BtoB向けMAツールの選び方とメール・LINE配信それぞれの3選を紹介

LINEマーケティング自動化サービスLigla(リグラ)のカスタマーサクセスチームが、「MAツール BtoB」で比較検討している方に向けて、2026年時点の公式情報をもとに、BtoB向けMAツールの選び方とおすすめのメールツール3選、LINE配信ツール3選をわかりやすく整理します。BtoBのMAツール選定で失敗しないコツは、最初に機能の多さで比べるのではなく、自社が成果を出したい主戦場が「メール」なのか「LINE」なのかを先に決めることです。

ポイント

2026年のBtoB向けMAツール選定は、「メール中心で育成するか」「LINE中心で反応率を高めるか」を先に決めると、比較軸がぶれにくくなります。

BtoB向けMAツールは、まずメール配信かLINE配信かで選ぶ

BtoBでは、資料請求後のリード育成、セミナー集客、商談化の後押しなど、長めの検討プロセスに対応する必要があります。そのため、メールでじっくりナーチャリングする設計が合う企業もあれば、LINEで到達率や反応率を高めたほうが成果につながる企業もあります。どちらが正解かは業種ではなく、商材単価、検討期間、保有データ、社内運用体制で決まります。

比較項目 メール中心のMAが向くケース LINE中心の配信が向くケース
主な目的 資料請求後の育成、メルマガ、スコアリング、営業連携 到達率向上、即時反応、予約・問い合わせ導線の短縮
相性がよい商材 検討期間が長いBtoB商材、高単価商材、比較検討が多い商材 反応速度が重要な商材、説明会・予約・応募導線を短くしたい商材
必要なデータ メールアドレス、流入経路、スコアリング条件 LINE友だち情報、行動履歴、属性データ、配信シナリオ
運用イメージ コンテンツ制作とシナリオ設計が中心 セグメント配信、リッチメニュー、チャット導線の最適化が中心
注意点 開封・クリックだけでなく商談化まで追う必要がある LINE公式アカウント費用に加え、拡張ツール費用も確認が必要

なお、LINE配信を行う場合は、拡張ツールとは別にLINE公式アカウントの基本料金がかかります。2026年4月時点の公式ページでは、コミュニケーションプランは月額0円・無料メッセージ200通、ライトプランは月額5,000円(税別)・無料メッセージ5,000通、スタンダードプランは月額15,000円(税別)・無料メッセージ30,000通です。スタンダードプランのみ追加メッセージ配信に対応しています。※金額は税別です。追加メッセージの詳細は公式サイトをご確認ください。(出典:LINEヤフー for Business|料金プラン

選定前に確認したい4つのポイント

  • 見込み顧客の接点は、Webフォーム・資料請求・セミナー・LINE友だち追加のどれが中心か
  • 営業連携まで必要か、配信最適化までで十分か
  • 自社に運用担当者がいるか、伴走支援が必要か
  • 価格の安さだけでなく、初期費用・契約期間・追加課金まで確認できているか

BtoB向けにおすすめのメールツール3選

まずは、BtoBで王道になりやすいメール中心のMAツールを整理します。比較表を見たあとに、自社に合うものを絞り込むと判断しやすくなります。

ツール名 向いている企業 料金の目安 特徴
BowNow まずは低コストでBtoB MAを始めたい企業 フリー0円、スタンダード月額36,000円(税抜) 無料から試せて、BtoBに必要な基本機能を押さえやすい
HubSpot Marketing Hub メール配信から営業連携まで広げたい企業 Starterは1シート年額1,080円/月または月額2,400円/月 拡張性が高く、段階的に本格運用へ移行しやすい
Kairos3 Marketing 日本企業向けに運用支援も重視したい企業 月額15,000円〜、別途初期費用 オンライン・オフライン行動の可視化とSFA連携が強み

1. BowNow

BowNowは、BtoB向けMAを低コストで始めたい企業に向いています。公式の料金ページでは、フリープランは月額0円、スタンダードプランは月額36,000円(税抜)です。フリープランは上限リード数100、PVは50,000PVまで、メール配信数に上限があります。有料プランではリード数5,000、PV50,000まで、メール配信は無制限で使えます。無料で試せる点は大きな強みですが、有料プランは最低利用期間1年間なので、導入前に運用体制まで確認しておくと安心です。(出典:BowNow公式|料金

