「全員に同じリッチメニューを表示しているけど、効果が出ていない」
「会員と非会員で案内を変えたい」——そう感じている方は、LINE動的リッチメニューの「出し分け」設定を活用することで、課題を一気に解決できるかもしれません。
今回はLINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、動的リッチメニューの仕組みから具体的な設定方法まで、マーケティング初心者の方にもわかりやすく解説します。
LINE動的リッチメニューとは?通常のリッチメニューとの違い
リッチメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面下部に常時表示されるメニューバーのことです。店舗案内・商品一覧・クーポンなどのボタンを設置でき、ユーザーがワンタップで目的のページへアクセスできる機能です。配信通数にカウントされないため、コストをかけずにユーザーとの接点を持てる点が大きな魅力です。
一方、「動的リッチメニュー」とは、ユーザーの属性や行動履歴に応じて、表示するリッチメニューをリアルタイムに切り替える機能のことです。通常のリッチメニューがすべての友だちに同一のメニューを表示するのに対し、動的リッチメニューでは「会員か非会員か」「購入歴があるか」「どの商品をよく見ているか」など、ユーザーごとの情報を踏まえた出し分けが可能です。
通常のリッチメニューと動的リッチメニューの違い
| 通常のリッチメニュー | 動的リッチメニュー | |
|---|---|---|
| 表示対象 | 全友だち共通 | ユーザーごとに個別設定 |
| 出し分けの条件 | 期間のみ(標準機能) | 属性・行動・購入履歴など多様な条件 |
| 設定に必要なもの | LINE公式管理画面のみ | Messaging API または拡張ツール |
| パーソナライズ性 | 低い | 高い |
| 開発の要否 | 不要 | APIの場合は必要・ツールなら不要 |
LINE公式アカウントの標準機能では「期間別」の出し分けのみ対応しています。ユーザーの属性や行動に基づいた出し分けを行うには、Messaging APIまたはLINE拡張ツールの利用が必要です。
動的リッチメニューを活用するメリット
動的リッチメニューの出し分けを導入すると、具体的にどのような効果が見込めるのでしょうか。主な3つのメリットをご紹介します。
① ユーザーに合った情報を届けられる
全員に同じメニューを表示していると、会員には不要な「新規登録ボタン」が表示されたり、非会員には「マイページ」ボタンが表示されたりと、ユーザーにとって使いにくい画面になってしまいます。動的リッチメニューを使えば、会員には「購入履歴・ポイント確認」、非会員には「今すぐ会員登録」といったメニューを、それぞれに最適な形で届けられます。
② ブロック率の低下が期待できる
LINE公式アカウントの運用において、ブロック率は重要な指標の一つです。自分に関係のない情報ばかりが表示されると、ユーザーはアカウントをブロックしてしまいます。動的リッチメニューで「自分のためのメニュー」を表示することで、ユーザーのストレスが軽減され、ブロック率の低下につながります。
③ 売上・エンゲージメント向上につながる
タブ型リッチメニューを導入したECサイトの事例では、リッチメニュー経由の訪問ユーザーや注文数が約15%増加したケースもあります(レンズダイレクト様、ソーシャルPLUS事例より)。また、富澤商店様の事例では、LINE経由の売上の約7割がリッチメニュー経由であったという報告もあり、リッチメニューの最適化が直接的な売上向上につながることがわかります。
動的リッチメニューの出し分けパターン
動的リッチメニューの出し分けは、大きく以下のパターンに分類されます。目的に合わせて組み合わせることで、より効果的な運用が可能です。
| 出し分けパターン | 活用シーン例 |
|---|---|
| 期間別 | クリスマスや年末セール期間だけ特別メニューを表示 |
| 属性別(会員/非会員) | 会員には「マイページ・ポイント確認」、非会員には「会員登録」を表示 |
| 属性別(性別・年代) | 男性向けアイテム、女性向けアイテムのカテゴリを切り替えて表示 |
| 購入・会員ランク別 | 初回購入者にはF2転換クーポン、ロイヤル会員には限定特典を表示 |
| 行動履歴別 | 最近サイトを閲覧したユーザーには「続きを見る」ボタン、閲覧がない休眠ユーザーには「今月のキャンペーン」を表示 |
| アンケート回答別 | 好みのブランドや興味ジャンルをアンケートで収集し、回答に応じたメニューを配信 |
会員ID連携を行うことで、購入履歴・会員ランク・利用サービスなどの情報をリッチメニューの出し分け条件に活用できます。ただし、会員ID連携率は一般的に20〜40%程度とされており、未連携の友だちへのアプローチも重要な課題です。
LINE動的リッチメニューの設定方法
動的リッチメニューを実装するには、主に2つの方法があります。それぞれの特徴を理解した上で、自社の状況に合った方法を選びましょう。
方法① Messaging APIを使って自社で設定する
