2023年6月に行われたLINE公式アカウントの料金改定を解説

2023年6月1日に実施されたLINE公式アカウントの料金改定は、多くの企業や店舗に大きな影響を与えました。

今回はLINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、この料金改定の詳細と具体的な対策について、マーケティング初心者の方にもわかりやすく解説いたします。

フリープランの無料メッセージ数が1,000通から200通へ大幅に減少するなど、重要な変更点が多数ございますので、ぜひ最後までご確認ください。

目次

2023年6月の料金改定の背景と発表時期

LINE株式会社は、2022年10月31日に料金プラン改定の予告を発表し、2023年6月1日から新しい料金プランを正式に適用しました。この改定は、日本国内のみを対象としており、LINE公式アカウントを運用するすべての企業や店舗に影響を与える大規模な変更となりました。

改定の主な目的は、より質の高いコミュニケーションを実現するための環境整備とされています。一斉配信中心の運用から、ユーザー一人ひとりに合わせたOne to Oneコミュニケーションへの転換を促進する狙いがあります。

料金改定の主な変更点

2023年6月の料金改定では、以下の3つの大きな変更が実施されました。

1. フリープランの名称変更と無料メッセージ数の大幅削減

従来の「フリープラン」は「コミュニケーションプラン」に名称が変更されましたが、多くの企業では引き続き「フリープラン」の呼称が使われています。

  • 改定前:月1,000通まで無料配信可能
  • 改定後:月200通まで無料配信可能
  • 変更内容:無料配信数が80%削減

この変更により、友だち数が200人以上いるアカウントでは、月1回の全体配信も難しくなるケースが発生しました。

2. ライトプランの無料メッセージ数削減

月額5,000円(税別)のライトプランでも、無料メッセージ数が大幅に削減されました。

  • 改定前:月15,000通まで無料配信可能
  • 改定後:月5,000通まで無料配信可能
  • 変更内容:無料配信数が約67%削減

この変更により、友だち数1,000人のアカウントでは月15回配信できていたものが、月5回までしか配信できなくなりました

3. スタンダードプランの無料メッセージ数削減

月額15,000円(税別)のスタンダードプランでも調整が行われました。

  • 改定前:月45,000通まで無料配信可能
  • 改定後:月30,000通まで無料配信可能
  • 変更内容:無料配信数が約33%削減

ただし、スタンダードプランでは追加メッセージ配信が可能なため、必要に応じて従量課金で配信数を増やすことができます。

改定前後の料金プラン比較表

改定前後の変更内容を表で比較すると、以下のようになります。

プラン名 月額料金 改定前の無料メッセージ数 改定後の無料メッセージ数 追加メッセージ
フリープラン
(コミュニケーションプラン)
0円 1,000通 200通 不可
ライトプラン 5,000円(税別) 15,000通 5,000通 不可
スタンダードプラン 15,000円(税別) 45,000通 30,000通 可能(従量課金)
ポイントすべてのプランで無料メッセージ数が削減されており、特にフリープランとライトプランの影響が大きくなっています。月額料金自体は変更されていませんが、実質的な値上げとなる改定です。

追加メッセージ配信の廃止について

2023年6月の改定では、ライトプランでの追加メッセージ配信が完全に廃止されました。

改定前のライトプランの追加メッセージ

  • 15,000通を超えた場合、1通5円で追加配信が可能でした
  • 配信数が多い月でも柔軟に対応できました

改定後の変更点

  • 5,000通を超えた時点で配信が完全にストップします
  • 追加配信を行いたい場合は、スタンダードプランへのアップグレードが必要です
  • スタンダードプランでは1通3円〜の従量課金で追加配信が可能です

料金改定による具体的な影響

実際の運用における影響を、友だち数別にシミュレーションしてみましょう。

友だち数500人のアカウントの場合

プラン 改定前の配信可能回数 改定後の配信可能回数
フリープラン 月2回 月0.4回(実質月1回未満)
ライトプラン 月30回 月10回
スタンダードプラン 月90回 月60回

友だち数2,000人のアカウントの場合

プラン 改定前の配信可能回数 改定後の配信可能回数
フリープラン 月0.5回 月0.1回(実質配信不可)
ライトプラン 月7.5回 月2.5回
スタンダードプラン 月22.5回 月15回

料金改定への対策方法

料金改定後も効果的にLINE公式アカウントを運用するための対策をご紹介します。

1. セグメント配信の活用

全友だちへの一斉配信を見直し、ターゲットを絞った配信を行うことで、メッセージ通数を削減できます。

  • 属性情報(性別、年代、地域)による絞り込み
  • 過去の購入履歴や行動履歴による配信対象の選定
  • エンゲージメント率の高いユーザーへの優先配信
  • チャットタグを活用した興味関心別の配信

