LINE公式アカウントのAPIを利用するとできるようになる12の機能

LINE公式アカウントのAPIを活用して実現できる12のマーケティング機能

LINE公式アカウントを運用されている企業や店舗の担当者の皆様、APIを活用することで、標準機能では実現できない高度なマーケティング施策が可能になることをご存じでしょうか。

この記事ではLINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、LINE公式アカウントのAPI連携によって実現できる12の機能について、初心者の方にもわかりやすく解説いたします。

LINE公式アカウントのAPIとは

LINE公式アカウントのAPIとは、外部システムとLINEを連携させるための窓口のことです。代表的なものに「Messaging API」があり、これを活用することで通常のLINE公式アカウント機能では実現できない、より高度なコミュニケーションが可能になります。

ポイントAPIは「Application Programming Interface」の略で、異なるシステム同士をつなぐ仕組みのことです。LINE公式アカウントとあなたの顧客管理システムやウェブサイトを連携させることで、より効率的で効果的なマーケティングが実現できます。

1. 詳細なセグメント配信の実現

LINE公式アカウントの標準機能でも年齢や性別などの「みなし属性」でセグメント配信は可能ですが、APIを活用すると自社の顧客データベースと連携した、より詳細なセグメント配信が可能になります。

実現できること

  • 購入履歴に基づいた商品レコメンド配信
  • 会員ランク別のクーポン配信
  • カート放棄ユーザーへのリマインド配信
  • 誕生月のユーザーへの特別オファー配信

これにより、ユーザー一人ひとりに最適化されたメッセージを届けることができ、開封率やコンバージョン率の向上が期待できます。

2. ユーザーごとのリッチメニュー出し分け

LINE公式アカウントの標準機能では、リッチメニューは全ユーザーに対して同じものしか表示できません。しかしMessaging APIを使うと、ユーザーごとに異なるリッチメニューを表示できるようになります。

活用例

  • 会員とそれ以外で異なるメニューを表示
  • 購入履歴に応じたおすすめ商品をメニューに表示
  • ユーザーの行動履歴に基づいたパーソナライズメニュー
  • 複数のタブを切り替えるリッチメニューの実装

3. ステップ配信の高度な設定

APIを活用することで、より細かいタイミングでのステップ配信が可能になります。友だち追加からの経過時間だけでなく、ユーザーの行動をトリガーにした配信設計ができます。

設定できる配信例

トリガー 配信内容
友だち追加直後 ウェルカムメッセージとクーポン配信
特定のリンククリック 関心のある商品の詳細情報配信
購入完了後 サンクスメッセージと使用方法の案内
一定期間未購入 リエンゲージメントメッセージ配信

4. 双方向のコミュニケーション(Webhook)

Webhookを利用することで、ユーザーからのメッセージをリアルタイムで受け取り、自動で応答することができます。これにより24時間365日対応可能なカスタマーサポートが実現します。

Webhookで取得できる情報

  • ユーザーが送信したテキストメッセージ
  • 画像や動画などのコンテンツ
  • 位置情報
  • ボタンやリンクのクリックイベント
  • 友だち追加や削除のイベント

5. 高度なチャットボット機能の実装

Messaging APIを活用すると、AIと連携した高度なチャットボットを構築できます。単純なキーワード応答だけでなく、文脈を理解した自然な会話が可能になります。

ポイントチャットボットは単なる自動応答ではありません。ユーザーの質問を理解し、適切な回答を提供することで、カスタマーサポートの工数を大幅に削減しながら、顧客満足度を向上させることができます。

6. クイックリプライ機能の活用

クイックリプライは、メッセージに最大13個の選択肢ボタンを表示できる機能です。ユーザーはボタンをタップするだけで回答できるため、入力の手間がなく、スムーズなコミュニケーションが実現します。

活用シーン

  • アンケート調査での選択肢提示
  • 予約日時の選択
  • 商品カテゴリの選択
  • 問い合わせ内容の振り分け

7. Flex Messageによる自由なデザイン

Flex Messageは、画像・テキスト・ボタンなどを自由に配置できる、高度にカスタマイズされたメッセージを作成できる機能です。HTMLやCSSのような感覚でデザインできます。

Flex Messageでできること

  • 商品カタログのような見やすいレイアウト作成
  • 予約確認画面の実装
  • 注文内容の詳細表示
  • イベント情報の魅力的な表現

8. ID連携による顧客データの一元管理

ID連携を活用することで、LINEアカウントと自社の会員情報を紐づけることができます。これにより、オンラインとオフラインのデータを統合したマーケティングが可能になります。