LINEが公式に提供する「Messaging API」を利用することで、ユーザーごとに異なるリッチメニューを表示させることができます。具体的な手順は以下の通りです。
- ユーザー別にリッチメニュー画像・設定を複数作成する
- 対象ユーザーのLINE UID(LINEが自動で発行するユーザーID)を取得する
- APIコマンドでリッチメニューとユーザーIDを紐づける
- 条件変更時はリンクを解除・再設定して切り替えを行う
Messaging APIで設定したリッチメニューは、表示優先度がLINE公式管理画面の設定より高く、ユーザー単位でリアルタイムに切り替わります。ただし、設定にはサーバー構築やAPIの知識が必要なため、エンジニアが不在の場合は次の方法がおすすめです。
表示優先順位(高い順)
- Messaging APIで設定するユーザー単位のリッチメニュー
- Messaging APIで設定するデフォルトのリッチメニュー
- LINE Official Account Managerで設定するデフォルトのリッチメニュー
方法② LINE拡張ツールを使って設定する
LINEのMessaging APIと連携した拡張ツールを利用する方法です。管理画面からドラッグ&クリックで設定できるため、プログラミングの知識がなくても動的リッチメニューを設定できるのが最大のメリットです。
- コードの記述が不要で、管理画面から直感的に操作できる
- 友だちリストから対象ユーザーを絞り込み、リッチメニューを割り当てられる
- セグメント配信やシナリオ配信など他機能と連携させやすい
- タブ切り替えリッチメニューにも対応しているツールが多い
なお、LINE Official Account Managerで作成したリッチメニューとMessaging API(または拡張ツール)で作成したリッチメニューは、それぞれ独立した管理となります。一方で作成したものを、もう一方の管理画面から編集することはできないため、運用開始前にどちらのツールで統一管理するかを決めておくことが重要です。
動的リッチメニューを効果的に活用するためのポイント
① ユーザーセグメントを事前に整理する
動的リッチメニューの効果を最大化するためには、まず「どのようなユーザーに、どのメニューを見せたいか」を整理することが重要です。会員・非会員の区別から始め、購入回数・閲覧ジャンル・アンケート回答など、自社の顧客データを踏まえてセグメントを設計しましょう。
② 1タブ目に最も重要なメニューを配置する
タブ型リッチメニューを活用する場合、1タブ目はデフォルトで表示されるため、ユーザーに最も訴求したいメニューや使用頻度の高いボタンを優先的に配置しましょう。2タブ目以降にお役立ちコンテンツや詳細メニューを置くことで、情報を整理しながらユーザーの利便性を高められます。
③ 定期的にデータを確認して改善する
リッチメニューを設置したら終わりではありません。タップ率・クリック率・コンバージョン率などのデータを定期的に確認し、どのメニュー構成が効果的かを分析・改善し続けることが大切です。ユーザーの行動変化に合わせてセグメントや表示内容を柔軟に更新しましょう。
④ Web連携でさらにパーソナライズ精度を高める
外部のWebサイトやECサイトとの連携(Web行動履歴の取得)ができると、「最近この商品カテゴリを閲覧したユーザーには関連メニューを表示する」「カゴに商品を入れたまま離脱したユーザーには購入促進メニューを出す」といった、より高度な動的リッチメニューの運用が可能になります。
当日のWeb行動データ(サイト閲覧・カート追加など)をリアルタイムに活用することで、「昨日見た商品」ではなく「今日、今まさに興味を持っている商品」に基づいたリッチメニューの出し分けが実現します。翌日以降にしか反映されない一般的なツールとは大きな差があります。
Liglaなら開発不要で設定可能
動的リッチメニューは、ユーザー体験の向上とLINEマーケティングの成果最大化に欠かせない機能です。しかし「Messaging APIの設定が難しそう」「どこから始めればよいかわからない」と感じる方も多いでしょう。
LINEマーケティング自動化ツールLigla(リグラ)なら、動的リッチメニューのセグメント別出し分け・タブ切り替えを、開発不要で管理画面から設定できます。さらに、以下のような特徴により、他社ツールとは異なるパーソナライズを実現します。
- 友だち全員が対象:会員ID未連携のユーザー(友だちの60〜80%を占めるボリュームゾーン)にも、Web行動履歴をもとにパーソナライズされたリッチメニューを配信できます
- 当日のWeb行動をリアルタイムに反映:今日サイトを閲覧・カートに追加した行動を即座に配信トリガーとして活用できます(一般的なツールは翌日以降の反映)
- 独自レコメンドエンジン搭載:東証プライム上場・株式会社ブレインパッドの技術を継承した独自エンジンにより、高精度なレコメンドを開発不要で実装できます
- 導入後約8週間で配信開始:初期設定から運用開始まで専任のカスタマーサクセスチームがサポートします
動的リッチメニューの導入や、LINEマーケティングの自動化にご興味のある方は、ぜひLigla公式サイトからお気軽にお問い合わせください。