LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、LINE公式アカウントの属性絞り込みの考え方から設定方法、運用時の注意点までを初心者向けにわかりやすく解説します。属性絞り込みを使うと、同じメッセージを全員に送るのではなく、より届けたい層に合わせて配信しやすくなります。反応率を上げたい、無駄な配信を減らしたい、配信設計を見直したいという方は、まず基本を押さえるのが近道です。
属性絞り込みは、配信の精度を高める便利な機能です。ただし、属性は推定情報をもとに扱われるため、設定条件が細かすぎると配信対象が減りすぎたり、想定外のユーザーに届いたように見えたりすることがあります。効果を出すには、仕組みと制限を理解したうえで使うことが重要です。
LINE公式アカウントの属性絞り込みとは
LINE公式アカウントの属性絞り込みとは、メッセージ配信時に配信先を「絞り込み」に設定し、属性条件に合う友だちへ配信する方法です。LINE公式アカウントでは、配信先として「オーディエンス」「過去の配信」「属性(フィルター)」を指定できます。つまり、属性絞り込みはセグメント配信のひとつであり、全配信の中でも特に基本的で使いやすい方法です。
実務では、性別や年齢などの傾向に合わせて内容を出し分けたいときに役立ちます。ただし、属性情報は実名登録データそのものではなく、LINEの利用動向などをもとにしたみなし属性が含まれます。そのため、「完全一致の顧客データ」として扱うのではなく、「配信の方向性を最適化するための目安」として使うのが基本です。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| できること | 配信先を属性条件で絞って、対象に近い友だちへメッセージを届けやすくする |
| 活用場面 | キャンペーン告知、来店促進、地域別案内、年代別の訴求調整など |
| 注意点 | 属性は推定情報を含むため、実際の属性と一致しない場合がある |
| 最低条件 | 属性で絞り込むにはターゲットリーチ数100人以上が必要で、さらに選択後の推計対象ユーザー50人以上が必要 |
属性絞り込みを使うメリット
無駄な一斉配信を減らしやすい
属性絞り込みの大きなメリットは、全員に同じ内容を送らなくてよいことです。たとえば、居住エリアや年齢傾向によって興味が分かれやすい商材では、訴求を分けるだけで内容のズレを減らせます。結果として、読まれにくい配信を減らし、ブロックや反応低下のリスクを抑えやすくなります。
配信内容をユーザー像に合わせやすい
初心者がありがちな失敗は、「誰に向けたメッセージなのか」が曖昧なまま配信することです。属性絞り込みを使えば、想定読者を絞ったうえで文面を作れるため、見出しやオファー、訴求順を調整しやすくなります。たとえば、初回登録者向けには安心感を、比較検討層にはメリットや導入後のイメージを強めるといった設計がしやすくなります。
配信通数の考え方を整理しやすい
LINE公式アカウントはプランごとに無料メッセージ通数が決まっています。必要な相手に絞って送る運用にすると、月間の配信設計を見直しやすくなります。特に配信回数が増えやすいアカウントでは、属性絞り込みは反応改善だけでなく、通数管理の観点でも有効です。
LINE公式アカウントで属性絞り込みを設定する方法
設定自体は難しくありません。まずは管理画面で通常のメッセージ配信を開き、配信先の選択部分から絞り込みを設定します。初心者の方は、最初から細かく条件を重ねず、1つか2つの条件から試すのがおすすめです。
- LINE Official Account Managerでメッセージ配信画面を開く
- 配信先で「絞り込み」を選ぶ
- 「+フィルターを追加」をクリックする
- 表示される項目から条件を選び、対象属性にチェックを入れる
- 「設定」を押して配信内容を確認し、配信する
属性のフィルターは複数設定が可能です。そのため、1条件だけでなく、複数条件を掛け合わせた配信もできます。ただし、細かくしすぎると対象人数が足りず配信できないことがあるため、まずは「誰に、何を届けたいか」を先に決め、その後で条件を足す順番が安全です。
最初の1配信は「1条件だけ」でテストするのがおすすめです。たとえば地域だけ、年代だけという形で始めると、どの条件が反応に影響したのかを確認しやすくなります。複数条件を最初から重ねると、結果の解釈が難しくなります。
設定前に知っておきたい注意点
ターゲットリーチ数100人以上が必要です
