LINEリマーケティング配信とは?閲覧商品を自動で再訴求する方法
LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、LINEリマーケティング配信の基本的な仕組みから、閲覧した商品を自動で再訴求する方法まで、マーケティング初心者の方にもわかりやすく解説します。「せっかく商品ページを見てくれたのに、購入につながらなかった」「カートに入れたまま離脱するユーザーをどうにかしたい」と感じている方は、ぜひ最後までご確認ください。
LINEリマーケティング配信とは?
LINEリマーケティング配信とは、過去にWebサイトを訪問したユーザーや、LINE公式アカウントのメッセージを開封・クリックしたユーザーに対して、再度アプローチする配信手法です。一度接触があったにもかかわらず、購入や申込などのアクションに至らなかったユーザーを「もう一度呼び戻す」ことを目的としています。
特に動的リマーケティング(ダイナミックリマーケティング)では、ユーザーが閲覧した商品や行動履歴のデータをもとに、一人ひとりに最適化されたメッセージを自動で配信することが可能です。バナーやメッセージを手動で制作する必要がなく、商品画像・価格・リンクなどが自動で挿入されたカルーセルメッセージを配信できるため、運用工数を大幅に削減しながら高い効果を得られます。
通常配信とリマーケティング配信の違い
| 比較項目 | 通常の一斉配信 | リマーケティング配信 |
|---|---|---|
| 配信対象 | 全友だちに一律送信 | 行動・属性で絞り込んだユーザー |
| 配信内容 | 全員に同じメッセージ | ユーザーごとにパーソナライズ |
| メッセージ作成 | 都度バナー・文面の制作が必要 | 動的配信なら商品データから自動生成 |
| 自動化 | 手動設定が中心 | トリガー条件で自動配信が可能 |
| 効果 | 広く浅くリーチ | 購買意欲の高い層に集中アプローチ |
なぜLINEでのリマーケティング配信が効果的なのか
LINEは2026年現在、日本国内で9,700万人以上が利用するプラットフォームです(LINEヤフー株式会社調べ)。日常的に使われるアプリであるため、メッセージの到達率・開封率ともに非常に高い水準を誇ります。
メールとLINE配信の効果比較
大手小売企業の東急ストアが実施した比較検証(2020年実績、LINEヤフー株式会社 公式事例より)では、以下のような差が明らかになっています。
| 指標 | LINE配信 | メール配信 |
|---|---|---|
| 開封率 | 42.4% | 16.2% |
| クリック率 | 9.5% | 7.7% |
出典:LINEヤフー株式会社 東急ストア公式事例
LINEの開封率はメールの約2.6倍、クリック率でもメールを上回っています。購買意欲が高まっているタイミングで適切なメッセージを届けることで、コンバージョン率の向上が見込めます。さらに、LINEにはリマーケティング配信と相性の良い以下の特徴があります。
- プッシュ通知によりメッセージが埋もれにくく、ユーザーがすぐに気づける
- 商品画像・価格・購入リンクを含むカルーセルメッセージで視覚的に訴求できる
- ITP規制(3rd party cookie規制)の影響を受けないため、Webリタゲ広告の代替チャネルとしても有効
近年、ITP(Intelligent Tracking Prevention)によるサードパーティCookieの規制強化で、Web広告のリターゲティング効果が低下しています。LINEはユーザーとの1対1の接点を持つ独自チャネルのため、Cookie規制の影響を受けず、リマーケティングの代替手段として注目が集まっています。
LINE公式アカウントの標準機能でできるリマーケティング
まずは、LINE公式アカウント管理画面(OAM)の標準機能で実現できるリマーケティング配信を確認しましょう。主に3つの方法があります。
①クリックリターゲティング
