近年、LINE公式アカウントを装った詐欺が急増しています。LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、詐欺LINE公式アカウントの見分け方から具体的な通報手順まで、マーケティング初心者の方にもわかりやすく解説します。2026年最新の詐欺事例をもとに、あなたとあなたの大切な人を守るための実践的な対策をご紹介します。
詐欺LINE公式アカウントの最新被害状況
警察庁が2026年5月に発表した統計によると、SNS型投資詐欺の被害は2024年に6,413件、被害額871億円に達し、前年比で件数が約3倍、被害額が約3.1倍に急増しました。さらに2026年1月から7月末までの認知件数は15,583件、被害額は722.1億円と、前年同期比で認知件数が44.9%増、被害額が153.9%増となっています。
これらの詐欺の多くは、LINE公式アカウントや LINE広告を悪用した手口が使われており、一般のユーザーが本物と偽物を見分けることが困難になっています。
LINE公式アカウントの種類とバッジの見分け方
詐欺アカウントを見抜く第一歩は、LINE公式アカウントのバッジの違いを理解することです。LINE公式アカウントには3種類のバッジがあり、それぞれ異なる審査基準で付与されています。
バッジの種類と特徴
| バッジの色 | アカウント種別 | 特徴 | 信頼度 |
|---|---|---|---|
| 緑色 | プレミアムアカウント | 大手企業や公共機関のみ。LINE側が優良と判断したアカウントに付与される。審査基準は非公開で、申請不可 | ★★★ |
| 紺色(青色) | 認証済アカウント | LINEの審査を通過したアカウント。法人や事業者が申請し、審査を経て付与される | ★★☆ |
| 灰色(グレー) | 未認証アカウント | 個人・法人問わず誰でも審査なしで作成できる。灰色=危険ではないが注意が必要 | ★☆☆ |
灰色バッジ=詐欺というわけではありません。多くの優良企業も未認証アカウントで運用しています。しかし、投資や金銭に関連するメッセージが灰色バッジのアカウントから届いた場合は、特に慎重に対応する必要があります。
バッジの確認方法
LINE公式アカウントのバッジは、トーク画面やプロフィール画面でアカウント名の左側に表示される星(盾)マークで確認できます。このマークがあれば公式アカウント、なければ個人アカウントです。
詐欺LINE公式アカウントの見分け方【7つのチェックポイント】
詐欺アカウントには共通する特徴があります。以下のチェックポイントに1つでも当てはまる場合は、詐欺の可能性を疑いましょう。
1. 認証バッジの有無と種類を確認
- 認証バッジが全くない(星マークが表示されていない)
- 投資や金銭に関する案内なのに灰色バッジのみ
- 大手企業を名乗っているのに緑色バッジがない
2. アカウント名の不自然さ
- アカウント名に不自然なスペースや記号が含まれている
- 本物と微妙に異なる文字(「LINE」を「LINЕ」など、似た文字に置き換えている)
- 企業名のスペルミスや表記揺れがある
3. プロフィール情報の不完全さ
- プロフィール画像の品質が低い、または企業ロゴが粗い
- プロフィール情報が極端に少ない、または不自然に詳しすぎる
- 友だち数が不自然(極端に少ない、または急激に増えている)
4. メッセージ内容の特徴
- 「今すぐ」「緊急」「アカウント停止」など、急がせる文言が多い
- 「必ず儲かる」「高配当保証」など、過剰な利益を約束する表現
- 日本語に不自然な点がある(文法ミス、漢字の誤用など)
- 大げさな煽り文句や感情的な表現が目立つ
5. URLやリンクの不審さ
- 短縮URLが使われている
- 公式ドメイン(@line.me)以外のURLに誘導される
- 「line.me」の後ろに「.com」など余計な文字列が付いている
- リンク先のページデザインが公式サイトと微妙に異なる
6. 個人情報の要求
- 認証番号やパスワードの入力を求めてくる
- 電話番号やメールアドレスの提供を急かす
- 本人確認と称して、身分証明書の写真提出を求める
- SMS認証コードのスクリーンショットを送るよう依頼する
7. 金銭の要求パターン
- 「電子マネーを買って」「コンビニで送金して」という依頼
- 投資の初期費用や会員登録料の請求
- 「友人の代わりに支払って」という不自然な依頼
- 先払いを要求し、後で返金すると約束する
LINEからログインを促すメールを送ることは基本的にありません。また、LINE公式アカウントから認証番号やパスワードの入力を求められることもありません。このような要求があった場合は、間違いなく詐欺です。
2026年最新の詐欺手口とその事例
詐欺の手口は日々進化しています。2026年に特に多く報告されている詐欺パターンをご紹介します。
SNS型投資詐欺
有名人や専門家を装った人物がSNSやYouTube広告で投資を勧め、LINE公式アカウントやLINEグループに誘導します。「先生」と呼ばれる投資アドバイザーが丁寧に対応し、信頼関係を築いた後、偽の投資サイトに入金させる手口です。
友だちアカウント乗っ取り型
知人のLINEアカウントが乗っ取られ、本人を装って「お金を貸して」「電子マネーを買って」などのメッセージが届きます。普段と異なる口調や、不自然な敬語の使用が特徴です。
フィッシング詐欺型
