LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、LINE公式アカウントを開設する際に知っておくべきデメリットについて徹底解説します。
LINE公式アカウントは国内9,500万人以上が利用するLINEを活用できる強力なマーケティングツールですが、導入前に知っておくべき注意点も確かに存在します。
今回は2026年最新の情報をもとに、デメリット、そしてメリットとの比較も行い、LINE公式アカウントが本当に必要か、それとも不必要かをわかりやすくお伝えします。
LINE公式アカウント開設の7つのデメリット
LINE公式アカウントを開設する前に、まずは主なデメリットについて理解しておきましょう。これらを把握することで、運用開始後のトラブルを未然に防ぐことができます。
デメリット1:友だちを獲得しなければ効果を発揮できない
LINE公式アカウントの最大のデメリットは、友だち登録をしてもらわなければメッセージを配信できないという点です。アカウントを開設しただけでは誰にも情報が届きません。
友だちを増やすためには、店頭POPの設置、SNSでの告知、友だち追加特典の用意、Webサイトへの友だち追加ボタン設置など、積極的な集客施策が必要です。
特に開設初期は友だち数がゼロからのスタートとなるため、すぐに大きな効果を期待することはできません。友だち獲得には時間と労力がかかることを理解しておく必要があります。
デメリット2:ブロックされやすく、配信頻度の管理が難しい
LINEは個人間のコミュニケーションツールであるため、企業からの配信が多すぎると簡単にブロックされてしまうという特性があります。2026年の最新調査によると、LINE公式アカウントのブロック率平均は20~30%とされています。
| ブロックされる主な理由 | 割合 |
| 情報配信の頻度が多すぎる | 26.5% |
| アカウント整理のため | 25.2% |
| 興味のない内容ばかり | 18.3% |
| 営業色が強すぎる | 15.6% |
一般的に、適切な配信頻度は週1回、または月2~4回程度とされています。配信が多すぎるとブロックされ、少なすぎると顧客との接点が薄れてしまうため、バランスの取れた運用が求められます。
デメリット3:友だち数が増えると配信コストが上昇する
LINE公式アカウントは従量課金制のため、友だち数とメッセージ配信数が増えるほど費用がかかります。2026年現在の料金プランは以下の通りです。
| プラン名 | 月額料金(税別) | 無料メッセージ数 | 追加料金 |
| フリープラン | 0円 | 200通 | 不可 |
| ライトプラン | 5,000円 | 5,000通 | 不可 |
| スタンダードプラン | 15,000円 | 30,000通 | 1通あたり1.1~3円 |
友だちが増えて配信頻度を上げると、すぐに無料枠を超えてしまいます。例えば、1,000人の友だちに週1回配信すると月間4,000通となり、フリープランでは到底足りません。コスト管理と配信戦略の最適化が重要になります。
デメリット4:運用に手間と時間がかかる
LINE公式アカウントの運用には、以下のような継続的な作業が必要です。
- 配信メッセージの企画・作成
- 画像やリッチメッセージのデザイン
- 配信タイミングの設定とスケジュール管理
- 個別チャットへの返信対応
- 効果測定と分析
- クーポンやキャンペーンの企画・実施
特に担当者が少ない中小企業では、日常業務と並行してLINE運用を行うのは大きな負担となります。効果的な運用には専任担当者の配置や外部ツールの活用が必要になることもあります。
デメリット5:開設できない業種・サービスがある
LINE公式アカウントには、開設できない業種やサービスが定められています。審査基準に抵触すると、アカウント開設や認証済みアカウントへのアップグレードができません。
未承認医薬品の販売や個人輸入代行、出会い系・アダルト系サービス、マルチ商法(MLM)やねずみ講、違法ギャンブル、個人情報の売買、偽ブランド品販売などが該当します。
また、業種カテゴリの選択ミスや、Webサイトの情報とアカウント申請内容の不一致なども、審査落ちの原因となります。事前にLINE公式アカウントのガイドラインを確認することが重要です。
デメリット6:LINEユーザー以外にはアプローチできない
当然ながら、LINE公式アカウントはLINEを利用していない人には一切アプローチできません。日本国内でのLINE利用率は非常に高いものの、以下のような層へのリーチには限界があります。