過去に配信したメッセージ内のリンクをクリックしたユーザーを対象にしたオーディエンスです。特定の商品ページや案内リンクをクリックした興味関心の高いユーザーに絞って、再度アプローチできます。
- 対象メッセージ:配信から60日以内のもの
- オーディエンスサイズ:50人以上必要(LINEヤフー for Business 公式ドキュメントより)
- 活用例:商品詳細ページリンクをクリックしたユーザーに追加クーポンを配信
②インプレッションリターゲティング
過去に配信したメッセージを開封(既読)したユーザーを対象にしたオーディエンスです。メッセージを見てくれたにもかかわらず、次のアクションに進まなかったユーザーへの再アプローチに活用できます。
- 対象メッセージ:配信から60日以内のもの
- オーディエンスサイズ:50人以上必要(LINEヤフー for Business 公式ドキュメントより)
- 活用例:セール告知メッセージを開封したが未購入のユーザーに再案内を配信
③ウェブトラッキング(LINE Tag)を活用したリマーケティング
WebサイトにLINE Tagを設置することで、サイト訪問者の行動データをLINEと連携し、訪問・閲覧・カート追加などの行動に応じた配信が可能になります。LINE公式アカウント管理画面の「トラッキング(LINE Tag)」より設定できます。
- 特定の商品ページを閲覧したユーザーへの再訴求
- カートに商品を追加したが購入に至らなかったユーザーへのリマインド
- 購入完了ユーザーを除外した絞り込み配信
LINE Tagはベースコード・コンバージョンコード・カスタムイベントコードの3種類があります。Webサイトへの設置が必要で、ECサイトやランディングページとの連携に有効です。詳細な設置方法はLINEヤフー for Business公式のトラッキング(LINE Tag)ページをご確認ください。
標準機能では実現できない「動的リマーケティング」とは
LINE公式アカウントの標準機能でもリマーケティング配信は可能ですが、以下のような制約があります。
- セグメント精度の限界:みなし属性(LINEが推定した性別・年代)による大まかなセグメントしか作成できない
- オーディエンスの有効期間:作成したオーディエンスは60日間で失効するため、長期シナリオに不向き
- リアルタイム性がない:ユーザーのWeb行動をトリガーにした即時配信は標準機能では不可
- 動的なメッセージ生成ができない:ユーザーごとに閲覧商品が異なるカルーセルを自動生成することは標準機能では対応不可
こうした制約を超えて、ユーザーの行動にリアルタイムで反応し、閲覧した商品を自動でメッセージに差し込む「動的リマーケティング」を実現するには、LINE対応のMAツール(マーケティングオートメーションツール)の活用が必要になります。
動的リマーケティングで実現できる配信ロジック
MAツールを導入すると、管理画面の設定だけで以下のような多彩な配信ロジックを実現できます。バナー制作工数も不要で、商品データから自動でカルーセルメッセージが生成されます。
| 配信カテゴリ | 配信ロジック | 活用シーン |
|---|---|---|
| リマインド系 | 閲覧商品リマインド | 商品詳細ページを閲覧したがCV未達の商品を再訴求 |
| かご落ちリマインド | カートに投入したがCV未達の商品をリマインド | |
| お気に入りリマインド | お気に入り登録したがCV未達の商品を再訴求 | |
| レコメンド系 | 関連商品レコメンド | 閲覧商品と関連性の高い商品を機械学習で提案 |
| 関連商品新着配信 | 閲覧商品に関連する新着商品を自動で案内 | |
| カスタムレコメンド | 値下げアラートなど特定条件の商品をレコメンド | |
| 指定配信系 | ランキング配信 | 性別・年代別の人気商品ランキングを出し分け |
| 限定商品配信 | 期間限定・数量限定商品をターゲットに訴求 | |
| クロスセル配信 | 購入商品に合うコーディネートや関連商品を提案 |
