【LINEかご落ち配信の設定方法】カート離脱を売上に変える施策

LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、ECサイト運営者なら必ず知っておきたい「かご落ち対策」について解説します。

商品をカートに入れたのに購入されないまま離脱されてしまう「かご落ち」は、ECサイトの売上に大きなダメージを与えます。

2025年の最新調査では、国内ECサイトの平均かご落ち率は約62.9〜63.3%と報告されており、カートに入った商品の半数以上が購入に至っていません。

この問題を解決する手段として注目されているのが、LINEを活用したかご落ち配信

メールの約4〜6倍の開封率を持つLINE配信を活用することで、離脱したユーザーを購入に引き戻し、売上の回復につなげることができます。

本記事では、このかご落ちの原因からLINE配信の設定方法、効果的なステップ配信の設計まで、わかりやすく解説します。

かご落ちとは?ECサイトが抱える見えない機会損失

「かご落ち」とは、ECサイトでユーザーが商品をショッピングカートに入れたにもかかわらず、購入手続きを完了しないままサイトを離脱してしまうことを指します。せっかく購買意欲が高まっていたにもかかわらず、最後の一歩で離脱されてしまうため、ECサイト運営における最大の機会損失のひとつとも言われています。

かご落ち率の最新データ

かご落ちの深刻さは、数字を見ると一目瞭然です。カゴ落ち対策ツール「CART RECOVERY®」を提供する株式会社イー・エージェンシーが実施した2025年調査(月商500万円以上のECサイト4,374件を対象)によると、以下のような結果が明らかになっています。

指標 数値
国内ECサイトの平均かご落ち率 約62.9〜63.3%
かご落ちによる機会損失額 売上の約2.6〜2.7倍
かご落ち施策による月間リカバリー額(1サイトあたり平均) 約127万円
グローバルのかご落ち率(世界平均) 約70%

出典:株式会社イー・エージェンシー「ECサイトのカゴ落ち率2025年版調査」

裏を返せば、適切なかご落ち対策を打つだけで、大きな売上アップが見込めるということでもあります。では、どのチャネルでリカバリーすべきでしょうか。

なぜかご落ちが起きるのか?5つの主な原因

効果的な対策を打つためには、まずかご落ちが起きる原因を理解することが大切です。主な原因は以下の5つに分類されます。

  • 予期せぬ追加費用:カートに進んで初めて送料や手数料の高さに気づき、離脱する
  • 複雑な購入プロセス:会員登録が必須、入力項目が多すぎるなどの手間が離脱を招く
  • 決済方法の不足:希望する支払い方法(後払い・キャリア決済など)に対応していない
  • サイトのUI/UX問題:ページ読み込みが遅い、スマートフォンで操作しにくいなど
  • ユーザーの心理的要因:他サイトと比較検討中、衝動買いの後悔、「まあいいか」という先延ばし心理

特に「心理的要因」によるかご落ちは、サイト自体を改善するだけでは防ぎきれません。購入意欲が冷める前に適切なタイミングでリマインドを送ることが効果的で、そこでLINE配信が大きな役割を果たします。

ポイント

かご落ちの原因は「サイト側の問題」と「ユーザー心理の問題」の2種類があります。サイト改善と並行して、LINE配信によるリマインドを組み合わせることで、より高い回収率を実現できます。

なぜかご落ち対策にLINE配信が効果的なのか

かご落ちユーザーへのフォローアップ手段として、従来はメールが中心でした。しかし近年、LINE配信への切り替えや併用が急速に広まっています。その最大の理由は、開封率の圧倒的な差です。

メールとLINE配信の開封率比較

配信チャネル 平均開封率 特徴
メールマガジン 10〜30%程度 迷惑メールフォルダに入ることも多く、見落とされやすい
LINE公式アカウント 平均55〜60% プッシュ通知でリアルタイムに届く。日常的に使うアプリのため開封されやすい

出典:LINEヤフー株式会社「LINE公式アカウント 媒体資料」

LINEの開封率はメールの約4〜6倍にのぼり、かご落ちユーザーへのリマインドがより確実に届くことが期待できます。また、LINEには以下のような優れた特徴があります。

  • プッシュ通知により、ユーザーがすぐに気づける
  • テキストだけでなく、画像・動画・リッチメッセージの配信が可能
  • 商品画像や購入ページへのリンクをメッセージ内に埋め込める
  • ユーザーの行動(カート投入・商品閲覧など)に連動したトリガー配信ができる
  • クーポンや特典情報もLINE上でシームレスに届けられる

実際の成功事例:ギャップジャパン株式会社

大手アパレルブランドのギャップジャパン株式会社は、2022年4月からLINE公式アカウントのステップ配信とLINE Tagを組み合わせたかご落ち対策を実施しました。その結果、ROAS(広告費用対効果)は3,000%超えを達成しています。

出典:LINEヤフー株式会社 公式ケーススタディ「ステップ配信×LINE Tagで『カゴ落ち』を防止!ROAS3,000%超えを達成したギャップジャパンの戦略とは」