属性で絞り込むにはターゲットリーチ数が100人以上必要です。友だち数がいても、ターゲットリーチが不足していると使えない場合があります。まずは友だち数だけでなく、実際に到達可能な母数を確認しておくことが大切です。
選択後の推計対象ユーザー50人以上が必要です
属性で条件を絞ったあとの推計対象ユーザーは50人以上必要です。つまり、条件を狭めすぎると配信そのものができません。特に友だち数がまだ少ないアカウントは、属性を細かく分けすぎないほうが実務では運用しやすいです。
属性情報は最新リアルタイムではありません
属性情報は概ね3日前の属性情報をもとに絞り込まれます。また、配信時に表示される推定配信数は概算値です。数字がぴったり一致する前提ではなく、配信後の履歴で実績を確認する運用が必要です。
みなし属性のため、想定外に見える配信が起こることがあります
年齢や性別などの属性は、LINEの利用動向から推定したみなし属性に基づくため、実際の属性と異なる場合があります。また、属性は毎日推定・更新されるため、配信後に見た分析結果の印象が変わることもあります。誤配信と決めつける前に、まずは推定データであることを前提に評価しましょう。
| 注意点 | 実務での見方 |
|---|---|
| 属性は推定情報 | 顧客DBの確定情報とは分けて考える |
| 配信対象人数の下限あり | 小規模アカウントは条件を広めに設定する |
| 推定配信数は概算 | 最終的な確認は配信履歴で行う |
| 更新タイミングがある | 短期間で数値が変わっても慌てず検証する |
属性絞り込みの効果を高めるコツ
成果を出したいなら、配信条件だけでなく、メッセージ内容もセットで見直すことが重要です。たとえば同じクーポン配信でも、件名、1文目、ボタン文言が違うだけで反応は変わります。属性を絞ったら、その属性に合わせて「何が響くか」を簡潔に書き分けましょう。
- 配信ごとに狙う反応を1つに絞る
- 条件は最初から増やしすぎない
- 本文の冒頭で対象者に関係ある内容を伝える
- 配信後は開封やクリックだけでなく配信母数も確認する
また、LINE公式アカウントでは属性絞り込み以外に、オーディエンスや過去の配信を使った絞り込みも可能です。初心者のうちは属性絞り込みで基本を押さえ、配信設計に慣れてきたら、行動ベースの条件と組み合わせていくと改善の幅が広がります。
料金の考え方も押さえておきましょう
属性絞り込みそのものに特別な専用料金があるというより、LINE公式アカウント全体の料金プランの中で配信をどう最適化するかが実務上のポイントです。公式サイトに掲載されている主な料金は以下のとおりです。詳細条件や最新情報は必ず公式ページをご確認ください。
| プラン | 月額固定費 | 無料メッセージ通数 | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通 | 不可 |
| ライトプラン | 5,000円(税別) | 5,000通 | 不可 |
| スタンダードプラン | 15,000円(税別) | 30,000通 | 可(従量課金) |
「配信数が足りないから上位プランにする」のも1つの方法ですが、その前に属性絞り込みで不要な配信を減らせないかを見直す価値があります。反応が薄い配信を広く打つより、必要な相手に合わせて届けるほうが、結果的に効率的な運用につながりやすいです。
よくある質問
Q. 属性絞り込みとオーディエンスはどう違いますか?
属性絞り込みは、属性情報を使って対象を分ける方法です。一方でオーディエンスは、作成済みの条件群を使って配信対象を指定する方法です。配信設計の自由度を高めたい場合は、属性だけでなくオーディエンス活用も検討するとよいでしょう。
Q. 友だち数が100人未満でも使えますか?
属性で絞り込むにはターゲットリーチ数100人以上が必要です。そのため、条件を満たさない場合は利用できません。
Q. 条件を細かくすればするほど効果は高まりますか?
必ずしもそうではありません。条件を細かくしすぎると母数が小さくなり、配信できなかったり、結果の判断が難しくなったりします。まずは少ない条件で検証し、差が見えたら段階的に調整するのが実践的です。
Q. 配信対象が合っていないように見えるのはなぜですか?
みなし属性による推定と属性更新タイミングが理由として挙げられます。実際の属性と異なる判定や、配信後の属性更新による見え方の違いが起こり得ます。
次の記事ではセグメント配信ツールのおすすめを紹介
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