たとえば「閲覧リマインド+関連商品レコメンド」を組み合わせることで、ユーザーが見た商品のリマインドと同時に、まだ見ていない関連商品も提案するといった高度なパーソナライズ配信が可能になります。
リアルタイムトリガー配信
動的リマーケティングの効果を最大化するのが、Webサイトの特定ページ閲覧をトリガーにしたリアルタイム配信です。たとえばカート離脱から60分後に商品訴求メッセージを自動配信するといった設定が可能で、ユーザーの購買意欲が残っている間にアプローチできます。
- 分単位の設定でリアルタイム配信の効果を最大化
- 配信間隔や配信上限数の設定、深夜帯の配信除外など顧客体験を損ねない自動化
- 会員・非会員・ID連携の有無を問わずメッセージ配信が可能
LINEリマーケティング配信の設定手順
LINE公式アカウントのオーディエンス機能を使ったリマーケティング配信の基本的な設定ステップを解説します。
- LINE公式アカウント管理画面(OAM)にログインする
- メニューから「データ管理」→「オーディエンス」を開く
- 「オーディエンスを作成」をクリックし、オーディエンスタイプを選択する(クリックリターゲティング・インプレッションリターゲティング・ウェブトラッキングなど)
- 対象メッセージや条件を指定してオーディエンスを作成・保存する
- メッセージ配信画面でオーディエンスを配信先として指定する
- メッセージ内容・配信日時を設定し、配信を実行する
※ウェブトラッキングを活用する場合は、事前にWebサイトへのLINE Tag設置が必要です。
なお、前章で紹介した動的リマーケティング(閲覧商品の自動差し込み、トリガー配信など)は、LINE公式アカウントの標準機能では設定できません。MAツールの管理画面から配信ロジックや条件を設定する形になります。
リマーケティング配信の効果をさらに高めるテクニック
リマーケティング配信の成果を最大化するために、以下のテクニックを組み合わせて運用しましょう。
モチベーション別のアプローチを自動化する
ユーザーのサイト訪問頻度やメッセージの反応状況に応じて、モチベーションを自動判別し、アプローチを変えることが効果的です。
| ユーザーの状態 | 判定条件の例 | 推奨アプローチ |
|---|---|---|
| 温度感が高い | 14日以内にサイト訪問あり | 配信頻度を上げて商品訴求を強化 |
| やや温度感が低下 | 15〜30日以内にサイト訪問あり | クーポンなど購入のきっかけを作るアプローチ |
| 休眠状態 | 31日以上サイト訪問なし | 再エンゲージメント施策・特別割引の案内 |
| 非アクティブ | 5回連続でメッセージ未開封 | 配信を自動停止してコスト削減・ブロック防止 |
MAツールのモチベーションクラスタリング機能を使えば、この分類と配信制御を自動化できます。特に未開封ユーザーへの配信を自動停止する設定は、配信コストの削減とブロック率の抑制に直結します。
ID連携でリマーケティングの精度を高める
LINE IDと自社の会員IDを紐づけること(ID連携)で、購入履歴や会員属性をリマーケティング配信に活用できるようになります。
- ID連携ユーザーと非連携ユーザーのLTV差は1.8倍(Ligla導入企業実績)
- 商品使用状況に合わせたシナリオ配信で、トライアルから定期購入への引き上げ率が2倍に
- LINEの継続的な接点により、休眠顧客の復活率が5倍に向上
ただし、LINE友だちの中でID連携済みのユーザーは一部にとどまることが多いのが実情です。ID未連携のライト層・非会員に対しても、Web閲覧履歴をもとにしたパーソナライズ配信ができるかどうかが、MAツール選定の重要なポイントになります。一般的なMAツールではID連携者のみがパーソナライズ対象ですが、ツールによってはID未連携のLINE友だち全員にもパーソナライズ配信が可能です。
ステップ配信と組み合わせてLTVを最大化する
リマーケティング配信を単発で終わらせず、購入後のフォローアップまで含めたステップ配信と組み合わせることで、LTV(顧客生涯価値)の最大化が実現できます。
| タイミング | 配信内容 |
|---|---|
