に促進

導入前に知っておきたい注意点

LINE通知メッセージは非常に強力なコミュニケーション手段ですが、正しく活用するためにいくつかの重要なルールがあります。

  • 通知・利便性目的のみ利用可:LINE通知メッセージは「ユーザーに有益な情報を届ける」ことを目的としたサービスです。広告・宣伝・販促を主目的とした配信は認められていません
  • オプトアウト(受信拒否)手段の提供が必要:受信ユーザーがいつでも通知を停止できるオプトアウト手段を明示する必要があります。ユーザーの意思を尊重した運用が求められます
  • 認証済みアカウントからの配信のみ許可:LINEヤフーの審査を通過した認証済みアカウントからのみ配信できます。なりすましや不正配信を防ぐための仕組みです
  • 180日ごとの電話番号認証:受信するユーザー側が180日に1回、SMSによる電話番号認証を行う必要があります。認証を行わないユーザーには届かなくなるため、リーチ数に影響する場合があります
  • 個人情報の取り扱い:顧客の電話番号という個人情報を利用するため、個人情報保護法に基づいた適切な管理と利用規約への同意取得が不可欠です
ポイント

LINE通知メッセージは「企業側が審査を通過すること」「ユーザー側が受信設定を維持していること」の両方が揃って初めて届く仕組みです。規約を遵守した誠実な運用が、長期的なユーザーとの信頼関係につながります。

LINE通知メッセージ導入の次のステップは配信メッセージの自動化・最適化

LINE通知メッセージで顧客との接点を作れたら、次はその関係をさらに深めることが重要です。通知をきっかけにLINE公式アカウントの友だち追加を促し、その後のフォローアップを自動化することで、顧客一人ひとりに合ったコミュニケーションを、手間をかけずに実現できます。

たとえばEC事業者であれば、発送通知から友だち追加を獲得し、その後「商品の使い方コンテンツ」「関連商品のレコメンド」「リピート購入クーポン」などを自動で送る設計を組めば、LTV(顧客生涯価値)の向上が期待できます。通知メッセージ経由で獲得した友だちはブロック率2%以下と非常に質が高く、その後のパーソナライズ配信(動的リマーケティング・AIレコメンド等)の効果が出やすいのが特徴です。

LINEマーケティングの自動化・最適化には、LINE特化型のMAツール活用が欠かせません。LINEマーケティング自動化ツール「Ligla(リグラ)」は、LINEヤフー認定テクノロジーパートナーであるタイムテクノロジーズ株式会社が提供するサービスです。通知メッセージで獲得した友だちに対して、ECサイトの閲覧履歴・購入履歴に基づいた9種類の動的リマーケティング配信やリアルタイムトリガー配信を自動実行し、「通知で終わり」ではなくLINEマーケティング全体の成果最大化を実現します。

Liglaの機能や詳細は次のページでご紹介していますので、ぜひご覧ください。