LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、LINE公式アカウントにおける1対1トーク機能の名称変更と、2026年最新のチャット機能について詳しく解説します。
LINE公式アカウントを活用してビジネスを展開している方、これから導入を検討している方にとって、必ず知っておくべき重要な情報をマーケティング初心者の方でもわかりやすい内容となっています。
LINE公式アカウントの1対1トークとチャット機能の関係
LINE公式アカウントには、友だち登録をしているユーザーと個別にメッセージのやりとりができる機能があります。この機能は、以前「1対1トーク」または「1:1トーク」という名称で呼ばれていましたが、LINE公式アカウントの統合に伴い、現在では「チャット機能」という正式名称に変更されています。
「1対1トーク」と「チャット機能」は同じ機能を指しています。旧LINE@で「1対1トーク」と呼ばれていた機能が、LINE公式アカウントに統合された際に「チャット」という名称に変更されました。
チャット機能(旧1対1トーク)の基本的な特徴
チャット機能は、企業や店舗が友だち登録をしてくれた顧客と、プライベートなLINEと同じように1対1でコミュニケーションを取ることができる機能です。他の友だちに会話内容が見られることはなく、完全なプライベートな空間でやりとりが可能です。
チャット機能でできること
- リアルタイムでの双方向コミュニケーション
- テキスト、画像、動画、音声ファイルの送受信
- 顧客情報の自動蓄積とタグによる管理
- 過去のやり取り履歴の保存と検索
- スタンプ、クーポン、カードタイプメッセージなど豊富なコンテンツの送信
- メッセージの予約送信(最大50件まで同時予約可能)
- 既読をつけずにメッセージをプレビューする機能
2026年3月の重要なアップデート:チャットProオプションの登場
2026年3月4日、LINE公式アカウントに「チャットProオプション」という有料オプションが新たに登場しました。これにより、チャット機能の一部が有料化され、無料版と有料版で利用できる機能に大きな差が生まれることになりました。
チャット機能の変更内容(2026年最新版)
| 項目 | 2026年3月3日まで | 2026年3月4日以降(無料版) | チャットProオプション |
|---|---|---|---|
| 月額費用 | 無料 | 無料 | 3,000円(税別) |
| チャット履歴保存期間 | 1年間 | 6ヶ月 | 5年間 |
| チャット履歴ダウンロード | 可能 | 不可 | 可能 |
| チャットタグ作成数 | 200個 | 5個 | 300個 |
| 1ユーザーへのタグ付与数 | 10個 | 1個 | 30個 |
| ノート機能 | 10,000個/ユーザー | 1個/ユーザー | 1,000個/ユーザー |
| 新機能 | なし | なし | カスタムフィルター |
特に影響が大きいのがチャットタグの制限です。無料版では作成できるタグが5個まで、ユーザー1人につき1個までとなるため、これまで顧客管理やセグメント配信にチャットタグを活用していた場合は、運用方法の見直しが必要になります。
チャット機能の設定方法
チャット機能を利用するには、LINE公式アカウントの管理画面で設定を行う必要があります。初めてチャット機能を使う方でも、簡単に設定できる手順をご紹介します。
基本設定の手順
- LINE公式アカウントの管理画面にログインします
- 画面右上の「設定」をクリックします
- 左側メニューから「応答設定」を選択します
- 応答機能の「チャット」をオンにします
これだけで基本的なチャット機能が利用可能になります。さらに詳細な設定として、応答時間の設定や、チャットと自動応答メッセージの併用なども可能です。
応答状況の表示設定
トークルーム上部のアカウント名の下に「応答状況」を表示することができます。初期状態では「表示する」が選択されていますが、必要に応じて「表示しない」に変更することも可能です。この設定により、ユーザーに対して現在の対応状況を明確に伝えることができます。
チャット機能を活用する3つのメリット
顧客満足度の大幅な向上
電話やメールと比較して、LINEは心理的なハードルが低く、気軽にコミュニケーションを取ることができます。実際に、多くの企業が「電話やメールでのお問い合わせ方法に加えて、LINEでのお問い合わせ窓口を作ったところ、LINE経由でのお問い合わせが最も多くなった」と報告しています。
効率的な顧客管理の実現
チャット機能には、顧客情報を管理するための様々な機能が備わっています。
- 顧客との会話履歴が自動的に蓄積される
- タグ機能を使って顧客を属性別に分類・管理できる
- ノート機能で重要な顧客情報を記録できる
