LINE公式アカウントのステップ配信とは?通常配信との違いを比較

LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、LINE公式アカウントのステップ配信について詳しく解説します。

2026年現在、LINE公式アカウントは国内で9,600万人以上が利用するコミュニケーションツールとして、企業のマーケティング活動に欠かせない存在となっています。その中でも「ステップ配信」は、顧客との関係構築を自動化し、効率的に成果を上げるための重要な機能です。

本記事では、ステップ配信の基本的な仕組みから通常配信との違い、具体的な設定方法、料金体系まで、マーケティング初心者の方にもわかりやすく解説します。

ステップ配信とは?基本的な仕組みを理解しよう

ステップ配信とは、ユーザーの特定の行動をきっかけに、あらかじめ用意したメッセージを決められたタイミングで順番に自動配信する機能です。

従来のメールマーケティングで使われていた「ステップメール」のLINE版と考えるとわかりやすいでしょう。例えば、あなたのお店の公式LINEアカウントを友だち追加してくれたお客様に対して、次のような流れで自動的にメッセージを送ることができます。

  • 友だち追加直後:お礼メッセージと初回特典クーポン
  • 3日後:商品やサービスの詳しい説明
  • 7日後:期間限定のキャンペーン情報
  • 30日後:リピーター向けの特別オファー

ポイントこの一連の流れを一度設定すれば、新しく友だちになってくれた方全員に対して、自動的に適切なタイミングで情報を届けることができます。手動で一人ひとりにメッセージを送る必要がなくなるため、時間と労力を大幅に削減できるのが大きな特徴です。

ステップ配信と通常配信の違いを表で比較

LINE公式アカウントには主に3つのメッセージ配信方法があります。それぞれの特徴と違いを理解することで、目的に応じた最適な配信方法を選択できます。

3つの配信方法の特徴

項目 通常配信(一斉配信) スケジュール配信 ステップ配信
配信対象 友だち全員(セグメント設定可) 友だち全員(セグメント設定可) 個別の友だち
配信タイミング 即時配信 指定した特定の日時 友だち追加からの経過日数
配信方法 手動で都度配信 予約設定で自動配信 自動的に段階配信
主な用途 緊急のお知らせ・即時対応 キャンペーン告知・イベント案内 顧客育成・関係構築
設定の複雑さ 簡単 簡単 やや複雑
効果測定 一斉配信の効果分析 一斉配信の効果分析 個別の反応率分析

通常配信(一斉配信)の特徴

通常配信は、友だち全員に対して即座にメッセージを送信する最もシンプルな配信方法です。緊急のお知らせやリアルタイムの情報共有に適しています。

  • 送信ボタンを押すとすぐに配信される
  • 配信後の取り消しや変更ができない
  • セグメント機能で対象を絞り込める
  • 操作が簡単で初心者でも使いやすい

スケジュール配信(予約配信)の特徴

スケジュール配信は、特定の日時を指定して友だち全員に一斉送信する機能です。キャンペーンの告知やイベント情報の配信に適しています。

  • 指定した日時に自動配信される
  • 深夜や早朝でも配信設定が可能
  • 配信前ならキャンセルや変更ができる
  • 計画的なマーケティング活動に最適

ステップ配信の5つのメリット

LINE公式アカウントのステップ配信を活用することで、以下のような多くのメリットを得ることができます。

1. 顧客育成の自動化による効率アップ

友だち追加直後は、ユーザーがあなたのビジネスに最も興味を持っているゴールデンタイムです。このタイミングを逃さず、段階的に価値ある情報を提供することで、見込み顧客を優良顧客へと育成することができます。

2. 運用負荷の大幅な削減

従来は新規の友だちが増えるたびに手動でメッセージを送る必要がありましたが、ステップ配信なら設定後は完全自動化できます。深夜や休日でも設定したスケジュール通りに配信されるため、24時間365日、機会損失なく顧客とコミュニケーションを取ることが可能です。

3. 高い開封率とエンゲージメント

LINEのメッセージは平均開封率が約60〜80%と、メールの開封率(約20%前後)と比較して圧倒的に高いのが特徴です。ユーザーの日常的なコミュニケーションツール内で配信されるため、見逃されにくく、高いエンゲージメントを期待できます。

4. パーソナライズされた顧客体験の提供

ユーザーの行動や属性に応じて配信内容を変えることで、一人ひとりに最適化された情報提供が可能です。これにより顧客満足度が向上し、ブロック率の低下にもつながります。

5. コンバージョン率の向上

適切なタイミングで適切な情報を提供することで、購買意欲が高まったベストタイミングでオファーを届けることができます。その結果、売上やコンバージョン率の向上が期待できます。

2026年最新のLINE公式アカウント料金プランと配信コスト

ステップ配信を利用する際、料金体系を正しく理解しておくことが重要です。2026年現在、LINE公式アカウントには以下の3つのプランが用意されています。

基本料金プラン一覧

プラン名 月額料金(税別) 無料メッセージ通数 追加配信
コミュニケーションプラン 0円 200通 不可
ライトプラン 5,000円 5,000通 不可
スタンダードプラン 15,000円 30,000通 可能(3円/通〜)

重要な注意点ステップ配信で送信されるメッセージも、通常のメッセージ配信と同様にこの配信通数にカウントされます。そのため、友だち数と配信頻度に応じて適切なプランを選択することが重要です。