「アカウントが停止されます」「不正ログインを検知しました」など、ユーザーを不安にさせるメッセージを送り、偽のログイン画面に誘導してIDやパスワードを盗む手口です。画面上部にURLが表示されている場合は偽物の可能性が高いです。
投票依頼・アンバサダー型
「コンテストのアンバサダー候補になった」「投票を依頼したい」などのメッセージで、友人を装ってURLをクリックさせ、QRコードログインを促してアカウントを乗っ取る新しい手口です。
詐欺LINE公式アカウントの通報方法【画像付き手順】
詐欺アカウントを発見した場合は、速やかに通報することが重要です。あなたの通報が他の被害者を防ぐことにつながります。
トーク画面からの通報手順
- 通報したいトーク画面を開く
- 画面右上の「≡」(メニュー)をタップ
- 「設定」をタップ
- 「通報」をタップ
- 該当する通報理由を選択(「詐欺」「スパム」「なりすまし」など)
- 「同意して送信」をタップ
メッセージ個別での通報手順
- 通報したいメッセージを長押し
- 表示されたメニューから「通報」をタップ
- 該当する通報理由を選択
- 「同意して送信」をタップ
プロフィールからの通報手順
- 通報したいアカウントのプロフィールを開く
- 右上の「メニュー」アイコンをタップ
- 「通報する」をタップ
- 該当する通報理由を選択
- 「同意して送信」をタップ
通報を行うと、最新10件までのトーク内容と送信者の情報がLINE社の担当者に送信されます。この情報をもとに、スパムアカウントかどうかの判断と対処が行われます。通報したことは相手に通知されませんので、安心して通報してください。
警察への通報も検討を
実際に金銭被害に遭った場合や、明らかな犯罪行為を確認した場合は、LINEへの通報だけでなく、警察への相談も重要です。
- 最寄りの警察署または交番
- 警察相談専用電話:#9110
- 都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口
- 消費者ホットライン:188
詐欺被害に遭わないための予防対策
詐欺から身を守るためには、日頃からの予防対策が欠かせません。以下の設定と習慣を実践しましょう。
セキュリティ設定の見直し
| 設定項目 | 推奨設定 | 効果 |
|---|---|---|
| パスワード | 複雑な文字列に変更し、他サービスと使い回さない | アカウント乗っ取りのリスクを大幅に低減 |
| ログイン許可 | 使わない場合はオフにする | PC版やタブレット版からの不正ログインを防止 |
| ログイン通知 | オンにする | 他の端末でのログインを即座に検知 |
| 二段階認証 | 有効にする | パスワード漏洩時の保険として機能 |
ログイン中の端末を定期的に確認
LINEでは「設定」→「アカウント」→「ログイン中の端末」から、現在どの端末でログインしているかを確認できます。見覚えのない端末がログインしている場合は、速やかにログアウトし、パスワードを変更してください。
安全なLINE利用のための4つの習慣
- 怪しいメールやメッセージが届いたらまず疑う
- 疑わしいURLはクリックせず、正規のLINEアプリやブックマークからアクセスする
- 偽ページではログイン情報(メールアドレス、パスワード、電話番号、認証番号)を入力せずに閉じる
- 意図しないQRコードログインは必ずキャンセルする
もし詐欺被害に遭ってしまったら
万が一、詐欺の被害に遭ってしまった、または遭いかけた場合の対処法をご紹介します。
まだLINEが使える場合
- 速やかにパスワードを変更する
- ログイン中の端末を確認し、不審な端末があればログアウトする
- 友だちリストに不審なアカウントが追加されていないか確認する
- 勝手に送信されたメッセージがないかトーク履歴を確認する
ログインできなくなった場合
- LINEカスタマーサポートに速やかに連絡する
- 友人や家族に状況を説明し、自分のアカウントから不審なメッセージが届いた場合は無視するよう伝える
- 可能であれば、SNSなどでアカウント乗っ取りの被害を受けたことを周知する
QRコードログインをしてしまった場合
- 「設定」→「アカウント」→「ログイン中の端末」から不審な端末を強制ログアウト
- パスワードを即座に変更
- 二段階認証を有効にする
金銭被害に遭った場合
- 速やかに警察に被害届を提出する
- 振込先の金融機関に連絡し、口座凍結を依頼する
- クレジットカードを使用した場合はカード会社に連絡
- 消費生活センター(188)に相談する
- 証拠となるスクリーンショットやトーク履歴を保存する
詐欺被害に遭った場合は、恥ずかしがらずに速やかに相談することが重要です。早期の対応が被害の拡大を防ぎ、犯人検挙の可能性を高めます。
まとめ:詐欺LINE公式アカウントから身を守るために
詐欺LINE公式アカウントの被害は年々増加していますが、正しい知識と対策があれば防ぐことができます。
バッジの種類を確認する、不自然なメッセージを疑う、個人情報を安易に入力しないという基本的な注意点を常に意識することが大切です。また、怪しいアカウントを発見した場合は、ためらわずに通報し、他の被害者を防ぐことに協力しましょう。
LINEは便利なコミュニケーションツールですが、その便利さを悪用する詐欺師も存在します。この記事でご紹介した見分け方や通報方法を活用して、安全にLINEを利用していただければ幸いです。
定期的にセキュリティ設定を見直し、最新の詐欺手口の情報をチェックすることで、あなたと大切な人を詐欺被害から守りましょう。