LINE配信でかご落ち対策を行うための仕組み

LINEを使ったかご落ち対策を実現するには、ECサイトとLINE公式アカウントを連携させる必要があります。主な連携方法は以下の3つです。

① LINE Tag(トラッキング機能)の活用

LINE Tagとは、ECサイトにJavaScriptタグを設置することで、ユーザーのサイト内行動(商品閲覧・カートへの追加・購入完了など)をLINE側で計測できる機能です。カートに商品を追加したユーザーを検知し、購入が完了しなかった場合にLINEメッセージを自動配信する仕組みを構築することができます。

② ShopifyなどのECプラットフォームとの連携アプリ

ShopifyをはじめとするECプラットフォームには、LINEと連携できる専用アプリが多数提供されています。これらを活用することで、開発の知識がなくても比較的簡単にかご落ちLINE配信の設定が可能です。カートに商品が残ったユーザーに対して、設定したタイミングで自動的にLINEリマインドメッセージを送信できます。

③ MAツール(マーケティングオートメーションツール)を活用する

より高度なかご落ち配信を実現したい場合は、LINEに対応したMAツールの導入が効果的です。たとえばLINEマーケティング自動化ツール「Ligla(リグラ)」では、ECサイトの商品データを自動クロールする「オートフィーダー」機能を搭載しており、商品名・画像・価格などを手動で登録する手間なくかご落ちメッセージに最新の商品情報を自動反映できます。さらに、ユーザーが閲覧した商品やカートに入れた商品に基づく動的リマーケティング配信にも対応しており、一人ひとりに最適化されたメッセージを自動生成・配信できます。

ポイント

LINE公式アカウントの標準機能(LINE Official Account Manager)だけでも、LINE Tagとステップ配信を組み合わせれば、シンプルなかご落ち配信が実現できます。まずは標準機能から試し、「閲覧商品に連動した配信」「商品データの自動反映」といったより高度な自動化はMAツールで拡張するのがおすすめです。

効果を最大化するかご落ちLINE配信のステップ設計

かご落ちLINE配信で成果を出すには、「いつ・何を・何回」送るかの設計が重要です。ユーザーの購買意欲は時間とともに低下するため、タイミングを逃さないことが最大のポイントです。以下に推奨するステップ配信の設計例を紹介します。

推奨ステップ配信スケジュール

配信回数 タイミング メッセージ内容の方向性
1通目 かご落ち後 約15分〜1時間以内 カートに商品が残っていることをシンプルにリマインド。商品画像と購入ページへのリンクを掲載
2通目 かご落ち後 約1日後 「送料無料」「〇〇%OFFクーポン」など、購入を後押しする特典・インセンティブを提示
3通目 かご落ち後 約3日後 「在庫残りわずか」など、希少性や緊急性を訴えかけて購入を促す

特に1通目はできるだけ早いタイミング(15分〜1時間以内)で送ることが効果的です。かご落ち直後はまだユーザーの購買意欲が残っている可能性が高く、この時間帯に届けることで回収率が大きく向上します。MAツールの「トリガー配信」機能を使えば、カート離脱を検知した瞬間に1通目を自動送信する設定が可能です。また複数回に分けて送ることで、1回だけでは届かなかったユーザーにも再アプローチできます。

効果的なメッセージ内容の5つのポイント

  • カートに残っている商品の画像・名前・価格を明示し、何の商品かがひと目でわかるようにする。MAツールの動的リマーケティング機能を使えば、ユーザーごとに異なる商品情報を自動で差し込める
  • 購入ページへの直リンクを入れ、ユーザーが迷わず戻れるようにする
  • 「売り込み感」が出すぎないよう、自然な会話調・ユーザー目線の文面を心がける
  • 2通目以降は特典やクーポンを加えて、購入への具体的な理由を提供する
  • リッチメッセージ(画像+テキスト+ボタン)を活用し、視覚的に訴求する

配信時間帯にも注意する

LINEメッセージを送る時間帯も、開封率に影響します。一般的にLINEの開封率が高い時間帯は、朝9時・昼12時・夕方18時・夜21時前後とされています。深夜・早朝の配信はユーザーに不快感を与える可能性があるため避け、生活リズムに合わせた配信設計を意識しましょう。なお、トリガー配信を利用する場合は「配信可能時間帯」を設定し、深夜のカート離脱に即時配信されないよう制御することが重要です。

かご落ち対策をさらに強化するためのLINE活用術

かご落ちLINE配信は単独の施策としても効果的ですが、他のLINE施策と組み合わせることで、より大きな成果を生み出すことができます。

購入後のフォローアップ配信でLTVを高める

かご落ちを防ぐだけでなく、購入後のフォローアップ配信を設計することでリピート率の向上にもつながります。購入完了後のLINE通知から始まり、発送完了通知、商品到着後のレビュー促進メッセージ、関連商品のレコメンドといった流れを自動化することで、顧客のLTV(ライフタイムバリュー)向上が期待できます。

  1. 購入直後:購入完了の感謝メッセージ+発送予定日の通知
  2. 商品到着後:使い方のポイントやレビュー投稿の案内
  3. リピート促進:購入履歴に基づく関連商品のレコメンドや限定クーポンの配布