- ガラケー(フィーチャーフォン)ユーザー
- LINEを意図的に利用していない層
- 高齢者の一部(スマートフォンを使いこなせない方)
- 海外在住の顧客(国によってLINEの普及率が異なる)
これらの顧客層に対しては、メールやSMS、郵送DMなど別のコミュニケーション手段を併用する必要があります。
デメリット7:アカウント削除で顧客情報が消失するリスク
LINE公式アカウントを何らかの理由で削除すると、友だち情報やチャット履歴などのデータが完全に削除されてしまいます。また、ガイドライン違反によりアカウントが凍結・削除されるリスクもゼロではありません。
そのため、顧客情報はLINEだけに依存せず、CRMシステムなど別の場所にもバックアップを取っておくことが推奨されます。
デメリットを上回る!LINE公式アカウント開設の10のメリット
ここまでデメリットを解説してきましたが、LINE公式アカウントにはデメリットを大きく上回る数多くのメリットが存在します。適切に運用すれば、非常に効果的なマーケティングツールとなります。
メリット1:無料でアカウントを開設・運用できる
LINE公式アカウントは、初期費用や月額基本料金なしで開設できます。フリープランであれば月200通まで完全無料で利用可能です。小規模事業者や個人でも気軽に始められるのが大きな魅力です。
メリット2:国内最大級のユーザー数9,500万人にリーチ可能
2026年現在、LINEの国内ユーザー数は約9,500万人を超えており、幅広い年齢層に利用されています。他のSNSでは届きにくい層にもアプローチできる点が大きな強みです。
メリット3:メールマガジンの約3~4倍の開封率
LINE公式アカウントのメッセージは、驚異的な開封率を誇ります。
| 配信方法 | 平均開封率 | 平均クリック率 |
| メールマガジン | 15~25% | 2~5% |
| LINE公式アカウント | 55~80% | 10~30% |
LINEヤフー社の調査によると、LINE公式アカウントの平均開封率は約55~60%と、メールマガジンの約3~4倍の開封率を実現しています。プッシュ通知により、配信後すぐにユーザーに気づいてもらえる即効性も魅力です。
メリット4:友だち登録のハードルが低い
メールマガジンの登録にはメールアドレスの入力が必要ですが、LINE公式アカウントはQRコードをスキャンするだけ、または友だち追加ボタンをタップするだけで簡単に登録できます。この手軽さが、友だち獲得のハードルを大幅に下げています。
メリット5:1対1のチャット機能で顧客対応が可能
LINE公式アカウントには、ユーザーと個別にやり取りできるチャット機能があります。これにより以下のような対応が可能になります。
- 商品やサービスに関する問い合わせ対応
- 予約の受付や日程調整
- クレームや要望への個別対応
- カスタマーサポート業務の効率化
メールや電話と比べて、気軽にコミュニケーションを取れるため、顧客満足度の向上につながります。
メリット6:豊富なビジネス機能が標準搭載
LINE公式アカウントには、ビジネスに役立つ多彩な機能が標準で搭載されています。
- リッチメッセージ:画像とテキストを組み合わせた訴求力の高いメッセージ
- リッチメニュー:トーク画面下部に表示される常設メニュー
- クーポン機能:来店促進や購入促進に効果的
- ショップカード:デジタルポイントカードで再来店を促進
- 自動応答:よくある質問に自動で返信
- セグメント配信:属性や行動に応じた配信
メリット7:詳細な分析機能で効果測定が可能
LINE公式アカウントには、以下のような分析機能が標準搭載されています。
- 友だち数の推移
- メッセージの開封率・クリック率
- ブロック率の確認
- クーポンの使用状況
- 友だち追加経路の分析
これらのデータを活用することで、PDCAサイクルを回しながら継続的に改善を行うことができます。
メリット8:即時性が高く、タイムリーな情報配信が可能
LINEはプッシュ通知により、配信後すぐにユーザーのスマートフォンに通知が届きます。緊急のお知らせやタイムセールなど、今すぐ伝えたい情報をリアルタイムで届けられるのは大きなメリットです。
メリット9:幅広い年齢層にアプローチできる
LINEは10代から60代以上まで、幅広い年齢層に利用されています。特に40~50代のミドル層の利用率も高く、他のSNSではリーチしにくい層にもアプローチできる点が強みです。
メリット10:認証済みアカウントで信頼性が向上