2. リッチメニューの積極活用

リッチメニューを充実させることで、メッセージ配信に頼らない情報提供が可能になります。

  • 最新情報やキャンペーン情報をリッチメニューに掲載
  • よくある質問への誘導
  • 予約やクーポン取得への直接導線
  • 定期的なリッチメニューの更新で鮮度を保つ

3. ステップ配信の最適化

友だち追加時や特定のアクション後の自動配信を見直し、効果の高い配信のみに絞り込みます。

4. 配信頻度と内容の見直し

定期配信の頻度を減らす代わりに、1回の配信の質を高めることで、ユーザーの満足度を維持します。

  • 本当に価値のある情報だけを配信
  • 複数の情報をまとめて1回で配信
  • カルーセル形式で情報量を増やす

5. プラン変更のタイミング検討

現在のプランが適切かどうかを定期的に確認し、必要に応じてプラン変更を検討します。

  • 月の配信実績を毎月確認
  • キャンペーン時期はスタンダードプランにアップグレード
  • 閑散期はライトプランやフリープランにダウングレード

段階的な料金改定の実施について

LINEは料金改定を段階的に実施すると発表していました。

2023年2月からの先行実施

一部のアカウントでは、2023年2月から段階的に新料金プランが適用されました。これは、システム移行をスムーズに行うための措置でした。

2023年6月1日の全面適用

2023年6月1日をもって、すべてのLINE公式アカウントに新料金プランが適用されました。この日以降は、旧プランでの運用ができなくなりました。

日割り計算の廃止について

料金改定と同時に、プラン変更時の日割り計算が廃止されました。

廃止前の仕組み

  • 月の途中でプラン変更した場合、日割りで料金が計算されていました
  • 例:15日にライトプランに変更した場合、半月分の2,500円のみ請求

廃止後の仕組み

  • 月の途中でプラン変更しても、その月の料金は変更後のプランで全額請求されます
  • プラン変更は月初めに行うのが最も効率的です
  • アップグレードは即時適用、ダウングレードは翌月からの適用となります
注意点プラン変更を検討する際は、変更のタイミングを慎重に選ぶことで、無駄なコストを抑えることができます。特に月末近くでの変更は、料金面で不利になる可能性がありますのでご注意ください。

料金改定後の運用戦略

料金改定後も効果的なLINEマーケティングを実現するための運用戦略をご紹介します。

質重視の配信へシフト

配信回数が限られる中で、ユーザーにとって本当に価値のある情報だけを厳選して配信することが重要です。

双方向コミュニケーションの強化

一方的な情報発信ではなく、ユーザーからの問い合わせやリアクションに丁寧に対応することで、エンゲージメントを高めます。

データ分析に基づいた改善

配信ごとの開封率やクリック率を分析し、効果の高い配信内容や時間帯を見極めることで、限られた配信数を最大限に活用します。

他のツールとの連携

LINE公式アカウント単体での完結を目指すのではなく、Webサイトやメールマーケティング、SNSなど他のチャネルと連携することで、総合的なマーケティング効果を高めます。

よくある質問

Q1. 改定前のプランを継続することはできますか?

いいえ、2023年6月1日以降は、すべてのアカウントが自動的に新プランに移行されました。旧プランを継続することはできません。

Q2. 無料メッセージ数を超えた場合はどうなりますか?

フリープランとライトプランでは、無料メッセージ数を超えた時点で配信がストップします。追加配信を行いたい場合は、スタンダードプランへのアップグレードが必要です。スタンダードプランでは、従量課金で追加配信が可能です。

Q3. プラン変更はいつでもできますか?

はい、管理画面からいつでもプラン変更が可能です。ただし、アップグレードは即時適用されますが、ダウングレードは翌月からの適用となります。また、日割り計算は廃止されていますので、変更タイミングにご注意ください。

まとめ

2023年6月に実施されたLINE公式アカウントの料金改定は、無料メッセージ数の大幅な削減を伴う実質的な値上げとなりました。フリープランは200通、ライトプランは5,000通、スタンダードプランは30,000通という新しい配信数制限により、多くの企業が運用戦略の見直しを迫られました。

しかし、セグメント配信の活用やリッチメニューの充実、配信内容の質の向上などの対策を講じることで、限られた配信数でも効果的なマーケティングを実現することは十分に可能です。重要なのは、量より質を重視した配信戦略への転換です。

定期的に配信実績を分析し、自社のビジネスに最適なプランを選択することで、コストパフォーマンスの高いLINEマーケティングを実現しましょう。

LINE公式アカウントの料金全般についてのより詳しい解説は次の記事で解説しています

LINE公式アカウントの料金プラン全体の詳細や、各プランの選び方、効果的な運用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。2026年最新の情報に基づいた実践的なアドバイスが満載ですので、ぜひご覧ください。