友だち数別の配信回数の目安

  • 友だち100人:コミュニケーションプランで月2回配信可能
  • 友だち500人:ライトプランで月10回配信可能
  • 友だち1,000人:ライトプランで月5回配信可能
  • 友だち5,000人:スタンダードプランで月6回配信可能
  • 友だち10,000人:スタンダードプランで月3回配信可能

ステップ配信の具体的な設定方法

ここからは、実際にステップ配信を設定する手順を詳しく解説します。初めての方でも迷わず設定できるよう、ステップごとに説明していきます。

基本設定の7ステップ

  1. LINE公式アカウントの管理画面にログインします
  2. 左側のメニューから「ステップ配信」をクリックします
  3. 「新しいステップ配信を作成」ボタンを選択します
  4. 管理用のタイトルを入力します(ユーザーには表示されません)
  5. タイムゾーンを「日本標準時(JST)」に設定します
  6. 配信の有効期間を設定します(必要に応じて)
  7. 配信数の上限を設定します(プランの上限内で調整)

開始条件の設定

ステップ配信の開始条件は、以下の2種類から選択できます。

開始条件 説明 活用シーン
友だち追加 ユーザーがアカウントを友だち追加した時点 新規顧客の育成、ウェルカムメッセージ
オーディエンス 特定の条件に合致したユーザーグループ 購入者向け、イベント参加者向けなど

メッセージ配信の詳細設定

各メッセージの配信タイミングと内容を設定します。

  • 配信タイミング:開始条件から「○日後」を指定(0日後=即時配信も可能)
  • 配信時間帯:1時間単位で時間を指定(例:19時〜20時)
  • メッセージ内容:テキスト、画像、クーポン、カードタイプメッセージなどを組み合わせて作成
  • 条件分岐:メッセージへの反応に応じて、次の配信内容を変更可能

業種別の効果的な活用事例

実際にステップ配信を活用して成果を上げている事例をご紹介します。

飲食店での活用事例

あるカフェチェーンでは、以下のようなステップ配信を実施しました。

  • 友だち追加直後:お礼メッセージと初回来店で使える500円クーポンを配信
  • 3日後:人気メニューTOP3の紹介と店舗の雰囲気を伝える写真を配信
  • 7日後:期間限定の新メニュー情報と2回目来店用の300円クーポンを配信
  • 30日後:常連客向けのスタンプカード特典とバースデー特典の案内を配信

この施策により、初回来店率が45%向上し、リピート率も28%改善されました。

ECサイトでの活用事例

化粧品を販売するECサイトでは、商品購入をきっかけとしたステップ配信を実施しています。

  • 購入直後:購入のお礼と商品の使い方ガイド動画のリンクを配信
  • 1週間後:商品の効果的な使用方法と関連商品の紹介
  • 2週間後:レビュー投稿のお願いと、投稿者向けの次回購入20%OFFクーポン
  • 25日後:商品がなくなる頃を見計らって、リピート購入を促す特別オファー

この取り組みにより、リピート購入率が35%向上し、顧客生涯価値(LTV)が1.5倍に増加しました。

ステップ配信を成功させる運用ポイント

ステップ配信を効果的に活用するために、以下のポイントを押さえましょう。

ユーザー視点でのシナリオ設計

企業が伝えたい情報ではなく、ユーザーが知りたい情報、役立つ情報を優先してシナリオを組みましょう。一方的な宣伝ばかりでは、ブロックされてしまう可能性が高まります。

適切な配信頻度の設定

配信が多すぎるとユーザーに煩わしさを感じさせ、少なすぎると存在を忘れられてしまいます。一般的には、週に1〜2回程度が適切とされています。

リッチコンテンツの活用

テキストだけでなく、画像、動画、クーポン、カードタイプメッセージなど、視覚的に訴求力の高いコンテンツを組み合わせることで、ユーザーの関心を引きつけやすくなります。

効果測定と継続的な改善

LINE公式アカウントの分析機能を活用して、以下の指標を定期的にチェックしましょう。

測定指標 目標値の目安 改善のヒント
開封率 60%以上 配信時間帯の見直し、タイトルの改善
クリック率 15%以上 メッセージ内容の見直し、CTA(行動喚起)の強化
ブロック率 5%未満 配信頻度の調整、価値ある情報の提供
コンバージョン率 業種により異なる オファーの魅力度向上、導線の最適化

注意すべき制限事項と対処法

ステップ配信を運用する際は、以下の制限事項に注意が必要です。

メッセージ通数の上限

料金プランごとに設定されたメッセージ通数の上限を超えると、コミュニケーションプランとライトプランでは配信が自動停止されます。友だち数の増加を見越して、余裕のあるプラン選択をおすすめします。

配信期間の制約

LINE公式アカウントのステップ配信では、配信期間が最大30日まで、配信ステップ数が最大20ステップまでという制限があります。より長期的な顧客育成が必要な場合は、LステップやLiglaなどのLINE拡張ツールの活用を検討しましょう。

ブロック時の配信停止

ユーザーがアカウントをブロックすると配信が停止され、ブロック解除後は新規の友だち追加として扱われます。そのため、ブロック率を低く保つことが長期的な成功の鍵となります。

次の記事ではLINE自動配信ツール導入によるメリットについて解説

LINE公式アカウントのステップ配信機能をさらに強化したい場合は、専用の自動配信ツールの導入が効果的です。次の記事では、より高度なセグメント配信、無制限のステップ数、Web行動連携など、ビジネスを加速させる機能を搭載しているLigla(リグラ)について詳しく解説しています。ぜひこちらも併せて読んでみてください。