BowNowが向く会社

「まずMAを導入してみたい」「高額な初期投資は避けたい」「BtoB向けの基本機能を無理なく回したい」という会社と相性がよいです。

BowNow公式サイトを見る

2. HubSpot Marketing Hub

HubSpot Marketing Hubは、メール配信だけでなく、フォーム、流入管理、営業連携まで段階的に広げたい企業に向いています。公式の価格ページでは、無料プランのほか、Starterは1シートあたり年額払いで月額1,080円、月額払いで月額2,400円です。Professionalは年額払いで月額96,000円、月額払いで月額106,800円で、3つのコアシートを含みます。さらにProfessionalは1回限りの導入支援360,000円が必須です。Enterpriseは月額432,000円で、1回限りの導入支援840,000円が必要です。Starterは基本的なメール施策向け、Professional以上はリード育成や自動化を本格化したい企業向けと考えると整理しやすいです。(出典:HubSpot公式|料金

HubSpotが向く会社

MAを入口にして、将来的にCRMや営業支援まで一元化したい会社に向いています。機能の広がりを重視する場合の有力候補です。

HubSpot公式サイトを見る

3. Kairos3 Marketing

Kairos3 Marketingは、国内向けサポートや、オンラインとオフラインをまたいだBtoB営業・マーケ連携を重視したい企業に向いています。公式ページでは、MAツールとして月額15,000円〜で利用でき、別途初期費用が発生し、最短利用期間は12か月です。詳細な料金体系は資料ダウンロードまたは問い合わせ案内となっています。機能面では、Web行動や展示会などの接点をスコア化し、AIでメール作成や名刺データ化を支援し、自社SFAとのリアルタイム連携も訴求されています。(出典:Kairos3公式|料金Kairos3公式|機能

Kairos3が向く会社

「展示会・名刺・Web流入をまとめて見たい」「営業との情報連携を重視したい」「国内ベンダーの支援を受けながら進めたい」という会社に向いています。

Kairos3公式サイトを見る

LINE配信ツール3選

次に、BtoBでも反応率や即時性を重視したい場合に検討したいLINE配信ツールです。LINE配信は、単なる一斉送信ではなく、セグメント配信、行動連携、チャット運用、予約・問い合わせ導線まで設計できるかが差になります。

ツール名 料金 特徴 向いている企業
Ligla 要問い合わせ Web行動連携、AI接客、セグメント・トリガー配信に対応 LINEを軸に配信最適化とCV獲得を進めたい企業
Liny 個別見積もり タグ管理、回答フォーム、予約、対応マークなど運用設計が細かい 顧客管理や問い合わせ対応をLINE上で整理したい企業
Mico Engage AI 要問い合わせ 1st Partyデータ連携、AI配信最適化、複数拠点管理 複数部門・複数拠点でLINE運用を高度化したい企業

1. Ligla

Liglaは、LINE上でのコミュニケーションを自動化し、CV獲得につなげたい企業に向いています。公式サイトでは、Web行動履歴取得、セグメント配信、ステップ配信、トリガー配信、会員情報連携、商品データ連携、AI接客、リッチメニュー出し分け、1to1チャットなどが紹介されています。料金は要問い合わせです。「配信そのもの」よりも、「誰に・いつ・何を送るか」を自動化したい企業に向くツールです。Liglaを提供する株式会社TimeTechnologiesは、東証プライム上場のブレインパッドグループに属し、LINEヤフー株式会社認定のTechnology Partnerです。「Rtoasterのロジックを活用」したレコメンドエンジンを搭載しており、月間50万通まで無料の独自配信枠(LINE公式アカウントの無料通数とは別枠)があります。導入から配信開始まで約8週間で運用を始められます。(出典:Ligla公式Ligla機能紹介

