LINE公式アカウントのMessaging APIは、企業や店舗がLINEを活用してユーザーとコミュニケーションを取るための強力なツールです。しかし、料金体系が複雑で、どのプランを選べば良いのか分からないという声も多く聞かれます。この記事では、LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、Messaging APIの料金体系について、マーケティング初心者の方にも分かりやすく解説します。
Messaging APIとは?基本を理解しよう
Messaging APIは、LINE公式アカウントの機能を拡張するためのプログラミングインターフェースです。誰でも無料で始めることができ、LINE公式アカウントをお持ちの方であれば利用可能です。
通常のLINE公式アカウントの管理画面から行える操作に加えて、Messaging APIを活用することで、以下のような高度な機能が実現できます。
- ユーザーの行動データに基づいた自動メッセージ送信
- 外部システムとの連携による予約管理
- デジタル会員証やポイントカード機能の実装
- チャットボットによる自動応答システム
- 顧客データの詳細な分析と活用
Messaging API自体の利用料金は無料です。費用が発生するのは、LINE公式アカウントの料金プランに基づくメッセージ送信数に対してのみです。
LINE公式アカウントの料金プラン体系
Messaging APIの料金は、LINE公式アカウントの料金プランに連動しています。2026年現在、LINE公式アカウントには3つの料金プランが用意されており、それぞれメッセージ送信数と月額料金が異なります。
3つの料金プラン比較
| プラン名 | 月額固定費(税別) | 無料メッセージ通数 | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通/月 | 不可 |
| ライトプラン | 5,000円 | 5,000通/月 | 不可 |
| スタンダードプラン | 15,000円 | 30,000通/月 | 可能(〜3円/通) |
コミュニケーションプラン(無料プラン)
月額0円で利用できる無料プランです。月間200通までメッセージを送信できますが、200通を超えた場合は追加配信ができません。小規模な店舗や、LINE公式アカウントを試してみたい方に適しています。
ライトプラン
月額5,000円(税別)で、月間5,000通までメッセージを送信できます。定期的に情報発信を行いたい中小規模の店舗や企業に適したプランです。無料通数を超過した場合、追加メッセージの送信はできませんので、翌月まで待つ必要があります。
スタンダードプラン
月額15,000円(税別)で、月間30,000通までメッセージを送信できます。唯一追加メッセージ配信が可能なプランで、大規模な配信を行う企業や、積極的なマーケティング活動を展開したい方に最適です。
スタンダードプランの追加メッセージ料金体系
スタンダードプランの大きな特徴は、30,000通の無料枠を超えても、従量課金制でメッセージを送信し続けられることです。追加メッセージの料金は、配信数が増えるほど単価が安くなる段階的な料金設定となっています。
追加メッセージの詳細料金表
| 追加メッセージ配信数 | 単価(税別) | 配信単価の目安 |
|---|---|---|
| 〜50,000通 | 3.0円 | 3.00円 |
| 50,001〜100,000通 | 2.8円 | 3.00〜2.90円 |
| 100,001〜200,000通 | 2.6円 | 2.90〜2.75円 |
| 200,001〜300,000通 | 2.4円 | 2.75〜2.63円 |
| 300,001〜400,000通 | 2.2円 | 2.63〜2.53円 |
| 400,001〜500,000通 | 2.0円 | 2.53〜2.42円 |
| 500,001〜600,000通 | 1.9円 | 2.42〜2.33円 |
| 600,001〜700,000通 | 1.8円 | 2.33〜2.26円 |
| 700,001〜800,000通 | 1.7円 | 2.26〜2.19円 |
| 800,001〜900,000通 | 1.6円 | 2.19〜2.12円 |
| 900,001〜1,000,000通 | 1.5円 | 2.12〜2.06円 |
| 1,000,001〜3,000,000通 | 1.4円 | 2.06〜1.62円 |
| 3,000,001〜5,000,000通 | 1.3円 | 1.62〜1.49円 |
| 5,000,001〜7,000,000通 | 1.2円 | 1.49〜1.40円 |
| 7,000,001〜10,000,000通 | 1.1円 | 1.40〜1.31円 |
※10,000,000通以上の配信については、LINE社へお問い合わせが必要です。
追加メッセージ料金の計算例
例えば、月に200,000通のメッセージを配信する場合の料金計算は以下のようになります。
- 基本料金:15,000円(スタンダードプランの月額固定費)
- 無料メッセージ:30,000通(プランに含まれる)
- 追加メッセージ:170,000通分の料金が必要
追加メッセージ料金の内訳:
- 最初の50,000通:50,000通 × 3.0円 = 150,000円
- 次の50,000通:50,000通 × 2.8円 = 140,000円
- 残りの70,000通:70,000通 × 2.6円 = 182,000円