LiglaのようなMAツールにはAIレコメンドエンジンが搭載されており、ユーザーの購入履歴・閲覧履歴から最適な関連商品を自動で選定・配信できます。手動でレコメンド商品を選ぶ必要がなく、配信担当者の工数を大幅に削減しながら高い精度のパーソナライズ配信が実現します。

友だち登録を増やしてかご落ち対策の母数を拡大する

かご落ちLINE配信は、LINE公式アカウントの「友だち」になっているユーザーにしか届けることができません。そのため、ECサイト内でのLINE友だち登録導線を充実させることが、かご落ち対策の成否を分ける重要な前提条件です。

  • サイト内ポップアップで友だち追加を促す(離脱直前やページスクロール時に表示するポップアップが効果的)
  • 購入完了ページや会員登録完了ページでLINE連携を案内する
  • 友だち追加特典(初回クーポン・ポイントなど)を設けてインセンティブを提供する
  • LINEログイン(ID連携)を活用して、購買データとLINEアカウントを紐づける

実際に、LINEマーケティングツールLiglaを導入した企業では、ポップアップ施策やID連携の最適化により友だち数200%アップを達成した事例が報告されています。かご落ち配信の「届く対象者」を最大化することが、施策全体のROI向上に直結します。

セグメント配信でパーソナライズを高める

ユーザー全員に同じメッセージを送る一斉配信よりも、行動履歴や属性に基づいたセグメント配信の方が開封率・コンバージョン率ともに高い傾向があります。例えば、高額商品をカートに入れたユーザーと低価格商品をカートに入れたユーザーでは、最適なメッセージ内容が異なります。MAツールのセグメント機能を活用すれば、「カート金額が○○円以上」「過去に購入履歴あり」といった条件で配信対象を細かく絞り込み、ユーザーごとに最適化されたかご落ちメッセージを送ることが可能です。

ポイント

かご落ちLINE配信の効果をさらに高めるには、①友だち数の最大化、②購買データとのID連携、③ステップ配信の自動化の3つが揃うことが理想です。MAツールを活用することで、これらを一元的に管理・自動化することが可能になります。

かご落ち対策のよくある失敗と注意点

かご落ちLINE配信を実施する際に、やりがちな失敗パターンも知っておきましょう。せっかくの施策がブロック率の上昇や逆効果を招かないよう、以下の点に注意が必要です。

注意すべき3つのポイント

  • 配信頻度が多すぎる:短期間に何度もリマインドを送るとユーザーに不快感を与え、ブロックにつながります。配信は適切な間隔(最低1日以上)を空け、2〜3回程度が目安です
  • メッセージ内容が一律すぎる:毎回同じ文面では開封率が下がります。1通目・2通目・3通目でそれぞれ異なる切り口(リマインド→特典提示→希少性訴求)でアプローチしましょう
  • 購入完了後にもリマインドを送ってしまう:購入が完了したユーザーにかご落ちメッセージが届くと、ブランドへの信頼を損ないます。購入完了のトリガーを正しく設定し、二重配信を防ぐ設計が必須です。MAツールを利用している場合は、購入完了イベントで自動的にステップ配信を停止する機能があるかを確認しましょう

まとめ:かご落ちLINE配信で機会損失を売上に変えよう

カートに入った商品の6割以上が購入に至らない現実は、裏を返せば適切な施策次第でこれだけの売上回収のチャンスがあるということです。メール配信に比べて開封率が大幅に高いLINE配信は、かご落ちユーザーへのアプローチとして非常に効果的な手段です。

重要なのは、以下の3点を押さえた施策設計です。

  1. LINE公式アカウントとECサイトを正しく連携させ、かご落ちを自動検知する仕組みを作る
  2. かご落ち後15分〜1時間以内に1通目を送るなど、タイミングを意識したステップ配信を設計する
  3. リマインド・特典提示・緊急性訴求という3段階のアプローチでユーザーの購買意欲を再燃させる

まだかご落ち対策を行っていない方は、ぜひこの機会にLINE配信を活用したかご落ちリカバリー施策に取り組んでみてください。

かご落ち配信を自動化するLINEマーケティングツール「Ligla」

本記事で紹介したかご落ち配信の自動化や動的リマーケティングを実現したい方には、LINEマーケティング自動化ツール「Ligla(リグラ)」の活用をご検討ください。LiglaはLINEヤフー株式会社が認定するTechnology Partnerが提供するLINE特化のマーケティングオートメーションツールで、かご落ち配信・動的リマーケティング・AIレコメンド配信・セグメント配信などの機能を搭載しています。

Liglaを導入した企業では、友だち数200%アップ・ROAS2,000%実現・配信工数80%削減・リピート率30%アップといった実績が報告されています。ECサイトの商品データを自動クロールする「オートフィーダー」により開発不要で導入でき、専任のカスタマーサクセスチームによる手厚いサポートも提供されます。料金はLINE友だち数により変動します(詳細は公式サイトよりお問い合わせください)。

以下の記事では、Liglaの具体的な機能や導入メリットについてさらに詳しく解説しています。ぜひ合わせてご確認ください。
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