Liglaが向く会社

LINEを単なる配信チャネルではなく、顧客行動に合わせた自動コミュニケーション基盤として使いたい会社に向いています。

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2. Liny

Linyは、LINE公式アカウントの運用を細かく設計したい企業に向いています。公式情報では、タグ付けによるセグメント管理、友だち情報管理、回答フォーム、予約機能、対応マーク、スタッフ権限管理、共通情報管理などが案内されています。価格については、専用の料金ページで個別の見積もり・問い合わせ案内となっており、具体額は公開されていません。営業やCSを含めた複数人で運用しやすい設計なので、BtoBでも問い合わせ管理や顧客属性の整理をLINE上で進めたい企業と相性がよいです。(出典:Liny公式|機能Liny公式|料金

Linyが向く会社

問い合わせ対応の見える化、担当者ごとの権限管理、予約受付やフォーム回収まで、実務運用を細かく整えたい会社に向いています。

Liny公式サイトを見る

3. Mico Engage AI

Mico Engage AIは、LINE公式アカウントを高度に拡張し、データ連携やAIによる配信最適化まで進めたい企業に向いています。公式情報では、LINE通知メッセージ、Webチャット・ポップアップ、Web行動データ連携、アンケート、1st Partyデータ連携、セグメント配信、レコメンド配信、リッチメニュー出し分け、複数拠点管理、AI自動シナリオ生成などが紹介されています。料金は、初期導入費・月額費用・オプション費用という考え方が案内されていますが、具体額は公開されていません。契約期間は1年です。(出典:Mico Engage AI公式|機能Mico Engage AI公式|料金

Mico Engage AIが向く会社

部門横断で顧客データを活用したい会社や、LINE施策を高度化しつつ運用支援も重視したい会社に向いています。

Mico Engage AI公式サイトを見る

迷ったら、メールツールとLINE配信ツールをこう選ぶ

結論として、BtoBで最初の1本を選ぶなら、次のように整理すると失敗しにくいです。

  1. ホワイトペーパー、導入事例、セミナー集客など、コンテンツで長期育成したいならメール系MAを優先する
  2. 予約、応募、問い合わせ、説明会誘導など、反応速度を上げたいならLINE系を優先する
  3. 営業連携とスコアリングを重視するなら、BowNow・HubSpot・Kairos3のようなメール系MAを比較する
  4. 顧客行動に合わせた配信最適化やチャット導線を重視するなら、Ligla・Liny・Mico Engage AIを比較する

特に2026年は、チャネルを決めずに「機能が多そうだから」という理由だけで選ぶと、導入後に使いこなせないケースが増えやすいです。最初に決めるべきなのは、ツール名ではなく、商談化までの導線です。

内部比較も見たい方へ

MAツール全体の比較観点を広く確認したい方は、あわせてこちらの記事も参考にしてください。

よくある質問

Q. BtoBではメールとLINEのどちらが先ですか?

一般的には、長期育成や営業連携を重視するならメールが先です。一方で、説明会予約、問い合わせ、応募など反応率を高めたい場合はLINEが先になることもあります。商材の検討期間で判断するのが実務的です。

Q. LINE配信ツールを入れれば、LINE公式アカウントの費用は不要ですか?

不要ではありません。多くのLINE拡張ツールは、LINE公式アカウントを土台として利用します。したがって、ツール費用とは別にLINE公式アカウントの費用を確認する必要があります。(出典:LINEヤフー for Business|料金プラン

Q. 価格が公開されていないツールは比較しづらいですか?

はい。比較しづらいです。そのため、価格非公開のツールは、初期費用、月額費用、契約期間、運用支援範囲、追加オプションの有無まで見積もりで確認することをおすすめします。

まとめ

BtoB向けMAツール選びで重要なのは、メールかLINEかを先に決め、そのあとで機能・支援体制・料金を比較することです。メール系ならBowNow、HubSpot Marketing Hub、Kairos3 Marketingが比較しやすく、LINE系ならLigla、Liny、Mico Engage AIが有力候補です。とくにLINE運用を成果につなげたい場合は、単なる一斉配信ではなく、行動データと連動した配信設計まで見据えて選ぶことが大切です。

迷った場合は、まず「自社が増やしたいのは資料請求後の商談化か、反応率の高い接点づくりか」を言語化してみてください。それだけで、選ぶべきBtoB向けMAツールはかなり絞り込めます。