| 商品閲覧のみ(未購入) | 閲覧リマインド+初回購入クーポン |
| カート追加後に離脱 | かご落ちリマインド(60分後)→特典提示(1日後)→希少性訴求(3日後) |
| 購入直後 | 感謝メッセージ+発送予定日通知 |
| 商品到着後(3〜7日後) | 使い方案内+レビュー投稿促進 |
| リピート促進(14〜30日後) | 関連商品レコメンド+リピート購入クーポン |
LINEリマーケティング配信を行う際の注意点
効果的にリマーケティング配信を運用するために、以下の点に注意が必要です。
配信頻度のコントロール
リマーケティング配信であっても、過度な配信はブロック率の上昇につながるリスクがあります。一般的には週1〜2回程度を目安に、ユーザーへの価値提供を意識した配信頻度を保つことが重要です。業種やユーザー層によって最適な頻度は異なるため、効果測定を繰り返しながら調整しましょう。前述のモチベーション別配信制御を取り入れることで、ユーザーに合った頻度を自動的に最適化できます。
プライバシー保護への対応
ユーザーの行動データを収集・活用する際は、個人情報保護法やプライバシーポリシーに準拠した運用が必須です。
- プライバシーポリシーの明示とユーザーへの同意取得
- 収集データの適切な管理とセキュリティ対策
- 配信停止(オプトアウト)の手段をユーザーに提供
購入完了ユーザーへの二重配信を防ぐ
リマーケティング配信で最も避けたいのは、すでに購入が完了したユーザーにリマインドメッセージが届いてしまうことです。購入完了のトリガーを正しく設定し、該当ユーザーをリマーケティング配信から自動的に除外する仕組みを必ず構築しましょう。
効果測定と改善を継続する
配信結果を定期的に確認し、改善を継続することがリマーケティング配信の成果を高めるポイントです。
| チェック指標 | 確認のポイント |
|---|---|
| 開封率 | 配信タイミングやメッセージ件名が適切か |
| クリック率(CTR) | コンテンツの訴求力・CTAボタンの設計が適切か |
| コンバージョン率(CVR) | 最終的な購入・申込につながっているか |
| ブロック率 | 配信頻度・内容がユーザーに合っているか |
まとめ:LINEリマーケティング配信で「取りこぼし」を売上に変えよう
LINEリマーケティング配信は、すでに接点を持ったユーザーに再アプローチすることで、効率的にコンバージョンを獲得できる施策です。本記事のポイントを整理します。
- LINE公式アカウントの標準機能(クリック/インプレッション/LINE Tagリターゲティング)でも基本的なリマーケティングは可能
- ただし、閲覧商品の自動差し込みやリアルタイムトリガー配信などの「動的リマーケティング」にはMAツールの活用が必要
- モチベーション別の配信制御やID連携を組み合わせることで、リマーケティングの精度とROIを大幅に向上できる
まだリマーケティング配信を導入していない方は、まずLINE公式アカウントの標準機能から始めて、段階的にMAツールによる動的リマーケティングへと拡張していくのがおすすめです。
LINEリマーケティング配信を自動化するツール「Ligla」
LINEリマーケティング配信をより効率的・自動的に運用したい方には、LINEマーケティング自動化ツール「Ligla(リグラ)」がおすすめです。Liglaは本記事で紹介した動的リマーケティングの配信ロジック9種類(閲覧リマインド・かご落ちリマインド・関連商品レコメンド・ランキング配信など)をすべて管理画面の設定のみで実現できるLINE特化型MAツールです。
Liglaを導入した企業では、友だち数200%アップ・ROAS2,000%実現・配信工数80%削減・リピート率30%アップといった実績が報告されています。ECサイトの商品データを自動クロールする「オートフィーダー」機能により、商品マスタの手動登録やバナー制作が不要で、導入後すぐに動的リマーケティング配信を開始できます。
Liglaの機能や詳細は次のページでご紹介していますので、ぜひご覧ください。