合計金額:15,000円(基本料金)+ 472,000円(追加メッセージ料金)= 487,000円(税別)
追加メッセージは段階的に単価が下がるため、大量配信するほど1通あたりのコストが安くなります。配信数が多い企業ほど、コストパフォーマンスが向上する仕組みです。
メッセージ通数のカウント方法
料金を正確に把握するためには、メッセージ通数がどのようにカウントされるかを理解することが重要です。
カウント対象となる送信方法
以下の送信方法が、料金プランのメッセージ通数としてカウントされます。
- プッシュメッセージ(Push API):特定のユーザーに対して送信するメッセージ
- マルチキャストメッセージ(Multicast API):複数の特定ユーザーに一斉送信するメッセージ
- ブロードキャストメッセージ(Broadcast API):すべての友だちに一斉送信するメッセージ
- ナローキャストメッセージ(Narrowcast API):条件を絞って特定のセグメントに送信するメッセージ
- リプライメッセージ(Reply API):ユーザーからのメッセージに対する自動応答
メッセージ通数の計算ルール
メッセージ通数は、「送信先のユーザー数」×「1回の配信で送るメッセージ吹き出しの数」でカウントされます。
例えば、100人の友だちに対して、3つの吹き出し(テキスト、画像、スタンプなど)を含むメッセージを送信した場合:
100人 × 3吹き出し = 300通としてカウントされます。
1回の配信で最大5つまでの吹き出しを送信できますが、吹き出しの数だけメッセージ通数が増えるため、コスト管理には注意が必要です。
カウントされないメッセージ
以下の機能は、メッセージ通数にカウントされません。
- LINEチャットでのユーザーとの1対1のやり取り
- あいさつメッセージ(友だち追加時の自動送信メッセージ)
- 自動応答メッセージ(特定のキーワードに対する定型応答)
無料枠を超過した場合の対応
各プランの無料メッセージ通数を超過した場合、プランによって対応が異なります。
コミュニケーションプラン・ライトプランの場合
これらのプランでは、追加メッセージの送信ができません。無料枠の200通または5,000通を使い切った時点で、その月の配信は停止されます。Messaging APIからメッセージを送信しようとすると、エラーが返されます。
継続して配信を行いたい場合は、以下の選択肢があります。
- 翌月まで待つ(無料枠が月初にリセットされます)
- より上位のプランに変更する
スタンダードプランの場合
30,000通の無料枠を超過しても、自動的に追加メッセージの従量課金に切り替わり、配信を継続できます。ただし、予想外の高額請求を防ぐため、LINE Official Account Managerで追加メッセージの上限数を設定することをおすすめします。
Messaging API利用時の料金最適化のコツ
Messaging APIを効率的に活用し、コストを最適化するためのポイントをご紹介します。
配信内容の最適化
- 吹き出し数を減らす:1回の配信で送る吹き出しの数を必要最小限にすることで、メッセージ通数を削減できます
- セグメント配信を活用:すべてのユーザーに同じメッセージを送るのではなく、興味関心に応じてセグメント分けすることで、効果的な配信が可能になります
- 配信頻度の見直し:定期的に配信効果を分析し、開封率やクリック率の低い配信は頻度を見直しましょう
無料機能の活用
- LINEチャット:1対1のコミュニケーションはメッセージ通数にカウントされないため、積極的に活用しましょう
- リッチメニュー:トーク画面下部に常設されるメニューで、ユーザーの自発的なアクションを促すことができます
- 応答メッセージ:キーワードに反応する自動応答はカウント対象外です
適切なプラン選択
友だち数や配信頻度に応じて、最適なプランを選択することが重要です。
- 友だち100人未満、月1〜2回配信:コミュニケーションプラン(無料)
- 友だち500人程度、月2〜3回配信:ライトプラン(月額5,000円)
- 友だち1,000人以上、週1回以上配信:スタンダードプラン(月額15,000円)
プランは月単位で変更可能です。季節やキャンペーン時期に合わせて、柔軟にプラン変更を行うことで、コストを最適化できます。
まとめ:Messaging APIの料金体系を理解して効果的に活用しよう
LINE公式アカウントのMessaging APIは、API自体は無料で利用でき、料金はLINE公式アカウントのプランに基づくメッセージ送信数によって決まります。
2026年現在、3つの料金プランから選択でき、それぞれの特徴は以下の通りです。
- コミュニケーションプラン:月額0円、200通まで無料(追加不可)
- ライトプラン:月額5,000円、5,000通まで無料(追加不可)
- スタンダードプラン:月額15,000円、30,000通まで無料、追加メッセージ可能(最大3円/通から段階的に割引)
メッセージ通数は「送信先のユーザー数×吹き出し数」でカウントされるため、配信設計を工夫することでコストを抑えることができます。また、LINEチャットや応答メッセージなど、カウント対象外の機能を活用することも効果的です。
自社のビジネス規模や配信頻度に合わせて適切なプランを選択し、Messaging APIの高度な機能を活用することで、効果的なLINEマーケティングを実現しましょう。
※料金や機能の詳細については、LINE Developers公式サイトおよびLINE for Business公式サイトで最新情報をご確認ください。