- チャット内容を検索して過去の対応を素早く確認できる
- 担当者を設定して複数人での運用が可能
精度の高いマーケティング活動
チャット機能で得られた顧客情報を活用することで、より精度の高いセグメント配信が可能になります。顧客の興味・関心に応じたパーソナライズされたメッセージを送ることで、配信効果を大幅に改善できます。
チャット機能の具体的な活用シーン
お問い合わせ対応窓口として
商品についての質問やサービスのお問い合わせに、リアルタイムで対応できます。電話のようにすれ違いになることもなく、メールのように堅苦しい表現を使う必要もないため、双方のコミュニケーション負担を軽減できます。
予約受付(飲食店・サロン・クリニック等)
店舗ビジネスでは、予約の受付窓口としてチャット機能を活用できます。営業時間中に電話対応する必要がなく、空いた時間に確認して予約対応を行うことができます。また、来店後にお礼メッセージを送るなど、顧客との関係構築にも活用できます。
希望条件のヒアリング(不動産・転職支援・結婚式場等)
顧客の希望条件を丁寧にヒアリングして、最適な商品やサービスを提案する業種では、チャット機能が非常に有効です。取得した情報はノートとして保存したり、タグを付与して絞り込み配信の対象として活用することができます。
チャットProオプションを選ぶべきかの判断基準
無料版で十分なケース
- チャット機能をあまり頻繁に利用していない
- 顧客管理にタグやノートをほとんど使用していない
- セグメント配信にチャットタグを利用していない
- チャット履歴は6ヶ月保存で問題ない
チャットProオプションが推奨されるケース
- チャット履歴を6ヶ月以上保存する必要がある
- 複数のタグを各顧客に付与して詳細な顧客管理を行いたい
- チャットタグを活用した高度なセグメント配信を実施している
- チャット履歴をダウンロードしてバックアップや分析に活用したい
- 月額3,000円(税別)のコストに見合うメリットがある
チャット機能運用時の重要な注意点
メッセージ送信の制限について
チャット機能には重要な制限があります。友だち全員とチャットができるわけではなく、ユーザーから何らかのメッセージを送ってもらう必要があります。ただし、2024年7月より、認証済アカウントに限り、友だち追加したユーザーに対してアカウント側からチャットを開始できる「チャット開始機能」が追加されました。
チャット開始機能は、ユーザーが必要とする情報やサービスの提供以外の目的で利用することは禁止されています。特に広告や宣伝目的でチャットを送信することは禁止されており、違反するとアカウントのブロックや通報の対象となる可能性があります。
プライバシーとセキュリティの確保
1対1のコミュニケーションでは、個人情報の取り扱いに十分注意する必要があります。適切なセキュリティ対策と情報管理体制を構築しましょう。
対応品質の維持
- 統一された対応基準を策定する
- 返信時間の目標を設定する(例:営業時間内2時間以内)
- よくある質問への定型回答を準備する
- 担当者のトレーニングを定期的に実施する
- チャット対応の担当者とエスカレーション手順を明確化する
LINE公式アカウントの料金プラン(2026年最新版)
チャット機能とは別に、LINE公式アカウント本体の料金プランについても確認しておきましょう。配信するメッセージ数に応じて3つのプランから選択できます。
| プラン名 | 月額費用 | 無料メッセージ通数 | 追加メッセージ料金 |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 無料 | 200通 | 不可 |
| ライトプラン | 5,000円 | 5,000通 | 5円/通 |
| スタンダードプラン | 15,000円 | 30,000通 | 3円/通 |
※上記はLINE公式アカウント本体の料金です。チャットProオプション(月額3,000円・税別)は別途料金となります。
まとめ:チャット機能を活用して顧客との関係を強化しよう
LINE公式アカウントの「チャット機能」は、かつて「1対1トーク」や「1:1トーク」と呼ばれていた機能であり、現在の正式名称は「チャット」です。この機能を活用することで、顧客との直接的なコミュニケーションを実現し、顧客満足度の向上や効率的な顧客管理が可能になります。
2026年3月4日からチャットProオプションが導入され、無料版と有料版で利用できる機能に差が生まれました。特にチャットタグやノート機能を活用した高度な顧客管理を行っている場合は、チャットProオプションの導入を検討する必要があります。
まずは無料版から始めて、ビジネスの成長や運用状況に応じて、チャットProオプションの導入を検討することをおすすめします。チャット機能を最大限活用して、顧客との良好な関係構築とビジネスの成長を実現しましょう。