LINE公式アカウントには「未認証アカウント」と「認証済みアカウント」の2種類があります。認証済みアカウントになると以下のメリットがあります。
- LINEアプリ内の検索結果に表示される
- アカウントバッジが付与され信頼性が向上
- 友だち追加広告の利用が可能
- 販促用のポスターデータをダウンロード可能
デメリットを最小化するための5つの対策
LINE公式アカウントのデメリットは、適切な対策を講じることで最小化できます。ここでは実践的な対策方法をご紹介します。
対策1:魅力的な友だち追加特典を用意する
友だち獲得のハードルを下げるには、友だち追加するメリットを明確に提示することが重要です。
- 友だち追加で使えるクーポンやポイントの付与
- 限定情報やお得な情報の配信
- 友だち限定のキャンペーンやイベント情報
- 無料サンプルやプレゼント企画
対策2:配信頻度とコンテンツの質を最適化する
ブロック率を下げるためには、配信頻度と内容の両面から最適化が必要です。
週1回、または月2~3回程度の配信を基本とし、ユーザーにとって有益な情報を提供します。宣伝ばかりではなく、お役立ち情報やエンタメ要素を交えることで、ブロック率を低く抑えられます。
対策3:セグメント配信でコストを最適化する
全ての友だちに一斉配信するのではなく、興味関心や属性に応じたセグメント配信を活用することで、配信数を削減しながら効果を高めることができます。
- 性別・年齢・居住地域による配信
- 友だち追加経路別の配信
- 過去の開封率やクリック率による配信
- 購入履歴や来店履歴に基づく配信
対策4:自動化ツールを活用して運用効率を上げる
運用の手間を削減するには、LINE公式アカウントの拡張ツールを導入することが効果的です。
- ステップ配信の自動化
- チャットボットによる自動応答
- 顧客管理とタグ付けの自動化
- 詳細な効果測定と分析
対策5:複数のチャネルと組み合わせる
LINE公式アカウントだけに依存せず、メール、SNS、Webサイトなど複数のチャネルを組み合わせることで、リスクを分散し、より幅広い顧客層にアプローチできます。
業界別:LINE公式アカウントの活用事例
実際にLINE公式アカウントを活用して成果を上げている事例をご紹介します。
飲食業界の事例
あるカフェチェーンでは、友だち限定クーポンの配信とショップカード機能を活用することで、再来店率が35%向上しました。また、雨の日限定クーポンなど天候に合わせた配信も効果的です。
小売業界の事例
アパレルショップでは、新商品情報の配信とリッチメッセージを活用した季節のコーディネート提案により、LINE経由の売上が全体の20%を占めるまでに成長しました。
美容・サロン業界の事例
美容サロンでは、予約受付をLINEチャットで行うことで、電話対応の手間が削減され、予約完了率も15%向上しました。リマインドメッセージによる無断キャンセルの削減にも成功しています。
EC・通販業界の事例
化粧品ECサイトでは、カート放棄ユーザーへのフォローアップ配信により、購入完了率が25%向上し、月間売上が約40%増加しました。
結論:デメリットを理解した上で戦略的に活用しよう
LINE公式アカウントには確かにデメリットも存在しますが、適切な対策を講じることでデメリットを最小化し、メリットを最大化することができます。
特に以下のような企業・店舗にはLINE公式アカウントの導入がおすすめです。
- 実店舗を持つビジネス(飲食店、小売店、サロンなど)
- リピート購入を促進したいEC事業者
- 顧客とのコミュニケーションを重視するサービス業
- 若年層から中高年層まで幅広い顧客層を持つビジネス
まずはフリープランから始めて、効果を確認しながら段階的に機能を拡張していくことをおすすめします。デメリットを理解した上で、戦略的にLINE公式アカウントを活用し、ビジネスの成長につなげましょう。
LINE自動配信ツールを知っていますか?セグメント配信だけでなくユーザーに合わせた配信を行えます
LINE公式アカウントの機能をさらに強化したい方には、LINE自動配信ツールの活用がおすすめです。
自動配信ツールを導入することで、以下のような高度な機能を利用できます。
- ユーザーの行動に応じた自動配信
- 詳細な顧客管理とタグ付け
- ステップ配信による顧客育成の自動化
- 高度なセグメント配信機能
- 詳細な効果測定と分析
LINE自動配信ツールのメリットや活用方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
運用の効率化と成果の最大化を実現したい方は、ぜひご覧ください。