ID連携のメリット

メリット 具体例
購入履歴の把握 過去の購入商品に基づいたレコメンド配信
ポイント残高の通知 ポイント失効前のリマインド
会員限定情報の提供 会員ランクに応じた特典案内
かご落ち対策 カートに残った商品の購入促進

9. 多様なメッセージタイプの送信

Messaging APIを使うと、テキスト以外にも様々な形式のメッセージを送信できます。

送信可能なメッセージタイプ

  • テキストメッセージ(v2では絵文字も対応)
  • スタンプメッセージ
  • 画像・動画・音声メッセージ
  • 位置情報メッセージ
  • クーポンメッセージ
  • イメージマップメッセージ
  • テンプレートメッセージ
  • Flex Message

10. ユーザープロフィール情報の取得

APIを活用すると、友だち追加しているユーザーの基本情報を取得できます。これにより、より効果的なコミュニケーション設計が可能になります。

取得できる情報

  • ユーザーの表示名
  • プロフィール画像
  • ステータスメッセージ
  • ユーザーID(システム連携に活用)
ポイント取得した情報は、個人情報保護法やLINEの利用規約に従って適切に管理する必要があります。ユーザーのプライバシーに配慮した運用を心がけましょう。

11. メッセージ配信数の詳細な分析

Messaging APIでは、送信したメッセージの詳細な統計情報を取得できます。LINE Official Account Managerの分析機能よりも細かいデータが取得可能です。

取得できる統計データ

  • メッセージの送信可能通数
  • メッセージの消費通数
  • 応答メッセージの送信数
  • プッシュメッセージの送信数
  • マルチキャストメッセージの送信数
  • ブロードキャストメッセージの送信数

12. 外部システムとの柔軟な連携

APIの最大の魅力は、様々な外部システムと連携できる点です。これにより、LINEを中心としたデジタルマーケティングエコシステムを構築できます。

連携可能なシステム例

連携システム 実現できること
ECサイト 購入完了通知、配送状況の自動送信
予約システム 予約確認、リマインド通知の自動化
CRM 顧客データの同期と活用
MA(マーケティングオートメーション)ツール シナリオに基づいた自動配信
POSシステム 購入データに基づいたメッセージ配信

API利用の始め方

LINE公式アカウントのAPIを利用するには、以下の手順で設定を行います。

基本的な手順

  1. LINE Official Account Managerにログイン
  2. 「設定」から「Messaging API」を選択
  3. 「Messaging APIを利用する」をクリック
  4. プロバイダーを作成(新規の場合)
  5. プライバシーポリシーと利用規約を入力
  6. LINE Developersコンソールでチャネル設定を確認
  7. Webhook URLを設定
ポイントプログラミングの知識がない場合でも、LinyやエルメなどのLINE拡張ツールを利用することで、コーディング不要でAPI機能を活用できます。

API利用時の注意点

料金について

Messaging API自体は無料で利用開始できますが、メッセージの送信数に応じて料金が発生します。無料メッセージ通数は、LINE公式アカウントの料金プランによって異なります。

プラン 月額料金 無料メッセージ通数
フリープラン 0円 200通
ライトプラン 5,000円 5,000通
スタンダードプラン 15,000円 30,000通

※最新の料金情報は、LINE公式サイトでご確認ください。

運用上の注意点

  • ユーザーの個人情報は適切に管理する必要があります
  • 過度なメッセージ配信はブロックの原因になります
  • LINEの利用規約とガイドラインを遵守しましょう
  • 定期的にメッセージの効果測定を行い、改善を続けることが重要です

まとめ

LINE公式アカウントのAPIを活用することで、標準機能では実現できない12の高度な機能が使えるようになります。セグメント配信の高度化、リッチメニューの出し分け、ステップ配信、チャットボット、ID連携など、顧客一人ひとりに最適化されたコミュニケーションが可能になります。

初めてAPI連携を検討される方は、まずは小規模な機能から試してみることをおすすめします。外部ツールを活用すれば、プログラミングの知識がなくてもAPI機能を活用できますので、ぜひチャレンジしてみてください。

LINEマーケティングの可能性は、APIの活用によって大きく広がります。自社のビジネス課題に合わせて、適切な機能を選択し、効果的な顧客コミュニケーションを実現していきましょう。

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